乙ゲーヒロインの隣人って、普通はお助けキャラなんじゃないの?

つむぎみか

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5月

意地悪なやつ ※黒瀬

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 そう言って取り出された黒瀬の陰茎は自身のモノより一回り以上は大きく、エラには深い段差を持つ力強い形をしていた。
 余りの迫力に息を詰めて固まっていると、面白そうな顔をした黒瀬が顔を覗き込んできた。

「初めて見た?」
「僕も男だから……!」
「ははっ冗談。一緒にしていい?」
「もう! いいけど……っ」

 なんなんだその冗談は!

 笑いながら提案してくる内容は互いのペニスを一緒に擦るというとんでもないものだったが、勢いに任せて了承してしまった。

 結果として与えられる快感はとんでもないもので。

「あっ♡ あっ♡ だめぇ…も、出ちゃう~~……ッ」
「ふっ、ふ…… イけ……!」

「やぁぁ~~~ッ!……ッ…ッ♡」

 大きな手で包まれながら、固く熱い黒瀬の陰茎と互いの溢した愛液に塗れ擦られる快感は、今まで自分一人でしていた自慰なんて比べ物にならなく強く激しいものだった。
 勢い良く吹き出した白濁で更に滑りをよくした二本のペニスは、黒瀬の手により止まることなく擦り付けられ続ける。

「出たっもう出たからッ…やめてぇ……!」
「もう、少し……っく、…!」
「あ"あぁぁぁぁっ! ~~~~~ッ」

 落ち着く間を与えられず、三度目の頂へと無理矢理に昂められたことで一気に体力が奪われてしまう。そのくたりとした身体を二人分の精液が濡らす姿は、一度欲望を吐き出した肉棒が再び力を取り戻すのに十分なほど扇情的だった。
 力の抜けた両足をおもむろに広げられ、隠された後孔に触れられる。

「そのままな」
「ほ、本当に、そこ使うの……?」
「嫌か?」
「…こわい……」

 問い、答える声が自然と震えてしまうくらいに、それは正直な気持ちだった。

「ん、ゆっくりしような」

 宥めるように掛けられた声は優しいものではあったが、お前の中に止めるという選択肢はないのか。
 既に三回も精を放っているため、既に俺の体力は限界な上、気持ちとしても十分満足しているのだが。


 ―――… つぷり


「ん、ん。はぁ……ッ」

 俺の出したモノと黒瀬のモノとでたっぷりと濡れた指がゆっくりと差し込まれる。
 ゆっくりと探るように秘められた場所を暴かれていった。二本、三本と入れられた指が増える頃には再び俺の陰茎は涙を溢しはじめ、じわじわと拡げられる感覚に身をくねらせるばかりだった。

「ぁっ…やあッ?!」

 ふと、黒瀬の指が触れた場所から強烈な刺激が走る。

「そ、そこだめっダメダメ…押さないでッ」
「……ここか……?」

 押さないで、と言うのに、むしろ敢えてそのポイントに狙いすませたかのように強く揃えた指を何度も押し付けられた。

「うう…ッ! こわっ、こわいぃ~~~っ」

 過ぎる快感に怯えて思わず涙を零すと、さすがに黒瀬の動きが止まる。

「嫌なこと…しないって、言ったのにっ!」
「う、ごめん……」

 思わず詰るような言葉を発する俺に、黒瀬が謝ってきた。

「泣くな」

 次々と溢れ出る涙を黒瀬が優しくキスで攫う。
 差し込まれていた指は全て抜かれて、俺が落ち着くまで優しい抱擁だけが続く。ようやく涙が止まった頃に、恐る恐るといった感じで黒瀬がお伺いを立ててきた。

「入れてもいいか?」
「イヤっ黒瀬くん意地悪だ!」
「ごめんって。でも気持ちよかっただろ?」
「知らないっ…んんッ」

 初めてと言っていいほど、珍しく否定の言葉を続ける口を無理矢理キスで黙らせる。

「……ごめんな?」
「……黒瀬くんは、ずるいよ」
「うん。そうだな。乙成の優しさに甘えてる」
「ん……っ」


 ――― ぷちゅ……


 先ほどまで三本の指を咥え込んでいた後孔に黒瀬の滾るペニスが添えられる。

「きっと許してくれるって、思ってるんだ」

 くちゅん…くちゅ……

「っは、…ぁぅ…♡」

 決して奥には入れられず、入り口へ僅かに含ませるように抜いたり挿したりを繰り返す。

「ずるくてごめんな。でも乙成の許可が欲しい。入れていいか?」

 生殺しのような状態に我慢が出来ず、遂に俺の方が先に音を上げた。

「もぅ…っいいからぁ! 入れて……ッ♡」

「ありがとう」




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