乙ゲーヒロインの隣人って、普通はお助けキャラなんじゃないの?

つむぎみか

文字の大きさ
上 下
61 / 162
5月

めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど!? ※黒瀬

しおりを挟む


 いつもの黒瀬のキス。
 違うのが、それが俺の部屋のベッド上で行われていることと、上から覆い被さるようにキスをされているということ。

 黒瀬の熱い舌が口の中を縦横無尽に動き回る。俺よりも俺の口の中について詳しいんじゃないかと思うくらい、触れるところ全てが気持ち良い。
 このまま眠ってしまいたいような、そんな心地よさにぼんやりしていると、黒瀬が唇を離し、片手で俺の顎を優しく掴むようにして視線を見上げさせる。

「乙成が嫌がることはしたくないのは本当だ。すぐに止められるかは……自信がないけどな。嫌だったら力づくでも止めろよ」
「ふふっ。うん……」

 あー、俺多分、今すっげぇ締まりのない顔で笑っただろうな。だって、こんな状態になっても尚、俺の気持ちを一番に気にしてくる黒瀬が、なんかいいなぁって思っちゃったんだよな。

「……はぁーーお前はほんと、なんでそんな可愛いかな」
「ちょっと、可愛いって言わないで」
「じゃあエロい」
「えろ……ッ」
「エロいよ。ここも、ここも」
「ッ…ぁっ……!」

 黒瀬とのキスで濡れていた唇と、いつの間にかツンと勃ち上がった乳首にパジャマの上から触れられる。

「それに、ここも」
「……っふ…ぅ………」

 緩く兆し始めた俺のペニス。その膨らみに黒瀬が優しく手を添えた。

「ここも触って良いか?」
「………う、うん……」

 僅かに触れられただけで、背筋にゾクゾクとする快感が走った。これからどんな事をされるんだろう。どんなに気持ちがいいんだろう。そんな事を想像すると、期待で胸がどきどきする。

 俺が小さく返事をしたのを見て、黒瀬は優しい手付きでパジャマのスボンを脱がしていき、残るのはパンツ一枚だ。グレーのボクサーパンツの小さな膨らみをまじまじと見つめるようにされて、恥ずかしさに身体が震える。

「……少し濡れてるな」
「ッ! も、もぅッ恥ずかしいこと、言わないで!」
「別に恥ずかしくないだろ。俺は嬉しい」

 気持ちいいと思ってくれたんだろ?と、下着の上から俺のペニスを弄り出す黒瀬に慌てた。手を動かされるのに合わせて、布に擦れてグチュグチュと水音が響くのが居た堪れなさ過ぎる。

「く、ろせくん……な、なんで…パンツ……」

 何故パンツの上から?!とは思うものの、だからといって脱がせて、とは言えなくて。ただ身体をもじつかせる。

「脱がせると俺の我慢がきかなくなるから」
「で、でも……」

 脚の間に黒瀬の身体が挟まれている為、閉じて隠したくても出来ないのが辛い。

「せっかくなんだ。ゆっくり楽しませろよ」
「ふぁ、んっ……!」

 そう言って、残ったパジャマのシャツを脱がさずに裾から片手を差し込み、胸元の頂きも合わせて弄り始める。じわじわと身体中へと広がっていく痺れる感覚に、溜まった官能を吐き出すように熱い呼吸とともに胸を突き出してしまう。

「ん、……ぁふ…んん……ッ」

 差し込んだ手はそのままに、一度陰茎から離した手でシャツのボタンを外される。はだけたそこから覗いたぷちりと芯を持った乳首を舌で転がされ、時には強く吸われた。

「ぁあッ…くぅ……ん、~~~~ッ!」

 唾液に濡れる乳首を片方は優しく啄み、もう一方を指先で捻じるようにされながら、更に反対の手でペニスを揉みしだかれる。思い出したように先っぽをカリカリとされるともう我慢ができなかった。
 一気に三点へと訪れる強烈な快感に、俺は一切耐える暇を与えられずに、下着の中へと思いきり射精していた。

「ぁ…♡ は、ぅぅ~~…パンツが……」

 突如訪れた粗相に、思わず両手で真っ赤に染まった顔を隠す。その様子を見ては堪らない、というような声を出した黒瀬は、やっと自身の下肢に纏う衣類を取り去る準備を始めた。


「はぁ、もう限界……」




しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

弟の可愛さに気づくまで

Sara
BL
弟に夜這いされて戸惑いながらも何だかんだ受け入れていくお兄ちゃん❤︎が描きたくて…

お兄ちゃん大好きな弟の日常

ミクリ21
BL
僕の朝は早い。 お兄ちゃんを愛するために、早起きは絶対だ。 睡眠時間?ナニソレ美味しいの?

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...