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本編後の小話 全19話
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「マーガレット様、私は試されているのでしょうか。」
「試す?」
「ただ単に『指輪をとりにおいで』…って言われているのか、そうじゃないのか。」
「悩まなくても、お部屋に行けば解る事よ。」
「…それはそうなんですけど。」
クリフの奥様は大人だわ。
「よし!今日は行かないでおくわ!」
「ふふ、そう言うと思いましたわ。」
陛下も、可愛い可愛いだけ言ってられる訳でもないのですけどね。世継ぎの問題も抱えているでしょうから。
「ニーナ様、今から外出しましょう。時間は大丈夫かしら。」
「はい。」
街に出ると、ここでも三角の帽子が沢山おいてある。
「あの帽子、絵本に出てくる魔法使いの帽子なんですよね?」
「ええ。ニーナ様もかぶってみたいの?」
「いえ!さすがにそこまでは…。あの流行りの絵本が誰にでも読めるように、図書館があればいいのに…って、思ったんです。」
「……」
「本も捨ててしまうような物は、そこに寄贈してもらったり。本を読みたいと思う子が何かの理由で読めない。けれど、図書館でなら読める。それを作ろうとするには費用もかかりますし、思うだけですけどね。今は…」
「ふふふ…」
「あ、こんな話つまらないですよね。」
「いいえ。興味深いわ」
気を使ってくれてるんだよね。こんな話、楽しそうに聞いてくれるのは、エドワードしかいないもの。
「よし!私は指輪を交換しに行ってきます!!いつも城にいて勉強ばっかりしてるからウジウジしてるんだわ!」
「そう。がんばってね。」
「はぃ……」
「怖ければ怖いと言えばいいし、もう少し待ってほしければそう言っても陛下はわかってくれますわ。」
「それは解るんです。でも、私の気持ちだけ押し付けて、エドワードの事を考えないのは違うかな…って。」
「ふふ、夜までゆっくり考えなさい。」
「はい。」
・・・・
「ニーナ様はいい王妃になるわ。」
「…だろうな。だが、超一流の事件を起こすのも大得意だ。」
「城から脱け出すくらいですものね。」
「それだけじゃ無い。死ぬ間際までは突っ込んで行く。『死んでないからいい』って。…どういう理屈だ。脱走した時に何をしでかしたか…見せてやりたいよ。」
「仕事が増えましたわね。けど、嬉しそうにみえますわ。」
「エドワードが本気で仕事をする分、楽になった。クール様とエドワードの仕事は見ものだぞ。」
「クール様の奥様は、ニーナ様に嫉妬しないのですか?」
「全く。彼女は女の部類に入らないらしい。気に入られてる。」
「年もはなれてますものね。」
「そうじゃない。マーガレット、あの子と俺が1ヶ月2人でいて何か起こると思うか?」
「思いません。」
「そういう事だ。一緒にいたくなければ他のところで寝泊まりする。脱走する。俺は1日目から1人でいる事になる。クール様なら、ニーナ様を残して出ていく。大切な『妹』に変な噂が立つくらいなら野宿でもするだろう。」
「それを捕まえたエドワード様も凄いわね。」
「逆だ。あいつが捕まってるんだよ。だから、誰とも結婚しなかった。」
「似た者同士、と言う事ですわね。」
「やはり俺の仕事が増えるな。」
「試す?」
「ただ単に『指輪をとりにおいで』…って言われているのか、そうじゃないのか。」
「悩まなくても、お部屋に行けば解る事よ。」
「…それはそうなんですけど。」
クリフの奥様は大人だわ。
「よし!今日は行かないでおくわ!」
「ふふ、そう言うと思いましたわ。」
陛下も、可愛い可愛いだけ言ってられる訳でもないのですけどね。世継ぎの問題も抱えているでしょうから。
「ニーナ様、今から外出しましょう。時間は大丈夫かしら。」
「はい。」
街に出ると、ここでも三角の帽子が沢山おいてある。
「あの帽子、絵本に出てくる魔法使いの帽子なんですよね?」
「ええ。ニーナ様もかぶってみたいの?」
「いえ!さすがにそこまでは…。あの流行りの絵本が誰にでも読めるように、図書館があればいいのに…って、思ったんです。」
「……」
「本も捨ててしまうような物は、そこに寄贈してもらったり。本を読みたいと思う子が何かの理由で読めない。けれど、図書館でなら読める。それを作ろうとするには費用もかかりますし、思うだけですけどね。今は…」
「ふふふ…」
「あ、こんな話つまらないですよね。」
「いいえ。興味深いわ」
気を使ってくれてるんだよね。こんな話、楽しそうに聞いてくれるのは、エドワードしかいないもの。
「よし!私は指輪を交換しに行ってきます!!いつも城にいて勉強ばっかりしてるからウジウジしてるんだわ!」
「そう。がんばってね。」
「はぃ……」
「怖ければ怖いと言えばいいし、もう少し待ってほしければそう言っても陛下はわかってくれますわ。」
「それは解るんです。でも、私の気持ちだけ押し付けて、エドワードの事を考えないのは違うかな…って。」
「ふふ、夜までゆっくり考えなさい。」
「はい。」
・・・・
「ニーナ様はいい王妃になるわ。」
「…だろうな。だが、超一流の事件を起こすのも大得意だ。」
「城から脱け出すくらいですものね。」
「それだけじゃ無い。死ぬ間際までは突っ込んで行く。『死んでないからいい』って。…どういう理屈だ。脱走した時に何をしでかしたか…見せてやりたいよ。」
「仕事が増えましたわね。けど、嬉しそうにみえますわ。」
「エドワードが本気で仕事をする分、楽になった。クール様とエドワードの仕事は見ものだぞ。」
「クール様の奥様は、ニーナ様に嫉妬しないのですか?」
「全く。彼女は女の部類に入らないらしい。気に入られてる。」
「年もはなれてますものね。」
「そうじゃない。マーガレット、あの子と俺が1ヶ月2人でいて何か起こると思うか?」
「思いません。」
「そういう事だ。一緒にいたくなければ他のところで寝泊まりする。脱走する。俺は1日目から1人でいる事になる。クール様なら、ニーナ様を残して出ていく。大切な『妹』に変な噂が立つくらいなら野宿でもするだろう。」
「それを捕まえたエドワード様も凄いわね。」
「逆だ。あいつが捕まってるんだよ。だから、誰とも結婚しなかった。」
「似た者同士、と言う事ですわね。」
「やはり俺の仕事が増えるな。」
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