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53.【補給基地エレテュイ星】
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【補給基地エレテュイ星】
カランによって身体を綺麗に洗ってもらった。
恥ずかしいけれど、もう1人では動けそうもなかったからありがたい。
そして、部屋に置いてあった透け感のあるセクシーな白いバスローブを着る。
どうやら、あのキリルに脱がされた際に、服が破れてしまっていたようだ。
これしかないのだから仕方ない…。
ベッドに横たわり、カランに抱きしめられながら、改めて先ほどあった事、両親の事故の件も含めてカランに話すことにした。
(男娼と同じような身体になったと言われたけれど…。僕は…捨てられないだろうか?)
不安がないわけではないが、もう僕が頼れるのはカランしかいない。
立て続けに行われた暴力的な行為と話の内容。
あまりの出来事にショックを受けた僕は、カランに縋るしか心を保てそうになかったのだ。
「すまない…すまなかった…ネモ。やはり1人にすべきではなかった。私がそばにいながら…またネモを傷つけてしまった。私も彼に言われたことに混乱しているが、ネモはもっと……。くそ!くそっ!すまない、ネモ!」
謝罪をしながらギュウっと抱きしめてくれるカランに、心底安心している自分がいた。
「いえ。元はと言えば僕が言い出して…甘く見ていたから。彼も…同郷だと思って、助けを求められて放って置けなくて…。バカ、みたい…。」
本当に大馬鹿者だと、話しながら情けなさにまた涙が溢れてきてしまう。
「それは違う!ネモは…ネモは悪くないのだ!私が…」
「こんな身体でも…カランはいいのか?」
カランの言葉に被せるように、今一番気がかりな事を聞いた。
僕は、ペルギスというモノを知らなかった。
今日はじめて聞き、無理矢理付けられて、どういうものかを身を持って知った。
僕らルリカルラ人は、男同士で愛し合うのも交わるのも嫌悪している。
ましてや、男娼という存在なんてもっての外なのだ。
そういう価値観で生きてきた身としては、汚いと罵られ、捨てられてしまうのではないかと心配になる。
「ネモはショックだろう。ネモの意思関係なく、ペルギスを付けられて。イーレン人とあの少年…そして恐らく手引きしたであろうリディアに対して、私も怒りが収まらない。だが、ペルギスが付いたネモも、愛おしい存在なのは変わらないからな。それに私は…。」
カランが何か言い淀むように一拍置いて、すぐに話を続けた。
「寧ろ、その、ネモと愛し合えるところが増えたのだと…嬉しい気持ちがあるのも事実なのだ。ネモを、もっと気持ちよくさせてやれるからな。…すまない、こんな男で。」
イーレン人達も、恐らくこうしてベーンケイル人が喜ぶ事を知っているのだ。
現にカランは、ペルギスを付けられて悲しむどころか嬉しいと…。
そういう、ものなのか…?
ベーンケイルの価値観は、僕たちルリカルラ人からすれば絶対にあり得ないものだ。
一妻多夫制で、他のオス達とメスを共有するのは当たり前。
最愛を見つけて結婚する確率は低く、運よく見つけられたとしても、上位の雄が優先される。
もちろん最愛と愛し合うことが一番だけれど、何より、愛する最愛を気持ちよくさせられることに喜びを見出している節がある。
「ただ私は…。こんな事を言っても信じてもらえないかもしれないが。ネモが私のそばで、元気に幸せに過ごしてくれること。私と心通わせ、愛し合ってくれることこそが重要なのだ。…ネモでなければ、駄目なのだ。」
カランのその真摯な言葉を聞いて、肩から力が抜けていった。
ああそうだ。
そもそも男しか愛せない、生涯にたった1人しか愛せないベーンケイル人。
その絶対的な存在、最愛としてカランに選ばれたのだ。
自身の考えを改めなければならないだろう。
見えないルリカルラの価値観という鎖に、ずっと囚われていたのは自分なのだ。
(もう、大丈夫。大丈夫だ。カランは心から僕を愛してくれているんだ。だから、僕を手放したりなんか…しない。)
「…うん…!」
僕はカランを強く抱きしめ返した。
愛しい彼の匂いに包まれ、その力強い言葉と、あたたかい体温に癒されながら。
ー*ーー*ーー*ー
「残念ですわ。もう少しこちらでゆっくりと楽しんで頂きたかったですのに。」
カランに抱き抱えられながらポッドに乗り込むと、いつの間にかその周りに出迎えの時と同じく、リディアと他のリリーム人達が並んでいた。
「世話になったな。礼は後ほどさせる。」
ぶっきらぼうにカランが礼をすると、リディアがクスリと笑う。
「まあ、思ってもいらっしゃらないくせに。…ですが、たくさん学べたでしょう?またぜひいらしてくださいね。今度は…素敵なショーをご覧に入れますわ。」
「……。考えておこう。」
カランがそう答えると、ポッドの扉が閉まり、すぐに発進した。
(やっと、このアプロディーから出られる。)
散々な目にあった。
本当は文句を言って暴れたいところなのだ。
だけど今は、とっととここを出て、金輪際関わりたくない思いの方が強かった。
そんなことを考えていたら、表情に出ていたのだろうか?
カランが微笑みながら、僕の額にキスをしてくれた。
「すまない。状況を確認してからにはなるが、必ず何かしらの報復はしようと考えているからな。とりあえずは補給基地に入ろう。少し待っていてくれ。」
そうカランに言われ、僕はゆっくりと床に降ろされた。
カランが基盤を操作し出してから数分後、アナウンスが流れた後に、ポッドが少しバウンドするような感覚がした。
「着いたぞ。エレテュイ星だ。」
扉が開くと、美しい草原が広がる場所だった。
なんて自然豊かな星なのだろう。
可愛らしい小動物や小鳥達、綺麗な花々に、川や山といった眩しい光景が目に入ってくる。
周りを見渡すと、ポッドや小型船などいくつも駐留していた。
(観光にもいい場所だし、人気の基地なんだろうな。)
カランは僕を抱っこしながら、悠々と歩いていく。
城壁と門のような物があり、そこをくぐると、広すぎる美しい庭園と、本当に城の中のような回廊や部屋が点在していた。
すれ違う人たちは全てベーンケイル人で、カランを見ると仰々しく礼をしている。
(そうだった。カランはタルタロスのトップだから、殆どの人が頭を下げることになるのか。)
しかし、この状況。
カランの腕には、きわどい格好をしてお姫様抱っこされているルリカルラ人。
僕らの仲はバレバレなのではないだろうか?
(今度こそ、カランの側を絶対に離れないようにしよう…!)
そうしてすぐに武装した兵士のいるカウンターへ行って受付を済ませ、部屋の鍵である腕輪をそれぞれ受け取って、そのまま部屋へ向かう。
部屋は……
やはり広々しているし、バルコニーまである。
ベーンケイル人が3人寝れそうな、大きい天蓋付きベッド。
大きいソファとコーヒーテーブル。
お洒落で高そうな4人~6人掛けのテーブルと椅子。
もう全てが物語に出てきそうな、煌びやかな王城の内装である。
(補給基地の概念が本当に違う…。)
こんなセレブな生活なんて考えてもいなかったが、それが補給基地で体験できるなんて誰も思わないだろう。
「ネモ、夕飯までゆっくり眠ろう。あちらで一睡もしていないだろう?というか…できなかったよな。ここは安全だ。私も側にいる。」
ふわりと優しい笑顔を向けてくれるカラン。
ゆっくりとベッドに降ろされ、カランと一緒にベッドに入る。
優しく抱きしめられながら、僕はやっと安心して夢の中へ落ちていけたのだった。
カランによって身体を綺麗に洗ってもらった。
恥ずかしいけれど、もう1人では動けそうもなかったからありがたい。
そして、部屋に置いてあった透け感のあるセクシーな白いバスローブを着る。
どうやら、あのキリルに脱がされた際に、服が破れてしまっていたようだ。
これしかないのだから仕方ない…。
ベッドに横たわり、カランに抱きしめられながら、改めて先ほどあった事、両親の事故の件も含めてカランに話すことにした。
(男娼と同じような身体になったと言われたけれど…。僕は…捨てられないだろうか?)
不安がないわけではないが、もう僕が頼れるのはカランしかいない。
立て続けに行われた暴力的な行為と話の内容。
あまりの出来事にショックを受けた僕は、カランに縋るしか心を保てそうになかったのだ。
「すまない…すまなかった…ネモ。やはり1人にすべきではなかった。私がそばにいながら…またネモを傷つけてしまった。私も彼に言われたことに混乱しているが、ネモはもっと……。くそ!くそっ!すまない、ネモ!」
謝罪をしながらギュウっと抱きしめてくれるカランに、心底安心している自分がいた。
「いえ。元はと言えば僕が言い出して…甘く見ていたから。彼も…同郷だと思って、助けを求められて放って置けなくて…。バカ、みたい…。」
本当に大馬鹿者だと、話しながら情けなさにまた涙が溢れてきてしまう。
「それは違う!ネモは…ネモは悪くないのだ!私が…」
「こんな身体でも…カランはいいのか?」
カランの言葉に被せるように、今一番気がかりな事を聞いた。
僕は、ペルギスというモノを知らなかった。
今日はじめて聞き、無理矢理付けられて、どういうものかを身を持って知った。
僕らルリカルラ人は、男同士で愛し合うのも交わるのも嫌悪している。
ましてや、男娼という存在なんてもっての外なのだ。
そういう価値観で生きてきた身としては、汚いと罵られ、捨てられてしまうのではないかと心配になる。
「ネモはショックだろう。ネモの意思関係なく、ペルギスを付けられて。イーレン人とあの少年…そして恐らく手引きしたであろうリディアに対して、私も怒りが収まらない。だが、ペルギスが付いたネモも、愛おしい存在なのは変わらないからな。それに私は…。」
カランが何か言い淀むように一拍置いて、すぐに話を続けた。
「寧ろ、その、ネモと愛し合えるところが増えたのだと…嬉しい気持ちがあるのも事実なのだ。ネモを、もっと気持ちよくさせてやれるからな。…すまない、こんな男で。」
イーレン人達も、恐らくこうしてベーンケイル人が喜ぶ事を知っているのだ。
現にカランは、ペルギスを付けられて悲しむどころか嬉しいと…。
そういう、ものなのか…?
ベーンケイルの価値観は、僕たちルリカルラ人からすれば絶対にあり得ないものだ。
一妻多夫制で、他のオス達とメスを共有するのは当たり前。
最愛を見つけて結婚する確率は低く、運よく見つけられたとしても、上位の雄が優先される。
もちろん最愛と愛し合うことが一番だけれど、何より、愛する最愛を気持ちよくさせられることに喜びを見出している節がある。
「ただ私は…。こんな事を言っても信じてもらえないかもしれないが。ネモが私のそばで、元気に幸せに過ごしてくれること。私と心通わせ、愛し合ってくれることこそが重要なのだ。…ネモでなければ、駄目なのだ。」
カランのその真摯な言葉を聞いて、肩から力が抜けていった。
ああそうだ。
そもそも男しか愛せない、生涯にたった1人しか愛せないベーンケイル人。
その絶対的な存在、最愛としてカランに選ばれたのだ。
自身の考えを改めなければならないだろう。
見えないルリカルラの価値観という鎖に、ずっと囚われていたのは自分なのだ。
(もう、大丈夫。大丈夫だ。カランは心から僕を愛してくれているんだ。だから、僕を手放したりなんか…しない。)
「…うん…!」
僕はカランを強く抱きしめ返した。
愛しい彼の匂いに包まれ、その力強い言葉と、あたたかい体温に癒されながら。
ー*ーー*ーー*ー
「残念ですわ。もう少しこちらでゆっくりと楽しんで頂きたかったですのに。」
カランに抱き抱えられながらポッドに乗り込むと、いつの間にかその周りに出迎えの時と同じく、リディアと他のリリーム人達が並んでいた。
「世話になったな。礼は後ほどさせる。」
ぶっきらぼうにカランが礼をすると、リディアがクスリと笑う。
「まあ、思ってもいらっしゃらないくせに。…ですが、たくさん学べたでしょう?またぜひいらしてくださいね。今度は…素敵なショーをご覧に入れますわ。」
「……。考えておこう。」
カランがそう答えると、ポッドの扉が閉まり、すぐに発進した。
(やっと、このアプロディーから出られる。)
散々な目にあった。
本当は文句を言って暴れたいところなのだ。
だけど今は、とっととここを出て、金輪際関わりたくない思いの方が強かった。
そんなことを考えていたら、表情に出ていたのだろうか?
カランが微笑みながら、僕の額にキスをしてくれた。
「すまない。状況を確認してからにはなるが、必ず何かしらの報復はしようと考えているからな。とりあえずは補給基地に入ろう。少し待っていてくれ。」
そうカランに言われ、僕はゆっくりと床に降ろされた。
カランが基盤を操作し出してから数分後、アナウンスが流れた後に、ポッドが少しバウンドするような感覚がした。
「着いたぞ。エレテュイ星だ。」
扉が開くと、美しい草原が広がる場所だった。
なんて自然豊かな星なのだろう。
可愛らしい小動物や小鳥達、綺麗な花々に、川や山といった眩しい光景が目に入ってくる。
周りを見渡すと、ポッドや小型船などいくつも駐留していた。
(観光にもいい場所だし、人気の基地なんだろうな。)
カランは僕を抱っこしながら、悠々と歩いていく。
城壁と門のような物があり、そこをくぐると、広すぎる美しい庭園と、本当に城の中のような回廊や部屋が点在していた。
すれ違う人たちは全てベーンケイル人で、カランを見ると仰々しく礼をしている。
(そうだった。カランはタルタロスのトップだから、殆どの人が頭を下げることになるのか。)
しかし、この状況。
カランの腕には、きわどい格好をしてお姫様抱っこされているルリカルラ人。
僕らの仲はバレバレなのではないだろうか?
(今度こそ、カランの側を絶対に離れないようにしよう…!)
そうしてすぐに武装した兵士のいるカウンターへ行って受付を済ませ、部屋の鍵である腕輪をそれぞれ受け取って、そのまま部屋へ向かう。
部屋は……
やはり広々しているし、バルコニーまである。
ベーンケイル人が3人寝れそうな、大きい天蓋付きベッド。
大きいソファとコーヒーテーブル。
お洒落で高そうな4人~6人掛けのテーブルと椅子。
もう全てが物語に出てきそうな、煌びやかな王城の内装である。
(補給基地の概念が本当に違う…。)
こんなセレブな生活なんて考えてもいなかったが、それが補給基地で体験できるなんて誰も思わないだろう。
「ネモ、夕飯までゆっくり眠ろう。あちらで一睡もしていないだろう?というか…できなかったよな。ここは安全だ。私も側にいる。」
ふわりと優しい笑顔を向けてくれるカラン。
ゆっくりとベッドに降ろされ、カランと一緒にベッドに入る。
優しく抱きしめられながら、僕はやっと安心して夢の中へ落ちていけたのだった。
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