声優(おしごと)の時間です! 〜意地悪マネージャーと秘密のレッスン?!〜

つむぎみか

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やられてばっかじゃ嫌なんです!*

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「あっ!」

 問答無用でペニスを隠していた手を引きはがされ、大きく足を広げられる。舌なめずりをした小田原は、一際悪い笑顔を浮かべて歩夢に宣言した。

「んなこと言われたら、やらないわけにはいかねぇだろーが!」
「ひぁっ♡ やっ、だめだってばぁ……!」

 つるんとした亀頭に舌を這わせ全体を使って舐め上げると、次はカリ首、その次は裏筋……と辿るように丁寧に愛撫を繰り返す。もちろんその間にも止まることのない先走りを舐めとるのも忘れない。

「んっ、んん、ん♡ ぁ、や、やだぁ……っ♡」

 先走りを吸い取るように鈴口に口づける唇は、悪戯にその敏感な部分を舌先で抉ったりつついたりしては、その度に歩夢が可愛い声を出すのを楽しんでいた。

「あぁっ、ン! く、ぅ……ひぃ、ん♡」

 ぴくぴくと震えるペニスにキスを落とし、喉奥まで咥えこむようにすべてを飲み込むと、浮いた腰を捕まえて後孔へと手を伸ばす。何度も何度も練習と称して解されてきたそこは、歩夢の精液で濡れた小田原の指を難なく迎え入れた。
 器用な男は口では陰茎を追い詰めながらも、同時に後孔の準備を進めていく。歩夢の好きなところを的確に狙いすまして、コリコリとしたシコリを指先で弄ぶ。

「あ、あ゛ぁっ♡ だめ、も、すぐイっちゃ……♡」

 言葉通り限界が近いのだろう歩夢は、髪を振りたてながら枕にしがみつき、無意識のうちに小田原の口腔を犯すように腰を突き上げていた。気持ちのいいことに従順な身体に目を細めて、小田原は再び歩夢を射精させるべく愛撫を激しくした。

「いやぁっ♡ 出ちゃ、うから……っ! 離して……っ♡」
「ん、イケよ」
「ひぐぅっ♡ あ、っ! ~~~~~っ♡♡」

 ——びゅっ! びゅるるっ!
 二本に増やされた指をぐりゅっと抉るように突き入れられて、ついに歩夢は小田原の口の中で果ててしまう。

「はっ、ふぅぅ……っ♡」

 無理やり追い詰められるように繰り返し射精を促され、歩夢は既に息も絶え絶えだ。

「気持ちよくなれたみたいだな?」
「~~っ、だから嫌だって言ったのに……!」

 文句を言う声に大した覇気もなく、そんな風に怒っている歩夢を見ている小田原はどこか嬉しそうだ。そんな余裕たっぷりの姿に歩夢は頬を膨らませると、よろよろと身体を起こして小田原の身体ににじり寄る。

「……わかった。俺もする……っ!」
「えっ⁈」

 歩夢の思わぬ主張に本気で驚いたらしい小田原が、珍しく大きな声を出した。

「いつも俺ばっかり好き勝手されて……小田原さんもされる身になったらいいんだよ!」
「いや、それは……」
「いいから、さっさと出して……、っ!」

 及び腰の小田原のベルトを無理やり掴んで外すと、そのあたりから観念したらしい小田原が協力してくれるようになった。
 勃起した陰茎で脱がせにくいスラックスを四苦八苦しながら寛げていくと、下着の上からでもその長大さが分かる立派な物がお目見えする。今までこうしてはっきりと意識がある時に小田原のペニスと相まみえる事のなかった歩夢は、一瞬ぐっと息をつめると震える手で黒のボクサーパンツに触れた。

 ぶるんっ!

「ぁ……っ」

 くっ、と指を掛けた瞬間、弾けたように下着の中から大きなペニスが飛び出してきた。
 歩夢の性器よりも黒々としたそれは、幹にいくつもの血管を浮き立てさせながら天を向いている。

「…………」
「あー……まぁ、無理すんな」

 そのあまりの逞しさに歩夢が絶句して呆けていると、心配そうな顔した小田原にそんな気を使われた。

「っ、無理なんか、してないし……!」

(見てろよ……! 俺だって出来るんだっ)

 その優しさに逆に奮起することになった歩夢は、多少びくつきながらも小田原の陰茎へと舌を伸ばす。

 ——ぴちゃ……ちゅ、ちゅぷ。ぺろ、ぺろ……

「ん、ふ……ン♡ ん、ん、ちゅ……っはぁ♡」

 何の技巧もない、拙く物足りない愛撫。
 そのはずなのに懸命に自分のものを舐めしゃぶっている歩夢の姿を見て、それまでにも十分限界近くまで張りつめていた小田原のペニスはすぐに限界を迎えそうになる。

 極めつけは小田原のペニスに舌を這わせながら、歩夢が足を擦り合わせるようにもじつかせているということ。恐らく無意識なのだろうが、それが余計に質が悪い。



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