結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん

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本編後ストーリー

裏側の街2

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 今日は仕事探しは終わりよ!

『シスター!!私を街の裏側へ案内してほしいの!』

『街の?…おすすめはしないわ』
『昨日の警察で揉めてた男の子と話がしたいんです』
『男の子…きっとブロギーですね。また警察に?』
『また…?』
『あの子だけはまだ諦めてないんです。土地も教会も』

 なんていい子なの。諦めないって大事よ。

『その男の子に会わせて下さい!』



 シスターに案内されて街まであるいてるけど、教会から1時間くらい歩いてるよね。こんなところに追いやられてるなんて…。

『ニナ、着きましたよ』
『…ここが、その街ですか?』
『そうです』

 想像していたよりも酷い街だった。

 パリスの言い方だとここまでだなんて全く思えなかった。格差だとか、そんな問題じゃない。もう生活が機能しなくなる寸前だわ。

『私からあまり離れないでください。貴女は言葉が解るから、他の人よりは受け入れてくれるでしょうけど』

 もう、余所者よそものは入るのが危ない所まできてるの?


『ブロギー!』
『何だよシス……あんた、昨日の。何でここに?』
『君と少し話ができたらと思って。駄目かしら?』
『別にかまわないけど』
『ありがとう』

 少年の家で話をする事になったけど、部屋の中にはブロギー君以外にも3人入ってきた。

『話したい事ってなに?』
『昨日、帰り際に『あんたがもう少し早く来てくれたらよかったのに』って言ってたから』
『それだけのために?』

 疑わしい目で見られているわ。

 当然よね。私はアルデーテ国民と見た目はかわらないもの。

『無理にとは言わないわ。ごめんなさい』

 これ以上聞き出そうとするのは危険だわ。

『シスター、お話は終わりましたので…』
『騙されたんだ……』

 私が席を立とうとすると、男の子がポツリと言った。

『…騙された?』

 それから、男の子は少しずつ話してくれた。
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