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学校へ3

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悪魔を何故召喚出来たのか、その謎も大して明らかにならないままシュナは殺される運命。

こういう所は、ご都合主義だと思う。

まぁ、それはいいとして…
ここで大問題発生である。

儀式って何かね…?

それをどうやるのか、そんな詳しい事まで覚えていない。
たしか、トカゲのしっぽ、ウシガエルの血、羊の目玉…とか、その他諸々を集めて10日煮込む必要があるけど、材料は20種類くらい必要と書いてあった。
小説にも全ては書いてなかったんだよね。
どうしろっていうの……。

シュナの記憶を取り戻したら、自然とわかるようになるのかな。

もしシュナの記憶が戻らなくて、私がその儀式とやらを成功出来なかった時はどうなるんだろう。

魔王は復活せず、いつもと同じように聖女は瘴気から国民を守るだけ?

召喚させない方が世のため人のためではある。

いや…、そうとは限らないかも。

ミネルバは魔王討伐のパーティーにいたけど、特に何も活躍していなかった気がする。
魔王が死ぬまで全く瘴気は消えないし、疫病も広まり始めてた。
『魔王の力が強いからだ』とか言ってたけど、今のミネルバの性格から考えると嘘のような気もする…。

詳しい事ははシュナの記憶が戻れば解るという事にしておこう。

考えても解らない事に時間を割けるほど、私は暇じゃないからね。


「……」

今、授業は化学らしい…。
なんというか…、レベルが低い。

『水兵リーベ僕の船』…って、定年間際の化学の先生が教えてくれたのを覚えたのに…。
元素記号が存在しないって何なの。

この教科書に載っている事。
水の沸点が100度…って、今時小学生でも知ってる!!

「アレックス様、電気って御存じかしら?」
「電気?何だそれは。」

言葉すら知られてない。

そりゃそうよね。
現代と同じ知識を有してるなら、絶対に電気がある。
少なくともエレキテルくらいは出来るはず。

こんなレトロな街並みを維持している訳がないし、馬車じゃなく自動車が走ってる。

私、歴史以外は無双できるんじゃないだろうか…。
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