結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん

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本編後ストーリー

おまけ・未来の王妃様

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「クール、3人とも何処へ帰るんだ?こんな夜中に…」

「教会があるらしくて、そこで街の人も何人か待ってるようです。ここに泊まらないのは、陛下が信用されてないって事ですね」

「……」

 この男は本当にニーナの事がからむと性格が変わる…。まぁ、俺が彼らに信用されてないのはその通りだから、反論しようもない。
 クールがいなければ話し合いは進まなかったし、今回はいてくれて助かった。



『クールさん、少しお話しをしても?』

『ええ、勿論。何でしょうか、シスター』

『私達の土地を還して貰えるのは本当でしょうか…』

『ええ。以前のようになる事はありません。相手は王様です。もし嘘をつくようなら私がなんとかしましょう。いつでも呼んでください』

『ありがとうございます。…それから』

『はい、何でも仰って下さい。出来るだけの事はしますよ。』

『ブロギーを街の学校に通わせて欲しいのです。今回こうやって話し合いが出来たのは、あの子が諦めなかったからなんです。ニナさんはブロギーに言ったんです。『言葉は武器になる』…と。その通りでした。コミュニケーションもとれないようでは、また同じような事になりかねません』

『なるほど、何とかしましょう。教師をここに送りますので、ブロギー君だけでなく少しずつ皆さんで覚えていって下さい。街の学校に行っても、言葉もわからないまま授業についていくのは難しいですからね』

『…何から何までありがとうございます。それから最後に、ニナさんは何者か教えてくれませんか?貴方の妹ではないのでしょう?』

『気づいていましたか。彼女はエドワード陛下に心配ばかりかけている婚約者』

『婚約者……、本当のお名前は?』

『ニーナ・サナス、未来の王妃です』

『……』

『彼女はこの街の事を投げ出したりはしませんよ』

『未来の王妃が…、1文無しになって、教会でごろ寝していたなんて……』

『きっと、女神の思し召しですよ。シスター』

『そうですね』



 エドワードとニーナ、2人を見てシスターは笑った。
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