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33.【9日目 -4-】
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【9日目 -4-】
昼食後、僕は特にすることもなく、倉庫内を見たり、寝室スペースでゴロゴロしているだけだった。
カランは操縦室の基盤を使い、星図を確認したり、何やら色々と調べたりしているようだ。
「生憎何も無く限られた空間だが、寛いでいてくれ。」
ニコリと笑顔で言われ、僕はなるべく邪魔をしないように、喉を潤す時以外はなるべく寝室にいるようにした。
寝室には、一応娯楽物というか、本や動画などの作品が見られる端末が置いてあったのでそれを見て過ごしていた。ネット環境、外部情報などは得られないが、この端末があるだけで救われる。
次の作品を見ようと端末内を探していた時に、ふと触れたフォルダの先、一覧で出てきたファイルの1つをそのまま押してしまった。
出てきた動画は…
ベーンケイル人同士の…
ナマモノのアダルト作品だった。
「~~ッ!??」
びっくりし過ぎてテンパってしまったが、音量を急いでサイレントにした自分を褒めてやりたい。
心臓がバクバクする。
急いで扉の方を見たが、カランが来る気配は感じられなかった。
ホッと胸を撫で下ろしつつ、再生されている動画へ視線を戻した。
画面内が全て美し過ぎる。
しかもエロ過ぎて……。
素晴らしい芸術作品だと言っても過言ではなく、誰もが納得してしまうのではないだろうか。
(でも、耐性のない自分には刺激が強すぎる…っ!)
ルリカルラでは、男同士の生モノ映像なんて言語道断で、出回ってもいないし、見る事ができなかった。
男女のアダルト作品を見て、女側に自分を当てはめて妄想しても、やはりたかが知れている。
リアル感はあまりないし、没入できない。
何しろ女に興味がないので、途中で萎えてしまったりしたからだ。
女性の喘ぎ声よりも、くぐもった男性の声をもっと聞きたいのに…。
もっと男性側の肉体が見たいのに…。
と思ってしまう自分。
しかし今は、モザイクもなく、あの美しいベーンケイル人同士が淫らに交わっている映像を見ているのだ。
男同士での経験を最近した身ではあるが、こうやって客観的に見る新鮮さと背徳感にドキドキしてしまう。
ずっと見ていたいが、すぐ隣の部屋にはカランがいる。
それに、これ以上見ていたら自身が興奮してしまうし、それをここで発散するわけにもいかない。
開いている動画を閉じて一覧に戻った。
上のメニューバーに、アダルト作品のフォルダが並び、その下はタイトルがズラッと並んでいた。
(こ、こんなにたくさんあるんだ…)
まあベーンケイルは男しかいないし人口も多い。
そりゃあそうかと納得する。
しかし、ふとメニューバーのとあるフォルダ名を見つけて固まってしまった。
そこに書かれていた文字は…
「R ー慈愛の民ー」
今度は違う意味でドキドキと心臓が早鐘を打ち始める。
震える指でそのフォルダを開くと…
ルリカルラ人であろう名前がズラリと並んでいた。
その中から『ルディ』という名前を選択すると、作品タイトルが表示される。
(もしかして攫われた?それともお金を稼ぐ為に自分から体を売ったのか?)
疑問は尽きないが、取り敢えず一番上のタイトルを選択すると…動画が開始された。
どうやら、僕たちのように派遣されてきた人のようだった。
昔流行っていたという髪型をしているから、恐らく数十年は前の人だと思う。
何かの研究をしながら、楽しそうに笑顔でベーンケイル人と話をしている映像が流れてきた。
すぐに場面が切り替わる。
狭い部屋だ。
先ほどのベーンケイル人に、マットのような場所に放られた後、明らかに無理矢理されている映像だった。
相手に数回胎に出されて気を失ったのか、ぐったりしている同胞の姿。
その上に、愛おしそうにキスをしながら寄り添うベーンケイル人。
次は、複数人に襲われている場面だった。
音は聞こえないが、どう見ても、『ルディ』が本気で泣き叫んで抵抗しているようにしか見えない。
そんな反応を無視して、好き勝手に弄ぶベーンケイル人達。
耐え切れず、その動画を閉じた。
自分の時の事がフラッシュバックしてしまう。
しかし、荒い息をどうにか整えながら、次の作品タイトルを押す。
出てきたのは…
「っ!??」
腹が膨れた同胞の姿だった……。
嬉しそうに声をかけながら、その腹を愛おしそうに優しく撫でるベーンケイル人。それは、最初に襲った男だった。
ルディは、何も光を宿さない死んだような目をして、公園のような場所で静かに佇んでいた。
そして次は出産の場面。
すんなり出てきた赤子を抱き抱える最初の男。
周りにいる男達も、嬉しそうにその子を見たり触ったり、同胞を労ったり優しく世話をしていた。
でもやはり、同胞にはなんの感情も見られず、ただゆっくりと目を瞑ってしまった。
スクロールし、一番最後の作品タイトルを押す。
綺麗な研究室で以前のように働いてる同胞の姿が映った。
彼は笑顔で周りのベーンケイル人と話しながら、何か仕事をしているようだ。
ただ、その目はやはり本当には笑ってはいない。
そして、次はどうやら家に帰ってきたのだろう。
玄関のようなところから部屋に上がっていく。
そこで出迎えたのは、あの最初の男。
お互いに嬉しそうにハグをしていて、まるで本当の家族のようだ。
奥の部屋から2人出てきて、彼らとも同じように抱擁をしていた。
しかし、そのままその1人とリビングらしき所のソファで裸になり、いたし始める。
あとの2人は気にも留めず、各々生活をしている異様な光景だった。
彼が終わると、新しく現れたこっちの彼とも、そして次の相手と…。
時々、子供が何人か通り過ぎて行ったりもする。
日常茶飯事なのか、子供も何も気にする様子は見受けられない。
そこでその動画を閉じた。
まさかとは思うが、派遣された中で優秀だからと、少数がベーンケイルに残るのは…。
派遣の募集に落ちた仲間達の、嫉妬からくる嘲笑話の内容は、あながち嘘ではなかったのかもしれない。
寒気がする中、名前一覧に戻りスクロールすると、わりと結構な人数のフォルダがあった。
そして、その中で目にとまったのは、前回8年前に11人派遣された中の1人。
僕と同じ植物研究者で、今も名高い『ファラン』の文字だった。
彼は、1年の派遣後は普通にルリカルラへ戻り、論文を出したり、大学などで講演会なども行なっている。しかも、帰って来てすぐに結婚し、今は子供もいるはずだ。
僕もルリカルラにいた時に、彼の研究室へ行って話を聞いたり質問したりと、尊敬する研究者の1人でもあった。
(名前が同じだけってことも…)
そう思いながらその名前を選択し、作品タイトルを押す。
動画が流れてくると、やはり最初はベーンケイル人達と楽しそうに仕事をしている風景だ。しかもそれは、間違いなく『ファラン』であった。
あとは、先ほど見た作品のように、どんどん『メス』にされていく様が流れ、最後は夫になった者達と子供と、家で生活している様子が映し出される。
ふと、右下の小さい文字に気づいてよくよく見ると、僕は背筋が凍り付くほど驚愕した。
その日付は……5日前?
彼はまるで派遣当時のまま、若々しい青年の姿なのにも驚いたが、それよりも、なぜ彼はベーンケイル人と共に生活しているのか?
部屋だって、到底ルリカルラ星ではあり得ない内装じゃないか。
でも、彼は確かにルリカルラにいたはずなのだ。
実際に会って話もしている。
(ど…どういうことなんだ??)
情報量が多すぎて処理しきれない。
頭が混乱しすぎて痛くなってきた……。
ふと隣から音が聞こえた気がして、ビクッとし我にかえる。
すぐにホームへ戻り、視聴履歴を削除し、震える手で端末を元の場所に置いた。
しばし扉の方を見つめるが、カランが部屋に入ってくることはなく、静けさだけがそこにあった。
ふぅ…と大きく息を吐き出す。
見てはいけないモノを見てしまった。
そして、何かに気づきそうになっている自分がいる。
僕はこれ以上考えたくなくてその場に横になり、自分で自分の体を抱きしめ、ぎゅっと固く目を瞑った。
昼食後、僕は特にすることもなく、倉庫内を見たり、寝室スペースでゴロゴロしているだけだった。
カランは操縦室の基盤を使い、星図を確認したり、何やら色々と調べたりしているようだ。
「生憎何も無く限られた空間だが、寛いでいてくれ。」
ニコリと笑顔で言われ、僕はなるべく邪魔をしないように、喉を潤す時以外はなるべく寝室にいるようにした。
寝室には、一応娯楽物というか、本や動画などの作品が見られる端末が置いてあったのでそれを見て過ごしていた。ネット環境、外部情報などは得られないが、この端末があるだけで救われる。
次の作品を見ようと端末内を探していた時に、ふと触れたフォルダの先、一覧で出てきたファイルの1つをそのまま押してしまった。
出てきた動画は…
ベーンケイル人同士の…
ナマモノのアダルト作品だった。
「~~ッ!??」
びっくりし過ぎてテンパってしまったが、音量を急いでサイレントにした自分を褒めてやりたい。
心臓がバクバクする。
急いで扉の方を見たが、カランが来る気配は感じられなかった。
ホッと胸を撫で下ろしつつ、再生されている動画へ視線を戻した。
画面内が全て美し過ぎる。
しかもエロ過ぎて……。
素晴らしい芸術作品だと言っても過言ではなく、誰もが納得してしまうのではないだろうか。
(でも、耐性のない自分には刺激が強すぎる…っ!)
ルリカルラでは、男同士の生モノ映像なんて言語道断で、出回ってもいないし、見る事ができなかった。
男女のアダルト作品を見て、女側に自分を当てはめて妄想しても、やはりたかが知れている。
リアル感はあまりないし、没入できない。
何しろ女に興味がないので、途中で萎えてしまったりしたからだ。
女性の喘ぎ声よりも、くぐもった男性の声をもっと聞きたいのに…。
もっと男性側の肉体が見たいのに…。
と思ってしまう自分。
しかし今は、モザイクもなく、あの美しいベーンケイル人同士が淫らに交わっている映像を見ているのだ。
男同士での経験を最近した身ではあるが、こうやって客観的に見る新鮮さと背徳感にドキドキしてしまう。
ずっと見ていたいが、すぐ隣の部屋にはカランがいる。
それに、これ以上見ていたら自身が興奮してしまうし、それをここで発散するわけにもいかない。
開いている動画を閉じて一覧に戻った。
上のメニューバーに、アダルト作品のフォルダが並び、その下はタイトルがズラッと並んでいた。
(こ、こんなにたくさんあるんだ…)
まあベーンケイルは男しかいないし人口も多い。
そりゃあそうかと納得する。
しかし、ふとメニューバーのとあるフォルダ名を見つけて固まってしまった。
そこに書かれていた文字は…
「R ー慈愛の民ー」
今度は違う意味でドキドキと心臓が早鐘を打ち始める。
震える指でそのフォルダを開くと…
ルリカルラ人であろう名前がズラリと並んでいた。
その中から『ルディ』という名前を選択すると、作品タイトルが表示される。
(もしかして攫われた?それともお金を稼ぐ為に自分から体を売ったのか?)
疑問は尽きないが、取り敢えず一番上のタイトルを選択すると…動画が開始された。
どうやら、僕たちのように派遣されてきた人のようだった。
昔流行っていたという髪型をしているから、恐らく数十年は前の人だと思う。
何かの研究をしながら、楽しそうに笑顔でベーンケイル人と話をしている映像が流れてきた。
すぐに場面が切り替わる。
狭い部屋だ。
先ほどのベーンケイル人に、マットのような場所に放られた後、明らかに無理矢理されている映像だった。
相手に数回胎に出されて気を失ったのか、ぐったりしている同胞の姿。
その上に、愛おしそうにキスをしながら寄り添うベーンケイル人。
次は、複数人に襲われている場面だった。
音は聞こえないが、どう見ても、『ルディ』が本気で泣き叫んで抵抗しているようにしか見えない。
そんな反応を無視して、好き勝手に弄ぶベーンケイル人達。
耐え切れず、その動画を閉じた。
自分の時の事がフラッシュバックしてしまう。
しかし、荒い息をどうにか整えながら、次の作品タイトルを押す。
出てきたのは…
「っ!??」
腹が膨れた同胞の姿だった……。
嬉しそうに声をかけながら、その腹を愛おしそうに優しく撫でるベーンケイル人。それは、最初に襲った男だった。
ルディは、何も光を宿さない死んだような目をして、公園のような場所で静かに佇んでいた。
そして次は出産の場面。
すんなり出てきた赤子を抱き抱える最初の男。
周りにいる男達も、嬉しそうにその子を見たり触ったり、同胞を労ったり優しく世話をしていた。
でもやはり、同胞にはなんの感情も見られず、ただゆっくりと目を瞑ってしまった。
スクロールし、一番最後の作品タイトルを押す。
綺麗な研究室で以前のように働いてる同胞の姿が映った。
彼は笑顔で周りのベーンケイル人と話しながら、何か仕事をしているようだ。
ただ、その目はやはり本当には笑ってはいない。
そして、次はどうやら家に帰ってきたのだろう。
玄関のようなところから部屋に上がっていく。
そこで出迎えたのは、あの最初の男。
お互いに嬉しそうにハグをしていて、まるで本当の家族のようだ。
奥の部屋から2人出てきて、彼らとも同じように抱擁をしていた。
しかし、そのままその1人とリビングらしき所のソファで裸になり、いたし始める。
あとの2人は気にも留めず、各々生活をしている異様な光景だった。
彼が終わると、新しく現れたこっちの彼とも、そして次の相手と…。
時々、子供が何人か通り過ぎて行ったりもする。
日常茶飯事なのか、子供も何も気にする様子は見受けられない。
そこでその動画を閉じた。
まさかとは思うが、派遣された中で優秀だからと、少数がベーンケイルに残るのは…。
派遣の募集に落ちた仲間達の、嫉妬からくる嘲笑話の内容は、あながち嘘ではなかったのかもしれない。
寒気がする中、名前一覧に戻りスクロールすると、わりと結構な人数のフォルダがあった。
そして、その中で目にとまったのは、前回8年前に11人派遣された中の1人。
僕と同じ植物研究者で、今も名高い『ファラン』の文字だった。
彼は、1年の派遣後は普通にルリカルラへ戻り、論文を出したり、大学などで講演会なども行なっている。しかも、帰って来てすぐに結婚し、今は子供もいるはずだ。
僕もルリカルラにいた時に、彼の研究室へ行って話を聞いたり質問したりと、尊敬する研究者の1人でもあった。
(名前が同じだけってことも…)
そう思いながらその名前を選択し、作品タイトルを押す。
動画が流れてくると、やはり最初はベーンケイル人達と楽しそうに仕事をしている風景だ。しかもそれは、間違いなく『ファラン』であった。
あとは、先ほど見た作品のように、どんどん『メス』にされていく様が流れ、最後は夫になった者達と子供と、家で生活している様子が映し出される。
ふと、右下の小さい文字に気づいてよくよく見ると、僕は背筋が凍り付くほど驚愕した。
その日付は……5日前?
彼はまるで派遣当時のまま、若々しい青年の姿なのにも驚いたが、それよりも、なぜ彼はベーンケイル人と共に生活しているのか?
部屋だって、到底ルリカルラ星ではあり得ない内装じゃないか。
でも、彼は確かにルリカルラにいたはずなのだ。
実際に会って話もしている。
(ど…どういうことなんだ??)
情報量が多すぎて処理しきれない。
頭が混乱しすぎて痛くなってきた……。
ふと隣から音が聞こえた気がして、ビクッとし我にかえる。
すぐにホームへ戻り、視聴履歴を削除し、震える手で端末を元の場所に置いた。
しばし扉の方を見つめるが、カランが部屋に入ってくることはなく、静けさだけがそこにあった。
ふぅ…と大きく息を吐き出す。
見てはいけないモノを見てしまった。
そして、何かに気づきそうになっている自分がいる。
僕はこれ以上考えたくなくてその場に横になり、自分で自分の体を抱きしめ、ぎゅっと固く目を瞑った。
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