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学校と寮2
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「ニコルお兄様……震えが止まりません……」
今日から学校…
緊張のあまり朝ごはんが食べられなかった…。
「大丈夫!なるべく俺が一緒にいるから。」
そういって、ニコルお兄様が頭を撫でてくれた。
ニコルお兄様は優しくて格好いいし素敵だなぁ。どっかの王子とは偉い違いだ。
「学校は嫌な事ばかりじゃないよ。」
「楽しいところだとは思えません……勉強できないし…」
「そうじゃなくて、グレアム殿下も通ってるから、婚約破棄の話が出来る機会が増えるんじゃないか?」
「そーなんですか!?」
「ああ。」
「やる気でました!!もう、勉強云々より、そっちに尽力します!!」
「ハハハ、やっと元気になった。婚約破棄も頑張らないとだけど、勉強もちゃんとしないとダメだからな」
「やっぱり…」
1年間、侯爵令嬢であるかぎり、試練は続く…。
「何かあったらすぐに俺に言えばいいよ。」
そういって、優しく笑うニコルお兄様が眩しい!!
それから1時間ほどして学校に着いた。
「うわーっ!大きーい!」
「貴族の子息令嬢は、だいたいここに通ってからね。」
「それにしても、大きすぎないですか?」
お城とまではいかないけど。それでも大きな建物が4つもある。1つは校舎?大きな時計がある。時計塔みたい。
「寮もあるから、生徒の殆んどがそこに住んでる。建物のうち2つは寮だよ。」
「ニコルお兄様も寮住まいなのですか?」
「ああ。アイリーンもだ。」
「え…?」
寮生活?そんなの聞いてないよ!
家から通えるものとばかり思ってたのに!でも、家から通うには時間がかかるし、寮に住むしかないのかな…。
「アイリーンが使っていた部屋がそのままにしてあるから、荷物はそのままだしすぐ住める。俺も男子寮にいるから、何かあれば言えばいい。」
「はい…」
「女子寮はここ。慣れないと思うけど、頑張れ!」
「はい!お兄様!では、行ってきます!」
ニコルお兄様は私が寮に入るまで、手をふって見ていてくれた。
・・・・
…おそらく、辛い思いをするだろう。妹のアイリーンがそうだったように……。ユーリは…負けないでほしい。
ニコルは、ユーリのこれからを想像すると、罪悪感でいっぱいになった。
・・・・
うわっ!!何これっ!!
寮なのにムダに広い!!入ってすぐの玄関にホールにはシャンデリア、フカフカの絨毯。そこから続く大きな階段…私は最上階らしく、のぼる階段も多い…1番広くて見晴らしのいい部屋らしいけど、体力のなかったアイリーン様にこれは酷い。
校舎と繋がってるわけでもない。行きも帰りも大変だ。この広い女子寮の1番住みづらいところに、わざと追い込まれてる感じがした。
ふっ…、でもそれは本物の『か弱いアイリーン様』の話。このユーリ・コナズの畑で鍛えあげられた足腰なら、余裕っ!!
これからしばらく暮らす事になるので、寮内を見て回ってると、後ろから声をかけられた。
「ごきげんよう。アイリーン様。もう体調は良くなりましたのね。心配していましたのよ、私達。ねぇ?」
「ええ、とても。ふふふ」
さも心配してました…って感じのお嬢様達3人が私のもとへとやってきた。薄っぺらい笑顔をつくって。その様子をまわりはクスクス笑ってるし。
ああ……なるほどね。これは、ねちねちした貴族様なりのイジメなのか。
はぁ…面倒だな…。アイリーン様、大変だっただろうなぁ、こんなのばっかりいるところにいたなんて……。 仕方ない、無視するわけにもいかないし。
少しお喋りしようかな。
「ええ、とてもよくなりましたわ。それに、何かあればすぐに言うように…と、ニコルお兄様に言われてますの!なので、何の心配もございませんわ。今日は貴女達が私に優しく声をかけてくださったことも、伝えておきますわね。貴女、お名前は?」
やる事なす事、全てニコルお兄様に伝わるわよ、と意味をこめて言ってみたけど、つうじた?
さっきまで嫌みに笑ってた顔はどこにいったのか、悔しそうな顔をしてる。
ここで胡散臭い笑みを一つはさんだ。
「あら、私に名乗れる名前はないという事かしら。ああ、それとも忘れてしまったのかしら?それでは仕方はありませんわね。私はこれで失礼致しますわ。皆様、ご機嫌よう。」
貴族って遠回しに嫌ぁ~な事を言うって、村長が言ってたし、こんな感じで成功?…ここにきて村長の知識しかない…というのがツラい。
本物のアイリーン様は、繊細で、皆に色々言われても言い返したりできなくて、誰にも何も相談したり言えなかったのかもしれない。
きっと、自分がこんな容姿だから仕方ないっとか、自分のせいだ…って諦めてたのかもしれない。でもそれって、なんか悲しい……!
アルフォート侯爵家は、同じ爵位にあっても、かなりの上位らしい。普通なら簡単にアイリーン様にあんな態度をとれるはずない。
なのに、調子にのって皆でバカにして。
本当に面倒な人の集団。アイリーン様が心を病んだのは、こういうのも原因だったのかな。
私もそのうち病んじゃったらどうしよう?
アルフォート侯爵の娘という身分だから、先生達も無下には出来ないと思うけど、親身になってはくれないと思うし。なぜなら『氷雪の姫の転生した姿』だしね!
まぁ、明日から授業が始まるらしいけど、私は図書室に直行だから、ニコルお兄様以外とかかわることも……あと、あのムカつく王子以外殆んどないでしょ……
そう考えると、緊張もなにもなくなった。
今日から学校…
緊張のあまり朝ごはんが食べられなかった…。
「大丈夫!なるべく俺が一緒にいるから。」
そういって、ニコルお兄様が頭を撫でてくれた。
ニコルお兄様は優しくて格好いいし素敵だなぁ。どっかの王子とは偉い違いだ。
「学校は嫌な事ばかりじゃないよ。」
「楽しいところだとは思えません……勉強できないし…」
「そうじゃなくて、グレアム殿下も通ってるから、婚約破棄の話が出来る機会が増えるんじゃないか?」
「そーなんですか!?」
「ああ。」
「やる気でました!!もう、勉強云々より、そっちに尽力します!!」
「ハハハ、やっと元気になった。婚約破棄も頑張らないとだけど、勉強もちゃんとしないとダメだからな」
「やっぱり…」
1年間、侯爵令嬢であるかぎり、試練は続く…。
「何かあったらすぐに俺に言えばいいよ。」
そういって、優しく笑うニコルお兄様が眩しい!!
それから1時間ほどして学校に着いた。
「うわーっ!大きーい!」
「貴族の子息令嬢は、だいたいここに通ってからね。」
「それにしても、大きすぎないですか?」
お城とまではいかないけど。それでも大きな建物が4つもある。1つは校舎?大きな時計がある。時計塔みたい。
「寮もあるから、生徒の殆んどがそこに住んでる。建物のうち2つは寮だよ。」
「ニコルお兄様も寮住まいなのですか?」
「ああ。アイリーンもだ。」
「え…?」
寮生活?そんなの聞いてないよ!
家から通えるものとばかり思ってたのに!でも、家から通うには時間がかかるし、寮に住むしかないのかな…。
「アイリーンが使っていた部屋がそのままにしてあるから、荷物はそのままだしすぐ住める。俺も男子寮にいるから、何かあれば言えばいい。」
「はい…」
「女子寮はここ。慣れないと思うけど、頑張れ!」
「はい!お兄様!では、行ってきます!」
ニコルお兄様は私が寮に入るまで、手をふって見ていてくれた。
・・・・
…おそらく、辛い思いをするだろう。妹のアイリーンがそうだったように……。ユーリは…負けないでほしい。
ニコルは、ユーリのこれからを想像すると、罪悪感でいっぱいになった。
・・・・
うわっ!!何これっ!!
寮なのにムダに広い!!入ってすぐの玄関にホールにはシャンデリア、フカフカの絨毯。そこから続く大きな階段…私は最上階らしく、のぼる階段も多い…1番広くて見晴らしのいい部屋らしいけど、体力のなかったアイリーン様にこれは酷い。
校舎と繋がってるわけでもない。行きも帰りも大変だ。この広い女子寮の1番住みづらいところに、わざと追い込まれてる感じがした。
ふっ…、でもそれは本物の『か弱いアイリーン様』の話。このユーリ・コナズの畑で鍛えあげられた足腰なら、余裕っ!!
これからしばらく暮らす事になるので、寮内を見て回ってると、後ろから声をかけられた。
「ごきげんよう。アイリーン様。もう体調は良くなりましたのね。心配していましたのよ、私達。ねぇ?」
「ええ、とても。ふふふ」
さも心配してました…って感じのお嬢様達3人が私のもとへとやってきた。薄っぺらい笑顔をつくって。その様子をまわりはクスクス笑ってるし。
ああ……なるほどね。これは、ねちねちした貴族様なりのイジメなのか。
はぁ…面倒だな…。アイリーン様、大変だっただろうなぁ、こんなのばっかりいるところにいたなんて……。 仕方ない、無視するわけにもいかないし。
少しお喋りしようかな。
「ええ、とてもよくなりましたわ。それに、何かあればすぐに言うように…と、ニコルお兄様に言われてますの!なので、何の心配もございませんわ。今日は貴女達が私に優しく声をかけてくださったことも、伝えておきますわね。貴女、お名前は?」
やる事なす事、全てニコルお兄様に伝わるわよ、と意味をこめて言ってみたけど、つうじた?
さっきまで嫌みに笑ってた顔はどこにいったのか、悔しそうな顔をしてる。
ここで胡散臭い笑みを一つはさんだ。
「あら、私に名乗れる名前はないという事かしら。ああ、それとも忘れてしまったのかしら?それでは仕方はありませんわね。私はこれで失礼致しますわ。皆様、ご機嫌よう。」
貴族って遠回しに嫌ぁ~な事を言うって、村長が言ってたし、こんな感じで成功?…ここにきて村長の知識しかない…というのがツラい。
本物のアイリーン様は、繊細で、皆に色々言われても言い返したりできなくて、誰にも何も相談したり言えなかったのかもしれない。
きっと、自分がこんな容姿だから仕方ないっとか、自分のせいだ…って諦めてたのかもしれない。でもそれって、なんか悲しい……!
アルフォート侯爵家は、同じ爵位にあっても、かなりの上位らしい。普通なら簡単にアイリーン様にあんな態度をとれるはずない。
なのに、調子にのって皆でバカにして。
本当に面倒な人の集団。アイリーン様が心を病んだのは、こういうのも原因だったのかな。
私もそのうち病んじゃったらどうしよう?
アルフォート侯爵の娘という身分だから、先生達も無下には出来ないと思うけど、親身になってはくれないと思うし。なぜなら『氷雪の姫の転生した姿』だしね!
まぁ、明日から授業が始まるらしいけど、私は図書室に直行だから、ニコルお兄様以外とかかわることも……あと、あのムカつく王子以外殆んどないでしょ……
そう考えると、緊張もなにもなくなった。
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