声優(おしごと)の時間です! 〜意地悪マネージャーと秘密のレッスン?!〜

つむぎみか

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そこまでお願いしてないです!*

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「っ、あっ?!」
「ん、イイとこあったか?」
「ひぁっ♡ う、うぅ……っ、ちが……」

 大きく跳ねた身体に、ようやく快感を感じるポイントを見付けることができたのかと思った小田原だったが、否定をする歩夢によって核心を得ることができない。

「うん? やっぱ直接触らないと、わかんねぇな……」
「あぁっ!」

 ずるりと一息に引きずり出された指で内壁を擦られたかと思えば、次の瞬間には小田原の長くて節くれ立った指を含まされる。

「く、るし……っ」
「一本だけだ。ちゃんと上手に咥えてんぞ」
「や、あ、あっ! ぁあっ♡」

 後孔のある一点。少しだけ膨らみをもつ箇所を指先でくにくにと押し込まれる。そうされると歩夢の身体は制御の効かない快楽に襲われ、小田原の指の動きに合わせて腰を躍らせ続けた。

「ここが前立腺。わかるか?」
「ひぅぅっ?! わ、わかんな……っ♡」
「分かんないって反応じゃないんだけどな」

 今度こそ嘘だとわかるその頑なな態度を、小田原は面白そうに眺めながら、手の動きを止めることはない。
 これまで想像したこともない場所から湧きおこる未知の快感に、歩夢はただただ翻弄されていた。既にペニスは後ろだけの刺激で痛いほどに張り詰めており、もう少し何かがあればすぐにでも射精できそうなほどだった。

「ぁんっ♡ や、おだわらさ、ん……!」

 広い背中をかき抱く歩夢は、先日男に与えられた極上の刺激を思い出し、舌っ足らずな口調で小田原にお願いをする。

「もぉ、イきたいっ……♡ イかせてぇ……っ」

 ぐるぐると渦巻く熱から解放されたくて拙く腰を振って強請る様を、小田原は目を逸らすことなくじっと見つめた。

「んー……。このまま、ケツだけでイけそうか?」
「ひぁっん♡ そんなの、無理だよぉ……っ!」
「あとちょっとだと思うんだけどなぁ」
「やだやだやだ! こわっ、怖い……っ」

 ただでさえもう、いっぱいいっぱいだというのに。これ以上の無体を強いるのかと思った瞬間、歩夢の瞳からは今まで以上に大量の涙がぼろぼろと零れ落ちた。その様子に一瞬ぎょっとした小田原は、大きくため息を吐いた後に何度目かわからない苦笑いを浮かべる。

「……しゃあねぇな……。分かったから、んな泣くなって。目ぇ溶けるぞ」
「小田原さんの意地悪! おに! あくまぁ~!」
「はいはい。悪かった、悪かった」

 おざなりに慰めながら、次々と溢れ出る涙を掬う。文句をいう元気はあるようだと安心をしながら、後孔に差し入れた指はそのままにもう一方の手を歩夢のペニスへと重ねた。

「ちゃんと前も弄ってやるから。ほら、イっちまえ」
「っあ、ひ、あぁああ……っ♡」

 びゅっ! ぶびゅるる……っ!

 ペニスをヌかれるのと同時に、後孔の一点を押し込まれ、歩夢は我慢する間も無く精液を吐き出す。全身に広がる快感にビクビクと身体を震わせていると、残滓を搾り取るように小田原がゆるゆると手を動かした。

「あっ、ん……! はぁっ、はぁはぁ……っ」

 緩やかな愛撫に、ようやく少しずつ呼吸が整ってくる。涙の膜を張った瞳で、歩夢が目の前の男を見上げれば、小田原は何やら考え込むようにじっと手元を凝視していた。

「……おだ、わらさん……?」
「やべぇな。お前のちんこ、なんでこんなに旨そうなんだ」
「へっ……?」

 うまそう?
 今、旨そうって言った?

 小田原に言われた内容が上手く飲み込めず、歩夢はぽかんとした顔をしてしまう。そんな歩夢に片頬を上げた小田原は、どことなく嬉しそうな声でとんでもないことを言い出した。

「どろどろのこれ、俺が綺麗にしてやるよ」
「えっ、えっ、嘘?! た、タオル! タオル持ってきてくれたらそれで良いから!」

 ゆっくりと顔を近づけていく様子に、小田原が何をしようとしてるのかを悟った歩夢は、手脚をばたつかせて拒絶する。しかしそれを無言で押さえ付けては歩夢の太ももを割り開くと、白濁に濡れながら揺れるペニスに唇を寄せた。

「ティッシュでも良いからっ、やめて……っ! ひぅぅっ♡♡」

 歩夢の悲痛な叫びは叶えられることなく、無遠慮な舌がべろりと溢れる雫を舐めとった。



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