29 / 72
許せません2
しおりを挟む
「メンフィス様。貴方が魔王だとしても、
許せる範囲内ではありません…。」
ドーーッン
家のすぐそばに雷が落ちた。
「…やんす、ちょっと詳しく話を聞いてくれるかい?いつも早とちりだよ。」
「嫌です。」
「やんす君!ちょっと待って!大丈夫だから…。」
「…リディアさまが言うなら…。」
「やんすはリディアの為なら魔王にも逆らうんだね。」
「当然です。大切なリディアさまに何かある前に、敵は排除します。」
「敵…って、やんす君…」
やんす君の可愛い綺麗な顔が、冷酷に見える…。
「やんす!いい心がけだよ。付き人の鏡だ!」
「…何ですか、急に。」
「万が一、俺がいないところでリディアに何かあった場合でも、やんすがいれば心強いからね。」
「当然ですっ!」
やんす君、ちょっとテレてる。やっぱり魔王様に褒められると嬉しいよね。
魔王様の付き人?3人は、ちょっと嫉妬してるわ。意外とわかりやすいよね。ここのお化け達って。
主があんなだから、当然だけど。
「やんすも落ち着いた事だし、子供の話をしてもいいかな。」
「大丈夫です。お試し終了しますので!!」
「リディア…それは子供の事じゃなくて、王様と夕食を一緒にしたくないから?」
そうです…。言えないけど。
「では行かないよ。」
「行かない?」
行かなくていい…じゃなくて?
「俺も行かない。」
「っ何を言ってるんですか!そんなの駄目に決まってるでしょ!王様から招待を受けてるのよ!」
「リディアが行かないなら俺も行かない事にする。」
「…絶対に私を連れていくつもり?」
「そんな事ないよ。断ってくれても全然問題ないよ。ただ俺の評価がかなり落ちるだけ。」
なによその訝しい笑顔は…。ついに魔王の
本性が現れてきたんだわ。
「…べつに、私には関係ないわ。」
「リディアも知ってるとは思うけど、こういうのが始まりで底辺まで転がりおちるのが貴族社会だよ。」
それは…そうなんだけど……。
「領内には、やんすの家族も住んでるよ。」
「リディアさま、大丈夫です!俺は気にしませんので…」
やんす君はいつも守ってくれるんだから、私も少しくらいは我慢しないと。
「わかりました。ついていきます。」
絶対結婚はしないけどね。
「本当!?ありがとうリディア!!」
そういって、私に抱きつこうとしたところをやんす君が遮った。
「メンフィス様から守る、これも今日から俺の仕事です!」
「やんす、酷い…」
許せる範囲内ではありません…。」
ドーーッン
家のすぐそばに雷が落ちた。
「…やんす、ちょっと詳しく話を聞いてくれるかい?いつも早とちりだよ。」
「嫌です。」
「やんす君!ちょっと待って!大丈夫だから…。」
「…リディアさまが言うなら…。」
「やんすはリディアの為なら魔王にも逆らうんだね。」
「当然です。大切なリディアさまに何かある前に、敵は排除します。」
「敵…って、やんす君…」
やんす君の可愛い綺麗な顔が、冷酷に見える…。
「やんす!いい心がけだよ。付き人の鏡だ!」
「…何ですか、急に。」
「万が一、俺がいないところでリディアに何かあった場合でも、やんすがいれば心強いからね。」
「当然ですっ!」
やんす君、ちょっとテレてる。やっぱり魔王様に褒められると嬉しいよね。
魔王様の付き人?3人は、ちょっと嫉妬してるわ。意外とわかりやすいよね。ここのお化け達って。
主があんなだから、当然だけど。
「やんすも落ち着いた事だし、子供の話をしてもいいかな。」
「大丈夫です。お試し終了しますので!!」
「リディア…それは子供の事じゃなくて、王様と夕食を一緒にしたくないから?」
そうです…。言えないけど。
「では行かないよ。」
「行かない?」
行かなくていい…じゃなくて?
「俺も行かない。」
「っ何を言ってるんですか!そんなの駄目に決まってるでしょ!王様から招待を受けてるのよ!」
「リディアが行かないなら俺も行かない事にする。」
「…絶対に私を連れていくつもり?」
「そんな事ないよ。断ってくれても全然問題ないよ。ただ俺の評価がかなり落ちるだけ。」
なによその訝しい笑顔は…。ついに魔王の
本性が現れてきたんだわ。
「…べつに、私には関係ないわ。」
「リディアも知ってるとは思うけど、こういうのが始まりで底辺まで転がりおちるのが貴族社会だよ。」
それは…そうなんだけど……。
「領内には、やんすの家族も住んでるよ。」
「リディアさま、大丈夫です!俺は気にしませんので…」
やんす君はいつも守ってくれるんだから、私も少しくらいは我慢しないと。
「わかりました。ついていきます。」
絶対結婚はしないけどね。
「本当!?ありがとうリディア!!」
そういって、私に抱きつこうとしたところをやんす君が遮った。
「メンフィス様から守る、これも今日から俺の仕事です!」
「やんす、酷い…」
0
お気に入りに追加
65
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
【完】嫁き遅れの伯爵令嬢は逃げられ公爵に熱愛される
えとう蜜夏☆コミカライズ中
恋愛
リリエラは母を亡くし弟の養育や領地の執務の手伝いをしていて貴族令嬢としての適齢期をやや逃してしまっていた。ところが弟の成人と婚約を機に家を追い出されることになり、住み込みの働き口を探していたところ教会のシスターから公爵との契約婚を勧められた。
お相手は公爵家当主となったばかりで、さらに彼は婚約者に立て続けに逃げられるといういわくつきの物件だったのだ。
少し辛辣なところがあるもののお人好しでお節介なリリエラに公爵も心惹かれていて……。
22.4.7女性向けホットランキングに入っておりました。ありがとうございます 22.4.9.9位,4.10.5位,4.11.3位,4.12.2位
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)

【完結】あわよくば好きになって欲しい(短編集)
野村にれ
恋愛
番(つがい)の物語。
※短編集となります。時代背景や国が違うこともあります。
※定期的に番(つがい)の話を書きたくなるのですが、
どうしても溺愛ハッピーエンドにはならないことが多いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる