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5月
憧れの先輩として! ※赤塚
しおりを挟む「キスで気持ち良くなったら、次はどうしたら?」
「つぎ…は……身体を触って……」
「身体を触って性感を高めるんですね?」
「そう、だね……」
教えてください、と乞う姿に、そうだ俺が先輩として教えてあげなければ……という使命感を思い出す。
「先輩はどこが気持ちいいんですか?」
「ぼ、僕がどうかは関係ないでしょう?」
「一般的にどうなのか、気になるじゃないですか! それが憧れの先輩なら特に!」
"憧れの先輩"というワードにムズムズする。
ふーん、赤塚は憧れてるんだ。この俺に。
でもだからといって自分の気持ちいい所を告白するだなんて羞恥プレイは出来なくて、そもそもの目的を本人に思い出させようとする。
「で、でも……僕は男だし。女の人とは気持ちいい所も違うと思うよ?」
「同じ人間じゃないですか。参考にはなるかもしれませんよ」
ほら早くとばかりに急かされると、先ほどのキスでだいぶ使い物にならなくなっている頭では、それ以上言い訳を考えることが出来なくて、ばか正直に自分の陰茎へと手を伸ばす。
「僕は……ここ……。んっ」
「ふーん、先輩はちんちんが気持ちくて好きなんですね」
優しくそこに触れてみると、直接的な刺激が気持ち良くて、キスで僅かに反応していた自分の陰茎を少し揉み込むようにしてしまった。
人前であるというのに、無意識にしているその痴態を見て、赤塚が目をギラギラさせながら質問を続ける。
「いつもどういう風に触ってるんですか?」
「な、なんでそんな事言わなきゃいけないの……?!」
さすがにそこまで赤裸々に話す必要はないだろう、と、自身のモノに触っていた手をパッと離して赤塚を見る。
すると赤塚は視線を下げ、なんとも悲しそうな風貌で話しをはじめた。
「俺、本当に悩んでるんです……。実は、ここ最近では一人で触っても勃たないし、もう一生イけないのかもしれない。先輩が気持ち良くなる方法を教えてもらって、同じように実践したら、もしかしたら治るかもって……でも、やっぱりおかしいですよね。すみません」
そう言ってションボリと肩を落とす赤塚を見ていると、もしも自分がEDになったとしたら、ということを考えて胸が苦しくなる。
(きっと、不安でしょうがないよ……)
「わ、わかった……教えるね……」
「本当ですか……!」
「うん。僕なんかの話で悩みが解決するなら、協力したいし」
「有難うございますっ先輩!」
若いうちからのEDなんて、男としては辛過ぎる。少しでも可愛い後輩の力になれるなら、と恥をしのんで伝えることにした。
制服のスラックスを寛げると、少し芯を持ち、先端が潤んだ性器が飛び出してくる。
(うう……赤塚くんの視線が痛い……)
どれだけ悩んでいたのだろうか。
必死さのあまり、少しも見逃すまいと瞬きもせずに凝視され、正直やり辛い。
「いつも、こ、ここを、擦って……」
潤んだ亀頭を優しく撫でるようにすると、微かにくちゅん…と水音がした。
「先輩は先っちょいじるのが好きなんですね。少し濡れて、赤くなってて可愛いなぁ」
「ひぇ……恥ずかしいから、そういう事言わないで……!」
なんという言葉責め。
赤塚としては、純粋に学んでいるつもりなのだろうが、まるで品評されるかのように自身のモノを言葉で表されるのは恥ずかしい事この上ない。
早く終わらせてしまおうと、無心になって性器を抜き立てていると、ふいに赤塚の手が俺の身体に伸びてきた。
「あれ、先輩、乳首勃ってませんか?」
「ひぁん……っ!」
「ほらコリコリしてる。シャツの上からでも分かりますよ? 触ると身体もびくびくするし、気持ち良いんですか?」
「やめっ……触らないでぇ……っ!」
先日の行為で、何度も何度も黒瀬に弄り回された乳首は、立派に性感帯として成長をしていたようで。どこか現実離れしたこの状況に興奮し、尖りきって存在を主張していたようだ。それを目敏く見つけた赤塚に、シャツの上からカリカリと爪を立てられる。
「んー、でも気持ちよさそう。こんなに感度が良いなら、もしかしていつも彼女サンに弄ってもらってたりするんですか」
このままでは練習どころでは無くなってしまう。どうやら赤塚は、俺と本当は存在しない彼女との行為に非常に関心があるようだ。ここは漢のプライドなんて捨てて、本当はそんなものはいないんだと正直に白状した方が、こんな練習なんてやめようと思ってくれるかもしれない。
「ほ、ほんとは嘘なの! 僕もっ、女の子と、え…えっちなんてした事ないんだ……!」
ううっ、屈辱的である!!!
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