結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん

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本編後ストーリー

貴方ならできる3

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 ブロギー君と別れて、私とパリスとシスターの3人で1度教会にもどった。

「明後日、ヤング…貴方もヤングだけど、お父様の事をそう呼ばせてもらうわね。明後日ヤングと会う。私が持っていた鞄と、今回の視察で必要そうな物をもってね」

 何がいいか決まってないんだけどね…。勢いで言ってしまったから。

「以前にも同じような街があったのよね。その時もヤングはエドワードと話しをしたの?」
「ああ、話していたよ」

 その時に何も気が付かないなんて、王様失格だわ。

「通訳に全て吐かせてみないか」
「ええ、でもやり方は?」
「裏側の街の側まで連れて行く。おそらく泣いて本当の事を話すさ。自分は恨まれてる、殺される。って思うだろうから」 
「…私も考えてたけど、まさかパリスが言うとは思わなかったわ」
「君が言いそうな事だと思ったから」

 予想されただけなのね。


「出来れば街の手前に連れていきたいけど、それは難しい。それに万が一住人に見つけられたりすれば本当に殺される」
「その心理を突くのよ。誰でもいいから、裏側の街の住人だという偽者の男の人を連れて行くの。2人くらいいればいいわ。本物かどうかよりも恐怖の方が大きいでしょうから。」
「なるほど…。殺される、絶対簡単には死なせてもらえない、って想像すると怖すぎる。よっぽどの精神力がなければ喋るね」
「でしょう?こうすれば、契約の状況や何を説明したのか、それだけでも聞けるわ」
「ああ」
「私は明日、ラクロスのもとへ行くわ。パリスは何か証拠になるような物でも会話でもいい、1つでもいいから手にいれてきてほしいの」
「俺は父に言われれば何も出来ない、ただの臆病者だから…そこまで役に立てるか……」
「そんな事はないわ!ラクロス探し、これは私も考えていたわ。それを貴方が既にやってくれてた。今、現時点で1番ヤングに近い人物を貴方が見つけたのよ」

 そう私が言うと、パリスは頷いた。
 パリスに足りないのは、自信なんだよね。


「そうだ!聞きたかったんだけど、この街ではシスターは優遇されているのかしら?」

 今日話をしたおじさんの様子からすると、そんな感じがするよのね。

「ああ、女神リオンが街を護ってるって皆信じてるから、シスターは大事にされているよ。」
「…心神深いの?」
「ああ。」

 これは使えるわ。宗教には王族や貴族にはない領域の権力があるもの。

「明日、昼にさっきの喫茶店の前で落ち合いましょう」
「ああ、頑張るよ」
「お願いね」

 私との話を終えて、パリスは帰っていった。
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