12 / 15
神業すぎる整体師と重症すぎる腰痛持ちの秘密
ステップ3:おくすりいっぱい
しおりを挟む――― ピピピピ……
ぱんっ、ぱんっ、と肌と肌がぶつかる音が響く施術室に、機械的なアラーム音が終わりの刻を告げる。
「残念、時間ですね」
「っん♡ ふぁ……っ、ありがとう、ございました……♡」
恒例の日曜日。
本日も高橋は整体院へと来ている。いつもの施術から特別コースへと進み、今では毎回最後に行われる『お薬』を使った施術を行なっていた。未だに施術を行う間は高橋様の目はアイマスクによって塞がれており、『熱くてプラスチックとはなにか違う器具』が私の陰茎で、『お薬』の正体が精液であることを気付いているのかどうかは、お互いに明言してはいなかった。
施術という名の行為を行う上で、既に一度彼の中に吐精をしていたのだが、私は中途半端になっている己の肉棒を解放するために、高橋が一番好きな最奥をゴリゴリと擦り上げる。
「ふぁ…っ♡♡ 奥……っあぁん…っ♡♡ 」
「もう少し、切りの良いところまで、施術してしまいましょう……っ」
「アッ! 前もしたら…っっ♡ だめ…イっちゃう……っ! ぁっ…ぁあ…っぁっ♡♡ せんせぇ……♡♡♡」
「っん。ふ、ぅ……」
遠慮なく打ち付けた腰の動きに、高橋様は堪らないと言わんばかりに後孔をぎゅうぎゅうとうねらせた。極め付けにだらだらと白濁を零し続けるペニスを、彼の身体に塗り拡げたオイルで濡れた手で包み込めば、盛大に背中を反らせて白濁を噴き出した。
そうして快感に震える肛道に引きずられるように、私も2回目の精を一番奥に叩きつけるのだった。
最後の一滴まで注ぎ込むように、ゆるゆると腰を抽送した後、満足げな息をひとつ漏らしてゆっくりと立派な陰茎を引き抜いていく。
「ひぁ……っ♡」
「ああ高橋様、動いてはだめですよ」
ぬぼ……っと卑猥な音を立てながら、名残惜しくもぬかるんだそこから抜け出せば、ペニスの大きさに慣れてしまっていた高橋様の後孔が、寂しそうにくぱくぱと開閉した。その蠕動で緩く綻んだ蕾からは、たっぷりと中出しされていた精液がタラァ……と跡を残しながら垂れている。
「あっ、ひぅっ……だめっ、出て……♡ どろどろが……おくすり、でちゃぅぅ……っ♡♡」
精液が溢れる感覚にすら感じいるように、高橋様が蕩けた声を出しながら、白濁を漏らす後孔に手を伸ばした。まるで堰き止めるかのように自分の指で蓋をしながら。ちゅぷちゅぷと音がしているのはひくつく孔のせいか、それとも自ら押し付けているのか。
興奮冷めやらぬ様子で腰を揺らめかせている高橋様を眺めながら、私は後処理を行うため人肌ほどに温めた清潔なタオルを用意する。
「さぁ、それではお薬を掻き出しましょうね」
「ぁ……っ! やだ、出しちゃだめぇ……っ」
「えっ?」
ぐいっと膝を割り開くようにして、いつも通り腹の中に溜まっている精液を掻き出そうとした瞬間、彼から思わぬ否定の言葉が飛び出した。
普段どのような施術をしたとしても、彼がその内容に対して否と言うことはほとんど無い。そんな中で、珍しいほどにはっきりとした拒絶の態度に、思わず後孔に差し込んだ指の動きが止まる。
「おくすり、いっぱいで気持ちいいから……♡ あったかいの出さないでぇ……っ♡♡」
自分で後孔を弄りながら、その言葉が表していることを理解できていない高橋様が発した内容に、あらぬところに熱が集まるのを感じた。
「……高橋様はお薬が大好きなんですね」
「んンっ♡ しゅき……すきぃ……っ♡♡」
突然拒否をするから何事かと思えば、そんな可愛い理由とは。
自然と緩んでしまう頬をそのままに、溢れてしまう精液を厭うように逃げる腰を押さえつけ、彼の指とともに悪戯に後孔へと差し入れた二本の指を蠢かしながら問いかける。
「ふふ、お薬のどんなところが好きなんですか?」
「器具でズンってされた後、熱いのいっぱい奥にかけてもらうのっ♡ んぁっ♡ どくどくって注がれると、全身から力が抜けちゃいます♡ リラックス出来て……とっても気持ちいいですっ♡♡ やぁんっ、溢れちゃうぅ……♡♡」
「それはとってもいい傾向ですね」
高橋様の淫らな告白に、落ち着いていたはずの陰茎は既に硬さを取り戻している。しかしここで挿入をしてしまえば、それは施術でもなんでも無い、ただのセックスになってしまうだろう。
――― ぶちゅっ、ずちゅ……ずちゅっ
自分の陰茎を出し入れしていることを想像しながら、まとめた指を激しく動かし彼の弱いところを巧みに刺激する。そうすれば先ほどまでは嫌がっていた高橋様も、自然に脚を広げて与えられる快感を感受していく。
「あぁっ♡ だめ……っは…っゃん…♡♡ あぁ…っ気持ちい……っ♡♡ だめ……っせんせもっと……っ♡♡♡」
「もっとしていいんですか? お薬溢れてしまいますよ」
「ん……っぁあっ、せんせ…っ、せんせ……っ! あっぁっ♡♡ だめ……っはぁっ♡♡」
気持ちが良くてもっとして欲しいという感情と、お薬を出したく無いという感情に揺さぶられるように、高橋様は頭を左右に振ってイヤイヤとむずかる。それを可愛らしいと感じながらも、私は手の動きを止めることなく後孔から白濁を掻き出していった。
「残念ながらこのお薬は腸内での吸収が難しいんです。長時間入れたままにしてしまうとお腹を痛めてしまいますから」
「なっ、ならないです! 大丈夫、ですからっ♡」
「だめ。これは譲れません」
「あっ♡ だめ、だめだめ……っ勿体なぃ……あうぅっ♡♡」
「オプションでここのツボをいっぱい解してあげますから。ほら、全部出してしまいましょうね」
「やぁっ♡ だめぇ……っ♡♡」
・
・
・
「ゔう……」
時間をかけて中を綺麗にされた高橋様は、綺麗に清められてすっきりとした身体と裏腹に、不服そうな呻き声を出していた。
「ふふ、そんな声を出さないでください」
「だって……」
施術を終えた後の高橋は頬を火照らせながら瞳を潤ませており、普段の凡庸な姿からは想像もできないくらい淫らな雰囲気を纏っている。このまま帰らせては痴漢でもされかねないと、特別コースが始まってからは施術後のティータイムがお決まりになっていた。
「お腹を壊して辛い思いをする貴方を見たくないんです」
暖かいハーブティーをカップに注ぎながら、本心でそう囁くと彼の頬が先ほどよりも少しだけ赤くなった気がする。
「来週もたっぷり『お薬』入れますから。ね?」
「……はい」
日曜日の特別コースは、まだまだしばらく続きそうだ。
1
お気に入りに追加
474
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
兄弟ってこれで合ってる!?
ててて
BL
母親が再婚した。
新しいお義父さんは、優しそうな人だった。
その人の連れ子で1歳上のお兄さんも優しそう
ずっと一人っ子だったおれは、兄弟に憧れてた。
しょうもないことで喧嘩したり、他愛もない話をしたり、一緒にお菓子を食べたり、ご飯も1人で食べなくていいし。
楽しみだな…
って、思ってたんだけど!!!
確かに仲のいい兄弟に憧れはあったけど!!!
え、兄弟ってこんなに距離近いの?
一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり??
え、これって普通なの!?
兄弟ってこれで合ってる!?!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる