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婚約回避したかった2

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王子と会ってから6日がたった。


相変わらずここに来てから、マナーやダンス、勉強も、その他もろもろ、毎日やることが多過ぎて…

「ムリーー!!」

ご飯も、ナイフやフォーク、スプーンの使い方、色々注意されて、食べた気しないし!!ご飯は楽しく食べるものなのに、ここではただ食べる。それだけって感じ。

「はぁ」
最近はため息ばかり。

「疲れた顔してるな、アイリーン」
「えっ!?…あっ、ニコルお兄様!」

うわぁ…ため息ついてるの見られてたかな。

「今から買い物に行こうかと誘いにきたんだけど、疲れてるようならまた今度にするか」
「いえ!行きますっ!ニコルお兄様っ!!」

あ、勢いがつきすぎた…ニコルお兄様がひいてらっしゃる。

「はは、すっごい元気だな!」

 笑われてしまった。恥ずかしい!

「これでまたやる気がでるだろ。少しだけでも」
「う……」

私が限界なのを気づいて外に誘ってくれたんだ。やっぱりニコルお兄様は優しい!


「お待たせしましたっ!準備完了です!」

外出するにあたって、変装をしてきた。変装…というか、目立たないために。

私は、銀髪で、真っ赤な瞳、肌は白く、指先は紫だ。それを隠すために、ウィッグをつけ、黒い手袋をつけた。目はどうにもならないので、出来るだけ前髪でかくして、最後に帽子で完成。

身代わりに抜擢されたのは1つの理由は、この変な……珍しい姿と顔がそっくりだから。じゃなきゃ、こんな田舎者を身代わりにしない。
アイリーン様の身代わりをしてから初めての外出っ!!目にうつるものは、見たことのないものばかりだった。
「わぁぁ~」
街は今まで見たことのないくらい人がいた。
まぁ、私が住んでる村にはいないだけなんだけどね。

「何か欲しいものはあるか?」
「欲しいもの」

う~ん、欲しいものかぁ。今は足りないものが無さすぎるし…

「お菓子でも洋服でも、何でもいいんだぞ。ほら、そこは女の子に人気のアクセサリーが売ってるらしいし。買わなくても、見たいものを見たらいいよ。」

「ありがとう、ニコルお兄様!では、あのお店を見てもいいですか?」

「あのお菓子が食べたいのか?すごい色してるやつ?」

「…あんなお菓子、村じゃみたことないし…」

それは赤、青、黄、緑…原色で染められた飴?みたいな物体。他にも変なお菓子や見たこともない物が、店の中に並んでいる。
だめかな…?
チラッとニコルお兄様を見た。

「フフ、じゃあ、あのお菓子を買いにいこうか」
「はいっ!!」

その後も、雑貨をみたり、動きやすそうな服を買ったり、本屋によったり、いろんな所へ連れていってくれた。
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