乙ゲーヒロインの隣人って、普通はお助けキャラなんじゃないの?

つむぎみか

文字の大きさ
上 下
66 / 162
5月

憧れの先輩として! ※赤塚

しおりを挟む


「キスで気持ち良くなったら、次はどうしたら?」
「つぎ…は……身体を触って……」
「身体を触って性感を高めるんですね?」
「そう、だね……」

 教えてください、と乞う姿に、そうだ俺が先輩として教えてあげなければ……という使命感を思い出す。

「先輩はどこが気持ちいいんですか?」
「ぼ、僕がどうかは関係ないでしょう?」
「一般的にどうなのか、気になるじゃないですか! それが憧れの先輩なら特に!」

 "憧れの先輩"というワードにムズムズする。
 ふーん、赤塚は憧れてるんだ。この俺に。

 でもだからといって自分の気持ちいい所を告白するだなんて羞恥プレイは出来なくて、そもそもの目的を本人に思い出させようとする。

「で、でも……僕は男だし。女の人とは気持ちいい所も違うと思うよ?」
「同じ人間じゃないですか。参考にはなるかもしれませんよ」

 ほら早くとばかりに急かされると、先ほどのキスでだいぶ使い物にならなくなっている頭では、それ以上言い訳を考えることが出来なくて、ばか正直に自分の陰茎へと手を伸ばす。

「僕は……ここ……。んっ」
「ふーん、先輩はちんちんが気持ちくて好きなんですね」

 優しくそこに触れてみると、直接的な刺激が気持ち良くて、キスで僅かに反応していた自分の陰茎を少し揉み込むようにしてしまった。
 人前であるというのに、無意識にしているその痴態を見て、赤塚が目をギラギラさせながら質問を続ける。

「いつもどういう風に触ってるんですか?」
「な、なんでそんな事言わなきゃいけないの……?!」

 さすがにそこまで赤裸々に話す必要はないだろう、と、自身のモノに触っていた手をパッと離して赤塚を見る。
 すると赤塚は視線を下げ、なんとも悲しそうな風貌で話しをはじめた。

「俺、本当に悩んでるんです……。実は、ここ最近では一人で触っても勃たないし、もう一生イけないのかもしれない。先輩が気持ち良くなる方法を教えてもらって、同じように実践したら、もしかしたら治るかもって……でも、やっぱりおかしいですよね。すみません」

 そう言ってションボリと肩を落とす赤塚を見ていると、もしも自分がEDになったとしたら、ということを考えて胸が苦しくなる。

(きっと、不安でしょうがないよ……)

「わ、わかった……教えるね……」
「本当ですか……!」
「うん。僕なんかの話で悩みが解決するなら、協力したいし」
「有難うございますっ先輩!」

 若いうちからのEDなんて、男としては辛過ぎる。少しでも可愛い後輩の力になれるなら、と恥をしのんで伝えることにした。

 制服のスラックスを寛げると、少し芯を持ち、先端が潤んだ性器が飛び出してくる。

(うう……赤塚くんの視線が痛い……)

 どれだけ悩んでいたのだろうか。
 必死さのあまり、少しも見逃すまいと瞬きもせずに凝視され、正直やり辛い。

「いつも、こ、ここを、擦って……」

 潤んだ亀頭を優しく撫でるようにすると、微かにくちゅん…と水音がした。

「先輩は先っちょいじるのが好きなんですね。少し濡れて、赤くなってて可愛いなぁ」
「ひぇ……恥ずかしいから、そういう事言わないで……!」

 なんという言葉責め。
 赤塚としては、純粋に学んでいるつもりなのだろうが、まるで品評されるかのように自身のモノを言葉で表されるのは恥ずかしい事この上ない。
 早く終わらせてしまおうと、無心になって性器を抜き立てていると、ふいに赤塚の手が俺の身体に伸びてきた。

「あれ、先輩、乳首勃ってませんか?」
「ひぁん……っ!」
「ほらコリコリしてる。シャツの上からでも分かりますよ? 触ると身体もびくびくするし、気持ち良いんですか?」
「やめっ……触らないでぇ……っ!」

 先日の行為で、何度も何度も黒瀬に弄り回された乳首は、立派に性感帯として成長をしていたようで。どこか現実離れしたこの状況に興奮し、尖りきって存在を主張していたようだ。それを目敏く見つけた赤塚に、シャツの上からカリカリと爪を立てられる。

「んー、でも気持ちよさそう。こんなに感度が良いなら、もしかしていつも彼女サンに弄ってもらってたりするんですか」

 このままでは練習どころでは無くなってしまう。どうやら赤塚は、俺と本当は存在しない彼女との行為に非常に関心があるようだ。ここは漢のプライドなんて捨てて、本当はそんなものはいないんだと正直に白状した方が、こんな練習なんてやめようと思ってくれるかもしれない。

「ほ、ほんとは嘘なの! 僕もっ、女の子と、え…えっちなんてした事ないんだ……!」

 ううっ、屈辱的である!!!



しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない

すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。 実の親子による禁断の関係です。

パパの雄っぱいが大好き過ぎて23歳息子は未だに乳離れできません!父だけに!

ミクリ21
BL
乳と父をかけてます。

年越しチン玉蕎麦!!

ミクリ21
BL
チン玉……もちろん、ナニのことです。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

弟の可愛さに気づくまで

Sara
BL
弟に夜這いされて戸惑いながらも何だかんだ受け入れていくお兄ちゃん❤︎が描きたくて…

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

処理中です...