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第2話
しおりを挟むさて、魔王の仕事も書類にサインしたり
判子を押したりするだけじゃない。
ちゃんと定期的に国民に
会いに行ったりもしなければならないし
国民の安全についても考えなくては…
ということで今回は近くの小さな村
に来ました。
「おぉっ魔王!いらっしゃいませ!」
三つ目の大男が顔を伏せながら
敬意を払っている
「あぁ、顔を上げろ。楽にするといい」
恥ずかしいっ!厨二病かよ…!
「もったいなき…お言葉!」
まぁいいや、この村には
定期的に来る理由があるそれは…。
「あっ!魔王のおじちゃんだー!」
「魔王様だー!魔法見してー!」
そう、村の子供たちが可愛すぎる。
「みんな元気にしてるかー?」
「うんー!」
可愛いなぁ…。
三つ目のこの娘は最近、やっと
第3目を開眼できるようになったみたいだし、
スケルトンの男の子も
弓の腕前が上がったっていうし
なんでこんないい子達を
人間は怖がるのかなー俺怖くないのに…
むしろこんな無邪気でかわいいのになー…。
「なぁなぁ、みんな人間って怖いか?」
「うーんとね。パパには怖いよーって
言われたけど。良くわかんないや!」
「そっかそっか、まだよくわかんないよな」
俺には魔王になって
一つだけ決めたことがあるそれは
人間と魔族を共存させること
こんなかわいい子供たちのために
安心して暮らせる世界にしてあげたいもんな。
「魔王様そろそろお時間です
お城で書類にサインを」
「あっ、はい。」
その世界にしたら魔王辞めます。はい
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