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超猛毒草に認定!2

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カランカラン
授業終了
話しかけたくは無いけど、こればっかりは仕方ない。

「王太子様、これを。」
「何だ?」

急に毒草図鑑を見せられても困るよね。

「この花は猛毒を持っています。触れるだけで死ぬくらいの。花束を貰う事もあるかと思いますので、見ていただいた方がと…。数は少ないですが、あり得ないとも言い切れません。」
「……」
「お昼の間に見ておいて下さい。私は失礼します。」


これが仇となるなんて、この時の私はしらなかった。



よし!5日間の休暇届けを出して、今から研究ノートを見返して、やる事がありすぎるわ!!

「リズ」
「…何でしょうか?セドリック様。」
「昼を一緒に食べないか?」
「それは、ルーシー様とリリー様もご一緒ですか?」
「いや、俺とリズの2人だ。」
「断る権利は?」
「……」
あるんだ…
「さっきの毒花について知りたい。」
「何ですか!?解る事であれば、説明します!任せてください!!」
「…ああ、頼む。」

それから、楽しく毒の話をペラペラとしてしまった…。庭で昼食を食べながら…!
まわりの皆からは、めちゃくちゃ仲のいい2人に見られたかもしれないわ…。どうしよう!!嫌われる為のオタク行動も、あまり上手くいってるように思えない…。

『虫がついてる』…と言って取ってくれる優しい対応をされている女、変人エリザベスを気に入っている…とか思われたら、これは大変な事になるわ…

みんなからは順調に変人と言われてるのに、何故この作戦が彼にだけは通用しないの!!
きっと国王様のいいなりね…。

「セドリック様、国王様かロビン様、どちらに言われたのかはわかりませんが、毒草の話をして私と仲良くなろうとしても無駄です。興味がないのに聞きに来ないで下さい。」
「別に、どちらに言われたなんて事はない。俺も面白いと思っただけだ。」

…恐れていた事がついに!!

興味を持たれるのが1番困るの!

「面白く無いですよ。毒なんて物に王太子様は近付く事も許されないのです。」
「それなら侯爵令嬢も同じじゃないか?」
「全く違います。将来、この国を背負って生きていく方と、毒草オタク。どこにも接点はありません。それに私は学者になりたいのです。結婚に興味はありません。」
「家を継がないのか?」
「ええ、お父様も理解してくださってます。」
「…学者になりたいから結婚したくないのか?」
「そうです。」
「そんなの通用しない。何かそれ以外に理由があるのか?」
そんな事、言える訳がないじゃない。
「だから通用するように頑張ってるんです。」
「やはりコチに行ってみようと思う。」
「なっ!あれほど言ったのにっ、まだそんな事をっ…」
「俺には時間がない。自由に出来る時間もこれからどんどん少なくなって、そのうち好き勝手は出来なくなる。」
「…何故そんなにその女の子に会いたいのですか?ただ花を買っただけの子に…」
「……っ」
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