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会いに来ない王子4
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次は何をしようかな…
まず、どこに何があるか知っておくのも重要な事だよね。
結婚してすぐにここに戻ってくる予定だし。というか、この状況だと破談になるんじゃない?
1度も相手は会いに来ないんだから。手紙すら無いし。
それならさっさとお払い箱にしてくれていいのに。
破局もいつでも大歓迎よ。
よく考えれば、今だって別居状態なわけだよね?それで毎日ヒマしてるんだから、『楽しく暮らす』なら、やりたい事とか可能性とか、そういうのを見つけなきゃダメよね。
何か出来る事…っていっても…
「う~ん」
ドンッ!
「わっ!?」
悩んでたら誰かにおもいっきりぶつかって、しりもちをついてしまった。
「…いたた…あの、ごめんなさ……あれ?」
私にぶつかった人は、どこにもいなかった。
「あ~あ、姉ちゃんやられちまったなぁ」
「え?」
「荷物、かっさらわれたぜ。この辺にはガキの窃盗団がいるから、気を付けたほうがいい」
子供の窃盗団
「それは、私が事件に巻き込まれた…という事かしら……」
「事件…まぁ、被害者ではあるな。」
「………」
「あんまり大量に荷物抱えて歩かない事をおすすめする。」
「ここ、治安はよくないの?」
「いや、何処の街でもこれくらいはあるさ。」
そっか、ぼさっとして歩いてたから隙だらけだったのね。
これからは、自分の身は自分で守らないとっ!
こんな事に巻き込まれても『怖い』って思わない私は、図太いというか強い!
もう1度服を買いに行かなきゃ。
今日はそれで帰ろ……
スカートとブラウス、この2枚を買って帰る。これなら荷物はかさばらないし。
次は窃盗団に狙われないようにしないとね!
帰ったら、私がいなかった事に誰か気がついているかと思ったら、誰にも気がつかれていなかった…
もしかして気がついてても、放置されてたとか?
私、この国に味方がいないのかもしれないわ。
ま、別に構わないけどね。
今日も誰にも気がつかれずに街にでれた。
お金はあるのよね。ドレスを売ったお金がまだ230ニードルくらい。
ニードル、私の国のお金に変換して考えたらいくらの価値なんだろう。
この国の事に、やっと興味がでてきたわ。
今日は何しようかな?街を歩いてるのも十分楽しいけど、何か出来る事を見つけたいんだよね。
結婚させられる前に、ちょっとしたスキルを身に付けたい。
別居したら働きたいし。世間知らずだから、大変だと思うけど。
何もかも全て与えられるのは嫌だし。
私が出来る事って、何があるんだろう。考えてみたら、1人で暮らすのには何一つ役に立たないじゃない…?
ダンスが出来たからって何の役にもたたない…
料理人の弟子にしてもらうとかどうかな…でも、師匠になってくれるような料理人と出会ってないし…
というか、知り合いも友達もいないし。まだ2日目だから、贅沢言っちゃ駄目よね。
今日も服を1着買った。いくらなんでもブラウスとスカート2着ずつだと、着まわしもできないし。
もっと見て回りたかったけど、雨が降りそうなので家に帰った。
「え?」
そこには、誰もいませんでした。
「ちょっとまってっ!どういう事!?」
家にあった絵画も壺も、食器もない、スプーンも……家具もない、殆んど…っていうか、何にもないっ!!
「…あの3人……」
昨日私が街に出ていた事は気がついていたのね。そして、今日も出ていった。
3人で全部持ち出された!
「……まさか!!」
私の部屋も荒らされて、何もかも持っていかれていた。
あるのは昨日着ていた服だけ。
「…いやいや。うん。まだ服があっただけよかったけどさ……。どうやって私は生きていくの?」
手紙さえ届かないんだよ?誰かとコンタクトとるとか出来ないし、『私は王子の婚約者なんです!』って言っても誰も信じてくれないわ…
1文無しではないけれど…どうやって暮らせばいいの?まだ仕事について考え始めたところだったのにっ!せめて職についてから出ていってよ!
本当に、どうしたらいいの?
お父様に手紙を書いて迎えに来てもらう?
でも相手は王子…伯爵家なんて握りつぶされて終わりよ。そうなれば家族全員が、今の私のようになってしまう可能性もあるじゃない……
それに、迎えに来てもらうって言っても…ここの住所も知らないのよね、私。
ううん、住所があるわけないのよ。何か届けられるとしたら、全て城でチェックが入ってから騎士が持って来てるんだもの。必要ないというのが正しいわね。
孤立無援…!って、こういう事なのかしら…
まず、どこに何があるか知っておくのも重要な事だよね。
結婚してすぐにここに戻ってくる予定だし。というか、この状況だと破談になるんじゃない?
1度も相手は会いに来ないんだから。手紙すら無いし。
それならさっさとお払い箱にしてくれていいのに。
破局もいつでも大歓迎よ。
よく考えれば、今だって別居状態なわけだよね?それで毎日ヒマしてるんだから、『楽しく暮らす』なら、やりたい事とか可能性とか、そういうのを見つけなきゃダメよね。
何か出来る事…っていっても…
「う~ん」
ドンッ!
「わっ!?」
悩んでたら誰かにおもいっきりぶつかって、しりもちをついてしまった。
「…いたた…あの、ごめんなさ……あれ?」
私にぶつかった人は、どこにもいなかった。
「あ~あ、姉ちゃんやられちまったなぁ」
「え?」
「荷物、かっさらわれたぜ。この辺にはガキの窃盗団がいるから、気を付けたほうがいい」
子供の窃盗団
「それは、私が事件に巻き込まれた…という事かしら……」
「事件…まぁ、被害者ではあるな。」
「………」
「あんまり大量に荷物抱えて歩かない事をおすすめする。」
「ここ、治安はよくないの?」
「いや、何処の街でもこれくらいはあるさ。」
そっか、ぼさっとして歩いてたから隙だらけだったのね。
これからは、自分の身は自分で守らないとっ!
こんな事に巻き込まれても『怖い』って思わない私は、図太いというか強い!
もう1度服を買いに行かなきゃ。
今日はそれで帰ろ……
スカートとブラウス、この2枚を買って帰る。これなら荷物はかさばらないし。
次は窃盗団に狙われないようにしないとね!
帰ったら、私がいなかった事に誰か気がついているかと思ったら、誰にも気がつかれていなかった…
もしかして気がついてても、放置されてたとか?
私、この国に味方がいないのかもしれないわ。
ま、別に構わないけどね。
今日も誰にも気がつかれずに街にでれた。
お金はあるのよね。ドレスを売ったお金がまだ230ニードルくらい。
ニードル、私の国のお金に変換して考えたらいくらの価値なんだろう。
この国の事に、やっと興味がでてきたわ。
今日は何しようかな?街を歩いてるのも十分楽しいけど、何か出来る事を見つけたいんだよね。
結婚させられる前に、ちょっとしたスキルを身に付けたい。
別居したら働きたいし。世間知らずだから、大変だと思うけど。
何もかも全て与えられるのは嫌だし。
私が出来る事って、何があるんだろう。考えてみたら、1人で暮らすのには何一つ役に立たないじゃない…?
ダンスが出来たからって何の役にもたたない…
料理人の弟子にしてもらうとかどうかな…でも、師匠になってくれるような料理人と出会ってないし…
というか、知り合いも友達もいないし。まだ2日目だから、贅沢言っちゃ駄目よね。
今日も服を1着買った。いくらなんでもブラウスとスカート2着ずつだと、着まわしもできないし。
もっと見て回りたかったけど、雨が降りそうなので家に帰った。
「え?」
そこには、誰もいませんでした。
「ちょっとまってっ!どういう事!?」
家にあった絵画も壺も、食器もない、スプーンも……家具もない、殆んど…っていうか、何にもないっ!!
「…あの3人……」
昨日私が街に出ていた事は気がついていたのね。そして、今日も出ていった。
3人で全部持ち出された!
「……まさか!!」
私の部屋も荒らされて、何もかも持っていかれていた。
あるのは昨日着ていた服だけ。
「…いやいや。うん。まだ服があっただけよかったけどさ……。どうやって私は生きていくの?」
手紙さえ届かないんだよ?誰かとコンタクトとるとか出来ないし、『私は王子の婚約者なんです!』って言っても誰も信じてくれないわ…
1文無しではないけれど…どうやって暮らせばいいの?まだ仕事について考え始めたところだったのにっ!せめて職についてから出ていってよ!
本当に、どうしたらいいの?
お父様に手紙を書いて迎えに来てもらう?
でも相手は王子…伯爵家なんて握りつぶされて終わりよ。そうなれば家族全員が、今の私のようになってしまう可能性もあるじゃない……
それに、迎えに来てもらうって言っても…ここの住所も知らないのよね、私。
ううん、住所があるわけないのよ。何か届けられるとしたら、全て城でチェックが入ってから騎士が持って来てるんだもの。必要ないというのが正しいわね。
孤立無援…!って、こういう事なのかしら…
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