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ハロー、異世界。これから、よろしく
Ride To Deer ステーキにはレモン派です
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異世界に来て二日目。
今、俺は鹿の背で揺られていた。
何故かって?
俺にも、さっぱりだ。
何か昨日からずっと付いてきた。
夜、抱き枕にして寝ると温かかったから、付いてこられてもいいかな~みたいな?
しかも、この鹿、意外と清潔なんですよ。抱きついても毛がフワッフワッだし、獣臭くなくて、ダニとかノミとかいない(抱き枕のお礼に毛繕いして確かめた)。
ここまで、来たら仲間でしょ。
というわけで、背中に揺られていた。
ちなみにだが、当の本人は気が付いていないが、この鹿の種は、この辺りの森で生態系ピラミッドで上から2番目。頂点は、最強種のドラゴン族または龍族で、しかも、場合によっては返り討ちにされる事もあるので、あんまり、この鹿の種を襲うことはない。
子供とは言え、生態系ピラミッドの頂点が襲わないものを、雑魚(この森では)が襲うわけない。
なので、安全に寝れていた。
「はらがへったな~」
「ヒィーン」
「あのリンゴレモンは飽きたもんな。」
「ヒィーン」
「肉食いたいな。」
「ヒィンッ!」
「よし!肉だ!」
「ヒィンッ!」
黒髪の少年をのせた鹿が、森のなかを爆走していった。
◇◇◇◇◇一時間後◇◇◇◇◇
その日、そいつは餓えていた。
ふくよかで、筋肉質な体を維持するのは、毎日大量の食料を消費する。すでに、一度食事は済ませているが、腹がまた減ってきた。
新たな獲物を探し、森をさまよう。
(みたいな回想いれたけど、あれ、有名なファンタジーのモンスター、女の敵、オークだよね?)
茂みと木々の隙間から見えるのは、豚のような潰れた鼻に、黒光りする毛、そして、鋭く血濡れた牙。
ラノベ産のにわか知識によると、あれがオークだ。
(くっ、ころの女騎士が近くに居ないのがちょっと残念だけど、あれをご飯にしようか。)
鹿とアイコンタクトする。
はたから、見たら変質者だが、アホたちは気が付かず。
(よし!Go!!!)
まず、鹿が角でオークを貫いた。
「ブギャァァァァァァ....」
そして、オークは動かなくなった。
「えっ?」
鹿の角に貫かれ、ピクリとも動いていない。鹿が頭を横に振っても、上下に振っても動かない。
(オークってそんなに弱いの?)
異世界産人族は、忘れている。
ここは、確かに地球ではない。だが、哺乳類、強いては生物の基本構造がそこまで大きく変わっているわけではない。この世界の動物にも心臓と脳はある。一部昆虫と魔物は、無かったりするが、オークはある魔物だった。
つまり、鹿の突進で見事、心臓を貫かれ絶命した。だだ、それだけだ。
補足するが、この鹿の角が鋭すぎるだけで、この世界の大多数の生物が、その鉄よりも硬く柔軟性の有る革に苦戦するだろう。
「ま、いいや。飯だ♪」
どうでも良さそうだった。
◇◇◇◇◇10分後◇◇◇◇◇
かなりあっさり殺されたオークは、またもやアッサリと捌かれていた。
首ははねられ、革は剥がれ、内蔵は綺麗に取り除かれ葉の上に。もちろん、肉も骨から丁寧に取り除かれ葉の上に乗せられている。
「さて、どうするかな?」
異世界産人族は、悩んでいた。
(焼きたいが火を着けるのがめんどそうだし、魔法の使い方が分からん。)
かなりどうでもいい。
(特異技能の欄に、結界術(全属性)って有ったよな?)
確かに存在している。
(火属性の結界で、熱々の結界を作れば鉄板がわりになるんじゃね?その場で作れるから衛生的も安心だし。)
小学生でも考えそうな事だ。
「よし、やるか!」
そこで、鹿が葉に乗ったオークの肉を見て涎を垂らしているのに気付く。
なので、肉を一枚持ってとりあえず、鹿に投げてみた。
「ほい!」
「ヒィンッ!」
「ナイスキャッチ!」
「へェンッ!」
モシャモシャと肉を食らう鹿はとても幸せそうな顔をしていた(鹿の顔の差なんて分からないが)。
「改めて!」
(火の結界が出るイメージで)
「そい!」
変な掛け声のもと、手を地面に押し付ける。
「あっちぃ!!」
触った地面が、かなり熱くなっていた。
「と、とりあえず、鉄板の完成だな。」
出来立ての鉄板(火属性の結界)にオークの肉を乗せる。
ジュゥゥゥと肉の焼ける音がなり、食欲が沸き立つ。
肉が汗をかいてきたところで、ひっくり返す。
焦げ付いておらず、いい案配に焼けていた。
ジュゥゥゥという音がしなくなったのでとりあえず、葉の上に焼きたての肉を置き、腰の刀で枝から箸を作るついでに一口大にカットする。
仕上げに、リンゴレモンを絞って完成。
見た目からいうとかなり美味しそうだ。
「いただきます。」
一切れを口に入れる。
「あぁ、うめぇ。」
無くなるのは、時間の問題だった。
蛇足だが、鹿とは公平に分けあった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
オークの肉を全て、腹に納め少し落ち着く。
(とりま、結界術の検証だな。ステータス。)
結界術(2047/2048)
(横の数字は、残機と見て間違いないか。次は、範囲と属性の問題だな。)
先ほど鉄板がわりに使った辺りを見る。
(ん!うっすらと赤いのがあるな。これが、結界か!)
心の中で棒読みする。
うっすらと赤いのが、結界とすると、範囲は.1㎡くらいの大きさだった。
「水の結界。」
手を前に出し、今度は水属性で結界術を発動する。
すると、手から50㎝ほど先に、これまた1㎡くらいの青い板が出来ていた。
出来たのを確認してから、手を下ろすが板は動かなかった。
◇◇作者が描写するのが面倒なので省きます◇◇
色々、検証した結果、次のことが分かった。
1 大きさは変えられるが1㎡大きくなるごとに残機が1減る。(1.9㎡で発動しても1しか減らないが次に2.1㎡展開したら3減った。)
2 強度は変えられないが鹿の突進程度は耐えられる。(5回超えた辺りで砕けたが。)
3 複数展開しても問題ない。(最大何枚までかは、不明。)
4 表面積が1㎡になるなら、残機1消費で箱が出来る。
5 結界は解除するか、離れれば消える。
6 ポケットに入れた箱は消えない。
7 残機の回復は、5分で1回復。
8 属性は今のところ、火水土風光闇だけ。(他にもあるかも知れないので町かなんかで聞くつもり。)
9 箱は作ってから大きさを変えられる。(大きい箱を作ってから小さくしても残機は戻らない。)
10 小さい箱から、大きくするのは無理。
11 大きさを変える力はアホみたいに高い。(土を1立方mから1立方㎝は余裕でできた。)
12 結界と箱は、手に合わせて追従させることは可能。
13 結界と箱を出せる範囲は、10m以内の見える範囲。
14 結界術には関係ないが、ポケットの中は、時間経過しない。(前日取ったリンゴレモンは今も新鮮)
これを検証するのに丸々一日掛かってしまった。
(ま、有用だということが分かったからいいか。)
段々と夜が更けていった。
今、俺は鹿の背で揺られていた。
何故かって?
俺にも、さっぱりだ。
何か昨日からずっと付いてきた。
夜、抱き枕にして寝ると温かかったから、付いてこられてもいいかな~みたいな?
しかも、この鹿、意外と清潔なんですよ。抱きついても毛がフワッフワッだし、獣臭くなくて、ダニとかノミとかいない(抱き枕のお礼に毛繕いして確かめた)。
ここまで、来たら仲間でしょ。
というわけで、背中に揺られていた。
ちなみにだが、当の本人は気が付いていないが、この鹿の種は、この辺りの森で生態系ピラミッドで上から2番目。頂点は、最強種のドラゴン族または龍族で、しかも、場合によっては返り討ちにされる事もあるので、あんまり、この鹿の種を襲うことはない。
子供とは言え、生態系ピラミッドの頂点が襲わないものを、雑魚(この森では)が襲うわけない。
なので、安全に寝れていた。
「はらがへったな~」
「ヒィーン」
「あのリンゴレモンは飽きたもんな。」
「ヒィーン」
「肉食いたいな。」
「ヒィンッ!」
「よし!肉だ!」
「ヒィンッ!」
黒髪の少年をのせた鹿が、森のなかを爆走していった。
◇◇◇◇◇一時間後◇◇◇◇◇
その日、そいつは餓えていた。
ふくよかで、筋肉質な体を維持するのは、毎日大量の食料を消費する。すでに、一度食事は済ませているが、腹がまた減ってきた。
新たな獲物を探し、森をさまよう。
(みたいな回想いれたけど、あれ、有名なファンタジーのモンスター、女の敵、オークだよね?)
茂みと木々の隙間から見えるのは、豚のような潰れた鼻に、黒光りする毛、そして、鋭く血濡れた牙。
ラノベ産のにわか知識によると、あれがオークだ。
(くっ、ころの女騎士が近くに居ないのがちょっと残念だけど、あれをご飯にしようか。)
鹿とアイコンタクトする。
はたから、見たら変質者だが、アホたちは気が付かず。
(よし!Go!!!)
まず、鹿が角でオークを貫いた。
「ブギャァァァァァァ....」
そして、オークは動かなくなった。
「えっ?」
鹿の角に貫かれ、ピクリとも動いていない。鹿が頭を横に振っても、上下に振っても動かない。
(オークってそんなに弱いの?)
異世界産人族は、忘れている。
ここは、確かに地球ではない。だが、哺乳類、強いては生物の基本構造がそこまで大きく変わっているわけではない。この世界の動物にも心臓と脳はある。一部昆虫と魔物は、無かったりするが、オークはある魔物だった。
つまり、鹿の突進で見事、心臓を貫かれ絶命した。だだ、それだけだ。
補足するが、この鹿の角が鋭すぎるだけで、この世界の大多数の生物が、その鉄よりも硬く柔軟性の有る革に苦戦するだろう。
「ま、いいや。飯だ♪」
どうでも良さそうだった。
◇◇◇◇◇10分後◇◇◇◇◇
かなりあっさり殺されたオークは、またもやアッサリと捌かれていた。
首ははねられ、革は剥がれ、内蔵は綺麗に取り除かれ葉の上に。もちろん、肉も骨から丁寧に取り除かれ葉の上に乗せられている。
「さて、どうするかな?」
異世界産人族は、悩んでいた。
(焼きたいが火を着けるのがめんどそうだし、魔法の使い方が分からん。)
かなりどうでもいい。
(特異技能の欄に、結界術(全属性)って有ったよな?)
確かに存在している。
(火属性の結界で、熱々の結界を作れば鉄板がわりになるんじゃね?その場で作れるから衛生的も安心だし。)
小学生でも考えそうな事だ。
「よし、やるか!」
そこで、鹿が葉に乗ったオークの肉を見て涎を垂らしているのに気付く。
なので、肉を一枚持ってとりあえず、鹿に投げてみた。
「ほい!」
「ヒィンッ!」
「ナイスキャッチ!」
「へェンッ!」
モシャモシャと肉を食らう鹿はとても幸せそうな顔をしていた(鹿の顔の差なんて分からないが)。
「改めて!」
(火の結界が出るイメージで)
「そい!」
変な掛け声のもと、手を地面に押し付ける。
「あっちぃ!!」
触った地面が、かなり熱くなっていた。
「と、とりあえず、鉄板の完成だな。」
出来立ての鉄板(火属性の結界)にオークの肉を乗せる。
ジュゥゥゥと肉の焼ける音がなり、食欲が沸き立つ。
肉が汗をかいてきたところで、ひっくり返す。
焦げ付いておらず、いい案配に焼けていた。
ジュゥゥゥという音がしなくなったのでとりあえず、葉の上に焼きたての肉を置き、腰の刀で枝から箸を作るついでに一口大にカットする。
仕上げに、リンゴレモンを絞って完成。
見た目からいうとかなり美味しそうだ。
「いただきます。」
一切れを口に入れる。
「あぁ、うめぇ。」
無くなるのは、時間の問題だった。
蛇足だが、鹿とは公平に分けあった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
オークの肉を全て、腹に納め少し落ち着く。
(とりま、結界術の検証だな。ステータス。)
結界術(2047/2048)
(横の数字は、残機と見て間違いないか。次は、範囲と属性の問題だな。)
先ほど鉄板がわりに使った辺りを見る。
(ん!うっすらと赤いのがあるな。これが、結界か!)
心の中で棒読みする。
うっすらと赤いのが、結界とすると、範囲は.1㎡くらいの大きさだった。
「水の結界。」
手を前に出し、今度は水属性で結界術を発動する。
すると、手から50㎝ほど先に、これまた1㎡くらいの青い板が出来ていた。
出来たのを確認してから、手を下ろすが板は動かなかった。
◇◇作者が描写するのが面倒なので省きます◇◇
色々、検証した結果、次のことが分かった。
1 大きさは変えられるが1㎡大きくなるごとに残機が1減る。(1.9㎡で発動しても1しか減らないが次に2.1㎡展開したら3減った。)
2 強度は変えられないが鹿の突進程度は耐えられる。(5回超えた辺りで砕けたが。)
3 複数展開しても問題ない。(最大何枚までかは、不明。)
4 表面積が1㎡になるなら、残機1消費で箱が出来る。
5 結界は解除するか、離れれば消える。
6 ポケットに入れた箱は消えない。
7 残機の回復は、5分で1回復。
8 属性は今のところ、火水土風光闇だけ。(他にもあるかも知れないので町かなんかで聞くつもり。)
9 箱は作ってから大きさを変えられる。(大きい箱を作ってから小さくしても残機は戻らない。)
10 小さい箱から、大きくするのは無理。
11 大きさを変える力はアホみたいに高い。(土を1立方mから1立方㎝は余裕でできた。)
12 結界と箱は、手に合わせて追従させることは可能。
13 結界と箱を出せる範囲は、10m以内の見える範囲。
14 結界術には関係ないが、ポケットの中は、時間経過しない。(前日取ったリンゴレモンは今も新鮮)
これを検証するのに丸々一日掛かってしまった。
(ま、有用だということが分かったからいいか。)
段々と夜が更けていった。
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感想など待ってます。お気に、あざっす(*- -)(*_ _)ペコリ
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