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ニーナなのにニナ4
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「急に機嫌が良くなったけど、何かあったのか?」
「こんなに素敵な所へ来て、浮かれているだけです。」
「…そう。ならよかった。」
また胡散臭い笑顔。
やっぱり私だけには笑えないのね。
「せめてマール君と遊んでいる間だけでも、普通に笑ってくれてもバチは当たらない思います。」
「それは君もだね。」
「王太子様は平等に民に接するべきではないかしら。」
「平等など、人を愛さない奴にしか出来ない。皆の事が大切で『女性』としての特別を与えない男を愛する、ニナ…君なら辛くないか?万人に同じなんて、王太子という名が作るものであって、それは俺じゃない。」
確かにね。
「王太子として好きではない女性と結婚しても、愛する人は別にいる…。という事が言いたいのですか?」
「…そうなるのかもしれない。」
素直すぎるでしょ…。私がニーナかもしれないのに、よく言えるよね。
「シャロン様を愛してるなら、それでもいいと思います。王太子妃がそれをお認めになるのでしたら。もし私が妃なら、別居してくれれば誰を好きでいてくれても構いませんわ。」
「シャロンとは別れる。」
別れなくていいです!破棄出来なかった時の保険!彼女が別居の切り札なの!
「…最近、私を『ニーナ』だと言わないのですね。」
「君は『ニーナ』じゃないからね。」
そういって、エドワードはマール君のもとへ行ってしまった。
「………」
本当に別人だと思ってるの?だとすればボナースにいるはずのニーナは何処にいるの…。
頭がついていかない。
「はぁ…」
王太子の仕事として、子は私に産ませる。跡継ぎだけじゃない、王太子妃の仕事だけ私にやらせる。でも心はない。そうなるよね。王公貴人の婚姻なんて、家を継ぐ為だけのものだもの。
本当につまらないし、何の喜びもない。
結婚してしまえば、私の存在価値はただの家名と血だけになる。何も自分で手に入れた物じゃない。
けど、それはエドワードも同じね…
「こんなに素敵な所へ来て、浮かれているだけです。」
「…そう。ならよかった。」
また胡散臭い笑顔。
やっぱり私だけには笑えないのね。
「せめてマール君と遊んでいる間だけでも、普通に笑ってくれてもバチは当たらない思います。」
「それは君もだね。」
「王太子様は平等に民に接するべきではないかしら。」
「平等など、人を愛さない奴にしか出来ない。皆の事が大切で『女性』としての特別を与えない男を愛する、ニナ…君なら辛くないか?万人に同じなんて、王太子という名が作るものであって、それは俺じゃない。」
確かにね。
「王太子として好きではない女性と結婚しても、愛する人は別にいる…。という事が言いたいのですか?」
「…そうなるのかもしれない。」
素直すぎるでしょ…。私がニーナかもしれないのに、よく言えるよね。
「シャロン様を愛してるなら、それでもいいと思います。王太子妃がそれをお認めになるのでしたら。もし私が妃なら、別居してくれれば誰を好きでいてくれても構いませんわ。」
「シャロンとは別れる。」
別れなくていいです!破棄出来なかった時の保険!彼女が別居の切り札なの!
「…最近、私を『ニーナ』だと言わないのですね。」
「君は『ニーナ』じゃないからね。」
そういって、エドワードはマール君のもとへ行ってしまった。
「………」
本当に別人だと思ってるの?だとすればボナースにいるはずのニーナは何処にいるの…。
頭がついていかない。
「はぁ…」
王太子の仕事として、子は私に産ませる。跡継ぎだけじゃない、王太子妃の仕事だけ私にやらせる。でも心はない。そうなるよね。王公貴人の婚姻なんて、家を継ぐ為だけのものだもの。
本当につまらないし、何の喜びもない。
結婚してしまえば、私の存在価値はただの家名と血だけになる。何も自分で手に入れた物じゃない。
けど、それはエドワードも同じね…
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