上 下
11 / 15
神業すぎる整体師と重症すぎる腰痛持ちの秘密

ステップ2:ぴんくの器具と貞操帯

しおりを挟む


 ヴィーーン…と、まるで羽虫が飛び交うような細かい機械音が、あたりに反響している。

 その音の出所は俺の下肢に取り付けられた、ピンク色の小さな器具。それは、なんだかアダルトビデオで見るようなイケナイ玩具のようにも見えたが、何でもないことのように使い方の説明をする先生を見て、邪な考えをしてしまった自分が恥ずかしくなる。
 説明の半分も頭に入っていない俺に対して、いつもと変わらない優しい微笑みを浮かべた先生が、新たに持ってきてくれたそれを、殊更丁寧に俺のペニスに取り付ける。それまでの施術で、既に緩く勃ち上がった自分のものに、つるりとしたプラスチックの素材が触れるだけで、肩が揺れるのを隠せなかった。

 器具が振動を始めると、敏感な部分には強すぎる快感が広がっていき、びくびくと跳ねる腰の動きが止まらない。身体の動きにつられて揺れるペニスを、震える手で押さえ込みながら、俺は必死で射精しそうになるのを堪えていた。

「せっ、先生っ♡ 本当に、これで…っ、凝りが解れるんでしょうかぁ……っ♡」

 後ろにはそれまでの施術に使われていたいつもの器具が挿し入れられていて、その無機質で大きなな感触もまた、俺の身体を心地よく刺激するのだ。

「そうですね。ペニスを細かい振動で刺激するのは、医学的にも心身にとても良い影響を与えるとされているんです」
「ぁんっ♡ ぁっあっ…そう、なんですね……っ♡♡ さすが先生…っ、あぅっ中が……ぁんんっ♡」

 あらゆる物から快感を拾って膨らんだペニスに与えられる振動は、たとえ小さなものであっても体感的には数十倍の大きさになる。いつもであれば「我慢せずにイってくださいね」と優しい言葉をかけてくれる島崎先生は、今日に限って新しい治療法を試したいと俺の陰茎の根元を貞操帯で戒めていた。
 そのなんとも淫靡な様子は、久しぶりに目隠しを外されたままの施術をしてもらう俺にとって、どうにも刺激が強すぎた。

「せんせ……っ、もぉ、射精したいっ、ですぅ……♡♡」
「もう少し、我慢しましょうね。今回は少し時間がかかる治療法なんです」
「ぁああっ! もぅ……っぁっあっ……っ♡ 我慢できませんんんっ♡」
「大丈夫。大丈夫。高橋様なら、きっと出来ますよ」

 にっこりと笑いながらカルテに何事かを書き込んでいる先生は、俺がどんなに泣き言を吐いても許してはくれなかった。何も変わらない押し問答を続ける間も、貞操帯に堰き止められた俺のちんこは湧き上がる射精感とは裏腹に、ある一定の硬さ以上にはならずにだらんとしている。

「あん……っ先生、ちんこが……♡ ひぁっっ♡♡ らめらめっ、ぁっ♡ もっと……っ、♡♡」
「なるほど、射精を強制的に制限されると人間の身体はそのようになるんですね。勉強になります」
「はぁ…っ♡ はずかしい…っぁあっ♡♡」」

 タガが外れてしまったかのように、俺の身体は前と後ろから与えられる気持ちよすぎる悦楽に浸っていた。驚くほど広がっている後孔は、ぎゅうぎゅうと音がしそうな程、大きな器具を食い締めていたのだが。無情にも先生は大事に咥え込んでいた器具をやや強引に引き抜いてしまった。無遠慮にも思えるやや強引なその所作によって、身体中を駆け抜ける快感で肌が粟立ってしまう。

「っぁあんっ♡♡ ぬっ、抜かないで……っ」

 ぶぽっ、と音を立てながら器具が抜かれると、目いっぱい拡がっていた後孔がぽっかりと開いてしまい、なんだか寂しいのだ。

「おや。高橋様はこの器具がお好きですか?」
「っ、だいすきっ♡♡♡ それ、だいすき……っ先生もっとっ♡♡♡ ゃんっ、そこ、擦れちゃ……っあっ……」

 恥も外聞もなく好きだ、もっと、と求めて縋れば喉奥でくっと嗤った先生が、再び太くて大きい器具を俺の後孔に挿れてくれた。

「せんせ、気持ちい……っ気持ちい……っ♡♡♡ あっぁっ……♡ うそ、なんか、なんかキちゃうっ♡♡ お尻が……やだっダメダメダメ……っ! ぁっ、ぁっアッ♡♡ ………っっ♡♡♡♡」

 ごつんっと最奥を抉るように突き入れられた器具に、俺の目の前にはチカチカと白い光が散った。何度も何度も叩きつけられる激しい抽送で、限界まで高められていた俺の身体は限界を迎えた。

 ぎゅうううううっと器具を食い締めながら、俺の身体は射精することなく頂点に達する。ぴく…ぴく…と不規則に痙攣する身体から、ゴトリ、と大きな音を立てて器具が落ちていく。
 それでも俺は固まったようにペニスを握った手を解くことが出来ず、振動を繰り返す小さな機械を押し付けながら何度も何度も絶頂を繰り返していた。

「とても上手でしたよ。この調子で治療を続けましょうね」
「………っ♡♡♡ っ、…っ……♡♡♡♡♡」

 優しい笑顔でそう言われて、もう声を出すことすらままならない俺は、ただ総身を震わせながらへにゃりと力のない笑顔を返すのだった。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

童貞食いのお兄さんが童貞(仮)を誘惑する話

つむぎみか
BL
柳瀬美鳥(やなせみどり)26歳。セックスが大好きな俺は、自分の好きなプレイで気持ち良くイクために、気に入った童貞を誘惑して虜にすると、騎乗位で攻めまくってその身体を満たしていた。次の獲物はジムでよく見かけるあの子。ちんこが大きそうな、いい身体をしてるんだよな♡ あぁ…はやく、彼のでっかいモノが食べたいなぁ。 童貞食いを信条としているビッチなお兄さんが、童貞(仮)のイケメン大学生を美味しくいただいちゃったり、いただかれちゃったりする話。 (仮)なところでどうぞお察しください。 ※予告なしにR18表現が入ります。 ※初っ端からビッチ受が攻めとは別の男と致しています。他の人との行為を連想させるような台詞も多用していますので、苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズ様より一部加筆修正で転載。 素敵な表紙絵は、モト様(@motoblsf)に描いていただきました…!ありがとうございます♡♡♡

【R18】執着ドS彼氏のお仕置がトラウマ級

海林檎
BL
※嫌われていると思ったら歪すぎる愛情だったのスピンオフ的なショート小話です。 ただただ分からせドS調教のエロがギッチリ腸に詰めすぎて嘔吐するくらいには収まっているかと多分。 背格好が似ている男性を見つけて「こう言う格好も似合いそう」だと思っていた受けを見て「何他の男を見てんだ」と、キレた攻めがお仕置するお話www #濁点喘ぎ#電気責め#拘束#M字開脚#監禁#調教#アク目#飲ザー#小スカ#連続絶頂#アヘ顔#ドS彼氏#執着彼氏#舌っ足らず言葉#結腸責め#尿道・膀胱責め#快楽堕ち#愛はあります

お祭 ~エロが常識な世界の人気の祭~

そうな
BL
ある人気のお祭に行った「俺」がとことん「楽しみ」つくす。 備品/見世物扱いされる男性たちと、それを楽しむ客たちの話。 (乳首責め/異物挿入/失禁etc.) ※常識が通じないです

美形な兄二人に犯される僕の終わらない夏休み

霧乃ふー  短編
BL
夏休みになり両親が長期の海外旅行に出掛けた日。 ごろごろ過ごす毎日を送るはずだった。 だけど…… 僕は兄二人に無理矢理犯されてしまった。

尻で卵育てて産む

高久 千(たかひさ せん)
BL
異世界転移、前立腺フルボッコ。 スパダリが快楽に負けるお。♡、濁点、汚喘ぎ。

上の階のおにいちゃん

らーゆ
BL
マンションの上階に住むおにいちゃんにエッチなことをされたショタがあんあん♡言ってるだけ

召喚された美人サラリーマンは性欲悪魔兄弟達にイカされる

KUMA
BL
朱刃音碧(あかばねあおい)30歳。 ある有名な大人の玩具の開発部門で、働くサラリーマン。 ある日暇をモテ余す悪魔達に、逆召喚され混乱する余裕もなく悪魔達にセックスされる。 性欲悪魔(8人攻め)×人間 エロいリーマンに悪魔達は釘付け…『お前は俺達のもの。』

勇者パーティーの僧侶は牢屋に捕らわれセックス漬けの毎日を送る

霧乃ふー  短編
BL
「ーーどこにいるんだ!」 勇者パーティーの僧侶が単独行動を取り行方不明になった。 勇者達は必死に仲間を探し回っていたのだが、それでもなかなか見つからない。 見つからないのは当然で魔王の配下に捕まり牢屋に閉じ込められていたのだ。 牢屋に入れられ怯える僧侶に興が乗った魔族の牢番は僧侶を、、、♡ 魔族の牢番×勇者パーティーの僧侶

処理中です...