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6月
我慢のできない俺の身体 ※黒瀬
しおりを挟む急なキャラ変更と、急な言葉責めはやめてくれ~~!
例えその言葉が真実だったとしても、まだ俺にはそれを認める勇気はないんだ……!
「し、しらない!」
じっと観察するように、俺の顔を覗き込んでくる黒瀬から逃げるべく、赤くなった顔を思い切り反らしてそっぽを向く。まぁどんなに否定をしたところで、身体の反応は誤魔化しようもなく。腹に置かれたままの手のひらを小さく動かされるだけで、びくんと過敏な反応を示してしまう。
「っ、ん……っ♡」
怒涛のように押し寄せてきた快感の嵐が少し落ち着き、まったりとした雰囲気に包まれる。
もう終わりかな? なんて、甘い期待を抱きながら、熱い息を吐いた。
「は、ぁ……、」
「――……可愛いな、ほんと……」
思わず呟いたような囁きに、ドキッと胸が高鳴ってしまう。こちらを見つめる瞳は際限なく甘く、なんだかむず痒くなるほどだ。乙成くんの殺人級の可愛さは俺にもわかるぞ。本来モブ的ポジションであるにも関わらず、こんなに美形要素詰め込む必要あった? と製作者(腐女神)に問いかけたいくらいである。
美少女然とした姿に惑わされそうになる気持ちも分からないでもないが、俺はやっぱり女の子がいい。黒瀬だって将来振り返った時、絶対黒歴史になるはずだ。大事な親友にそんな後悔はさせたくなくて、今一度正しい道へ導こうと口を開いた。
「くろ……――」
「可愛いからこそ、むかつく」
「へ?」
突然発せられた、地を這うようなドスの効いた声に、俺の動きがぴたりと止まる。
「こんっなに、めちゃくちゃに甘やかして、散々いうこと聞いて、死ぬほど我慢してんのに」
「くろ……、黒瀬くん……?」
「まさかお前から他の女とヤれと言われるなんてな。ふざけ過ぎだろ」
「んぁっ♡ ご、ごめんなさいっ♡」
ピンと尖った乳首を痛いほど強く捻られる。黒瀬から発せられる剣呑な雰囲気に、思わず謝罪の言葉が口をついて出た。同時に、それを痛いと思っているはずの、自分の声色の甘さに驚く。
「なにが悪いかわかってんのか?」
「ひゃあぁっ♡ ごめっ……♡♡」
萎えかけていたペニスをぐちゅんっ、と擦り上げられれば、すぐに身体は快感を思い出した。再び繰り広げられる巧みな愛撫に、一気に頂点まで上りつめてしまう。
「くろせくんっ♡ やだ、またイっちゃうよ、ぉ……っ♡♡」
びくびくと震える身体で限界を訴えるが、黒瀬は止まることなく俺の後孔に手を伸ばす。
「っ、ひゃぅ……っ♡」
いつの間にか挿入の準備をされていたらしい指が、つぷ…とゆっくり挿入されていく。
「前よりは、柔らかい……か?」
「あっ、あ♡ ぁんっ♡」
少しずつ探るように動かされる指は、優しいけれどどこか少し物足りなく感じてしまうような。快感に貪欲な俺の身体は、時折触れる気持ちいいトコロをもっといっぱい擦ってほしくて、無意識に腰を揺らめかせていた。
中に含まされた指が三本になり、動かされるたびにぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てるようになった頃には、何度目かわからない吐精を終えていた。
「んっ、ふ……♡ う、ぅ……っ♡」
「……そろそろいいか」
そう言うと黒瀬は、荒い息を吐く俺の腰を引き上げ、後孔に何か熱いものを添える。
うん。
流石に俺ももうわかってる。
何かって、ナニですよ。黒瀬さんのちんこですよねーー!!
「ぼ、僕……っ、も、出ないぃ……っ!」
これまでの前戯と言うには濃すぎるあれこれに、息も絶え絶えな俺は全力で拒否した。
手足に大した力の入らない状態でのそれが、正しく相手に伝わっているかはわからない。それでもとにかく限界であることを訴える。
「俺はまだだ。乙成が先にイくのが悪い。もっと付き合えよ」
「うわぁんっ」
黒瀬の鬼ーーー!!!
だって、しょうがないじゃん?! 気持ちよかったんだもの!!
童貞なのにいつの間にか尻穴開発だけがどんどん進んじゃって、指だけでもめちゃくちゃに気持ちよくなっちゃうんだもの!!
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