声優(おしごと)の時間です! 〜意地悪マネージャーと秘密のレッスン?!〜

つむぎみか

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 ぶるりと腰を震わせて自分の限界を悟ると、不本意ながら小田原は歩夢にそのことを伝えた。

「っ、やば……歩夢、もう、離せ……っ」

 いつになく切羽詰まった声を出す小田原に気をよくしたのか、歩夢は今までの仕返しとばかりに目を細めて笑った。

「らしていーよ?」
「おま……っ、く、っそ……!」
「んぁっ⁈」

 そのまま口でイかせてやろうと、ぐぷりと先端を飲み込んだ歩夢に慌てた小田原は、力ずくで顔を引き剥がすものの、最悪のタイミングで果ててしまった。その結果意図せずに歩夢の顔面にぶちまけることになったのだが、顔を青くして焦る小田原とは対照的に、歩夢はただ目を丸くするばかりだ。

「わ、悪ぃ……」

 さすがにこんなことをするつもりはなかったのだと、肩を落としながらシーツで歩夢の顔を拭う小田原に、歩夢はその場にそぐわないほどの無邪気な顔で微笑んだ。

「あは。初めて俺がイかせられたね」
「っ!」

 先ほどまでのフェラで、歩夢もゆるく勃ち上がっている。己の吐き出した欲望で汚しながらも、可愛い顔をして笑う歩夢に小田原の陰茎は驚きのスピードで回復を見せた。

「……な、なんでおっきくしてるの……」
「お前が可愛いから」
「っ、かわ……!」

 臆面もなくそういう小田原に、今度は歩夢が慌てる番だった。
 直接的な言葉に顔を真っ赤にして、我慢できないとばかりに再び覆い被さってくる小田原の唇を受け入れる。

「あっ、ん♡ ぅ……んくっ、ん……♡」

 激しくはないけれど、深くて甘いキス。
 一緒にペニスを抜かれて、歩夢の口から漏れる声が鼻にかかったものになってしまう。

「っ、は……ぁ……♡」
「……入れていいか?」

 いつの間にかじくじくと疼くようになっていた後孔に小田原の性器が擦りつけられる。
 そうされるのは二回目で、歩夢の身体は知らず知らずのうちに強ばり、びくりと大きく跳ねた。

「怖いか?」
「……こわ、い……けど、いーよ」

 嫌だと言ったらすぐにでも止めてしまいそうな小田原に、歩夢は小さく笑った。

「小田原さんの顔が、ちゃんと見えるから。大丈夫」





 

「ちゃんと息しろ」
「んっ、うん……」
「痛かったらすぐ言えよ。我慢すんな」
「ふふ。……うん、っあ……っ♡」

 何度も何度も確認をしてくる小田原に、はじめは緊張していた歩夢もなんだかおかしくなってきてしまう。自然と顔を綻ばせながら、ゆっくりと、しかし確実に歩夢の中に入ってくる小田原を受け入れていく。

「あっ! う、ん……っ! うぁっ♡」

 ――ぐち、ずず……っ

 一番張り出したカリ首をなんとか咥えこんだものの、ぎちぎちになった後孔は小田原をきつく食い締めていた。小田原はその抵抗に逆らいつつも、歩夢に恐怖を与えないようにキスを与えながら、少しずつ腰を進めていく。

「あ、あ……んぅ……っ♡」
「ちっ。まだ狭いな……」
「っ、あ、だめ、抜かないで……っ!」

 想像以上の狭さに生殺し状態の小田原は、一気に突き立てたくなるのを我慢しながら、歩夢の乳首に手を伸ばす。

「抜かねーし、あんま締めんな。全部入んねぇよ」
「ひぁっ♡ ちくびっ、一緒だめ……っ♡」

 新しい快感に戸惑いを隠せなかった歩夢の身体も、慣れた乳首への愛撫でだんだんと力が抜けていく。

「ひぁああんっ♡♡」
「っく……、……!」

 ようやく進めるようになった後孔を小田原が一気に突き上げ、熱杭で最奥を抉った。いままで触れられたことのない場所への刺激と、身体の中で感じる小田原の脈動を意識してしまった歩夢は、わけもわからないままに再び絶頂へと追いやられる。

「やべぇ……持ってかれるところだった……」
「あ、ひ……ぅぅ……っ♡」

 ぬかるんだ隘路の激しい締め付けにつられそうになるところを、すんでのところで耐えた小田原は、ぶるりと腰を震わせて深く長い息を吐く。
 歩夢はというと、突然の吐精にいまだ呆然としながらも濡れた自分の薄い腹を撫でている。その中には小田原の固くて大きいペニスが入っている。

「ま……また、イっちゃった……♡」
「くく、暴発って感じだったけどな」



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