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6月
これはツッコミの練習、だと言って… ※浅黄
しおりを挟むもう我慢できない……!
限界の近い俺は、解放の瞬間に備える。
「まだだぁめ♡」
「っ、あぅっ?!」
あと少しでイケそうだと腰を震わせていたら、浅黄にペニスの根元を強く握られ、射精を堰き止められてしまった。
「優ちゃん、今一人でイクくつもりだったでしょ。駄目だよ、挿れる前にイっちゃったら、辛いのは優ちゃんだからね」
「んんっ♡ やっ、もうイきたい……っ♡」
ほんとにほんとに、あとちょっとだったのに。なんでこんな意地の悪いをするんだよぉ!?
俺は自分のペニスを握り込み、射精の邪魔をしている手に震える両手を重ねる。そうして、狙わずとも出てしまう甘えた声で、浅黄に許しを乞うのだ。
「おねがい、いじわるしないで……っ」
「……っ、あーーもう可愛い……」
悶えるように俺を抱きしめた浅黄が、思わず呟いたという感じで感嘆の言葉を漏らす。
「甘やかしたい俺と、めちゃくちゃに虐めてやりたい俺が戦っている~~」
そこはぜひ甘やかしていただければ!
優しさ満点でお願いします!
「でも今日は甘やかす日って決めたからなぁ……我慢我慢……」
ありがとうございます!
ってことで、まず手始めに今すぐその手を離して、スッキリさせてはくれませんかねぇ?!
俺の身体は荒い呼吸をするので精一杯だから、脳内の俺がとても元気である。
浅黄に届けこの思い……!
こちらを見て、にこり。と笑う浅黄に釣られるように、俺もへにゃ。と力のない笑顔を返す。
つ、伝わったのか……?
「だから、いっぱい気持ちよくしてあげるね♡」
全っっっ然、届いてねーーー!!!!
気持ちいいのはもうお腹いっぱいだから、早く射精させてくれーーー!!!!
「い、いい……っも、いらない……!」
「遠慮しないで、ほら」
逃げようとする腰を両手で掴み、ぬるりと熱いものを擦り付けた次の瞬間。強い衝撃とともに、ずぷんっ、と浅黄のペニスが挿入された。
「ふぁ!? ぅ、んん~~~~~っ♡♡」
乙成くん人生で二本目のちんちん。
黒瀬とは形も、長さも、腰遣いも違う。そんなこと知りたくなかったし、尻の孔でそう分かってしまう自分に絶望感しかない。
「やば……お尻ってこんな気持ちいの? それとも優ちゃんが特別?」
「わ、わかんな……っ、もう、ぬいて……っ」
「無理。超気持ちいもん。一生このまま挿れていたいくらい」
「そんなの、むり……っ、あ!」
強引だけど基本的には俺の願いを聞きながら、ゆっくり進めてくれる優しさを持っていた黒瀬。それと違って浅黄は身体の反応を見ながら、進めて大丈夫かの判断をしているようだから、スピードが早くてついて行けない。
「すご、初めてなのに奥まで入っちゃいそ……」
先日の黒瀬は入ってくることのなかった、さらに深いところまで浅黄のペニスが差し込まれていく。身体の奥を無理やり拡げ暴かれる感覚に背筋がゾクゾクとした。
「ああぁあぁっ♡ 」
いつの間にか浅黄の手から解放されていた俺のペニスは、そのすごすぎる快感にとうとう欲望を解放する。しかし、しばらく堰き止められていた精液は、勢いよく噴き出すことはなく、一度どぷりと震えた後は静かにゆっくりと白濁を漏らし続けるのだった。
俺が射精した瞬間こそ、小さな呻き声をあげて浅黄の動きが止まったが、後孔の締めつけが落ち着くや否や、激しい抽送は再開された。
「これも、優ちゃんが、練習を、頑張ってくれた、おかげかなっ?」
「っ、やっ♡ あっ♡ して、ない……っ、してないっ♡」
ぱんっぱんっぱんっ、と腰を打ち付けられる音に混じって、浅黄の笑いを含んだ声が聞こえた。
こんな状況になってようやく俺は、自分と浅黄の思っていた練習の内容が違ったんじゃないかということに気付きだす。
ねえっ! 練習って一体なんのこと言ってたの?!
しかし、ここで詳しく聞いたところで藪蛇になりそうだし。否定したって聞く耳持たずにガンガン掘ってくるし。そしてなにより、俺にそんな質問をしている余裕はない。
ゆるくいつまでも続く射精感は、俺の脳内を快感で麻痺させる。
「でももうやらなくていいからね。あとは俺が全部教えてあげる」
「あぁっ! もぉっ、や、だ……っ♡ あ、あ、あっ♡」
ぐうっと身体を倒され、さらに深いところで浅黄の熱を感じた。
「乳首ももっと開発したいし、あ、そうそう。男でもお尻でイクこと出来るって知ってた?」
「あっ♡ ひ、んっ♡ ん、んぅ……っぁ!」
別に浅黄は、俺の返事など求めていないのだろう。答えにならない嬌声ばかり紡ぐ俺に、それはそれは楽しそうに語り続ける。
「これからは二人でセックス練習していこうね♡」
な、なるほど?!
二人でセックスの練習……って、これどんなエロゲーですか?!
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