乙ゲーヒロインの隣人って、普通はお助けキャラなんじゃないの?

つむぎみか

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5月

めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど!? ※黒瀬

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 いつもの黒瀬のキス。
 違うのが、それが俺の部屋のベッド上で行われていることと、上から覆い被さるようにキスをされているということ。

 黒瀬の熱い舌が口の中を縦横無尽に動き回る。俺よりも俺の口の中について詳しいんじゃないかと思うくらい、触れるところ全てが気持ち良い。
 このまま眠ってしまいたいような、そんな心地よさにぼんやりしていると、黒瀬が唇を離し、片手で俺の顎を優しく掴むようにして視線を見上げさせる。

「乙成が嫌がることはしたくないのは本当だ。すぐに止められるかは……自信がないけどな。嫌だったら力づくでも止めろよ」
「ふふっ。うん……」

 あー、俺多分、今すっげぇ締まりのない顔で笑っただろうな。だって、こんな状態になっても尚、俺の気持ちを一番に気にしてくる黒瀬が、なんかいいなぁって思っちゃったんだよな。

「……はぁーーお前はほんと、なんでそんな可愛いかな」
「ちょっと、可愛いって言わないで」
「じゃあエロい」
「えろ……ッ」
「エロいよ。ここも、ここも」
「ッ…ぁっ……!」

 黒瀬とのキスで濡れていた唇と、いつの間にかツンと勃ち上がった乳首にパジャマの上から触れられる。

「それに、ここも」
「……っふ…ぅ………」

 緩く兆し始めた俺のペニス。その膨らみに黒瀬が優しく手を添えた。

「ここも触って良いか?」
「………う、うん……」

 僅かに触れられただけで、背筋にゾクゾクとする快感が走った。これからどんな事をされるんだろう。どんなに気持ちがいいんだろう。そんな事を想像すると、期待で胸がどきどきする。

 俺が小さく返事をしたのを見て、黒瀬は優しい手付きでパジャマのスボンを脱がしていき、残るのはパンツ一枚だ。グレーのボクサーパンツの小さな膨らみをまじまじと見つめるようにされて、恥ずかしさに身体が震える。

「……少し濡れてるな」
「ッ! も、もぅッ恥ずかしいこと、言わないで!」
「別に恥ずかしくないだろ。俺は嬉しい」

 気持ちいいと思ってくれたんだろ?と、下着の上から俺のペニスを弄り出す黒瀬に慌てた。手を動かされるのに合わせて、布に擦れてグチュグチュと水音が響くのが居た堪れなさ過ぎる。

「く、ろせくん……な、なんで…パンツ……」

 何故パンツの上から?!とは思うものの、だからといって脱がせて、とは言えなくて。ただ身体をもじつかせる。

「脱がせると俺の我慢がきかなくなるから」
「で、でも……」

 脚の間に黒瀬の身体が挟まれている為、閉じて隠したくても出来ないのが辛い。

「せっかくなんだ。ゆっくり楽しませろよ」
「ふぁ、んっ……!」

 そう言って、残ったパジャマのシャツを脱がさずに裾から片手を差し込み、胸元の頂きも合わせて弄り始める。じわじわと身体中へと広がっていく痺れる感覚に、溜まった官能を吐き出すように熱い呼吸とともに胸を突き出してしまう。

「ん、……ぁふ…んん……ッ」

 差し込んだ手はそのままに、一度陰茎から離した手でシャツのボタンを外される。はだけたそこから覗いたぷちりと芯を持った乳首を舌で転がされ、時には強く吸われた。

「ぁあッ…くぅ……ん、~~~~ッ!」

 唾液に濡れる乳首を片方は優しく啄み、もう一方を指先で捻じるようにされながら、更に反対の手でペニスを揉みしだかれる。思い出したように先っぽをカリカリとされるともう我慢ができなかった。
 一気に三点へと訪れる強烈な快感に、俺は一切耐える暇を与えられずに、下着の中へと思いきり射精していた。

「ぁ…♡ は、ぅぅ~~…パンツが……」

 突如訪れた粗相に、思わず両手で真っ赤に染まった顔を隠す。その様子を見ては堪らない、というような声を出した黒瀬は、やっと自身の下肢に纏う衣類を取り去る準備を始めた。


「はぁ、もう限界……」




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