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序章
俺のターン1
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俺の考えが読めず、急に声をかけられてしどろもどろな目の前の神達。
何かどんどん質問しながら詰めてみようと思う。
そもそも俺はボッチコミュ障だが、別に自分の意見などを表に出さない訳では無いのだ!
「なんかさっきから話だけ聞いてると、戻れないし行くか消えるかみたいな事言ってますけど?
しかも、行くなら色々特典付ける様なニュアンスの話してたけど、うまい話の裏には何かしらある様に思うんだが?」
それを聞いてクルゥの目が泳いでいるのを俺は見逃さなかった。
警備員やってると、万引きした奴とかによく遭遇する。そいつらが嘘つく時と同じ表情だ。
特に集団で万引きをする連中の1番下っ端がそんな表情をする。
続けて俺は喋る。
「まぁ、戻れないなら仕方ないしアストラシアだっけ?そこに行きたいとも思わないから早く消滅させてくれよ。
それとも、時間まで消えないのか?
俺は自分の趣味ややりたい事が出来ないならもう未練もないから、消滅を選ぶよ。
だって、話聞いた感じ別に転移?しなくてもいいんだろ?」
するとガインが
「趣味ややりたい事ならアストラシアでやればええじゃろう?
アーシェスにお主が欲しい物は全て届けさせると言っておるじゃ無いか?」
「ガイン、悪いが俺は趣味も、好きな事も日本でしたいんだよ。アストラシアだっけ?言った事もない訳分からん世界の話はやめてくれ。
そこが日本と同じでは無いだろうし、そもそも論で俺は勝手に連れてこられたんだ!被害者なんだよ!
最初は謝っていたのに、なんか話の途中から無理矢理にでも行かせようとしてないか?」
クルゥはずっと目が泳ぎっぱなしだし…
アーシェスは…お茶飲みながらそっぽ向いてるし…
なんかコイツら企んでる様にしか見えないんだよなぁ…
缶コーヒーも無くなり、再びタバコに火を付けて俺は深く吸い込んだ。
その間、神達はお互いに目で何かを訴えているが俺はもう少し放置する事にした。
「早く時間にならないのか?
結構時間が経過したが?俺はまだ消えないのか?」
タバコを吸いながら言う。
本来目の前にいる神達は、俺の考えが読めるはずだ。
でも、何も言わない。
どうしても転移させたいのだろう…
そこで、俺はクルゥに
「クルゥさぁ、正直に話すなら協力もやぶさかでは無い。本当は俺を行かせたい理由が有るんだろ?言ってみなよ。」
クルゥは今にも泣きそうな顔を上げて、俺の目を見ながら話し出した。
「僕は…ガインの…娘なんだ…
今回、他の世界を管理する女神からちょっかいをかけられていたのは事実なんだけど…それを利用して…」
そこまでいいかけたクルゥを遮る様にアーシェスが会話に入ってきた。
「顕一、クルゥは悪く無いのです。
クルゥを責めないで下さい。
今回、嫌がらせをしていたディオニと言う女神が居ました。その者がクルゥの世界を混乱に陥れ、私を困らせたかったのです。
私はガイン様からクルゥの教育を任されて居ました。
クルゥの評価を上げれば、私の評価も上がります。
ですから、その混乱に乗じて私の世界から人間を転移させ、アストラシアに地球の文明や様々な物を広め発展させようとしました。
発展すればするほど、クルゥの評価は上がりますからね。」
時間の進みがないこの場で、神達の本音を聞くのに正味3時間くらいかかったで有ろうか?
缶コーヒーも無くなり…タバコも6本も吸ってしまった…
ガインは、バツが悪いのか下を向いている…
1番偉い神の筈なのに、我が子可愛さで俺をここに引っ張り、女神を1柱消滅させるとか…
何処に行っても親バカっているんだなぁと思ってしまった…
はぁぁぁ…
ここまで聞き出すのに疲れたよ。
「話は大体理解した。
つまり、今回の件は最初から転移させる事が目的でいいんだな?
じゃあ次!
なんで俺なんだ?地球には60億人以上の人間がいるじゃないか。」
何かどんどん質問しながら詰めてみようと思う。
そもそも俺はボッチコミュ障だが、別に自分の意見などを表に出さない訳では無いのだ!
「なんかさっきから話だけ聞いてると、戻れないし行くか消えるかみたいな事言ってますけど?
しかも、行くなら色々特典付ける様なニュアンスの話してたけど、うまい話の裏には何かしらある様に思うんだが?」
それを聞いてクルゥの目が泳いでいるのを俺は見逃さなかった。
警備員やってると、万引きした奴とかによく遭遇する。そいつらが嘘つく時と同じ表情だ。
特に集団で万引きをする連中の1番下っ端がそんな表情をする。
続けて俺は喋る。
「まぁ、戻れないなら仕方ないしアストラシアだっけ?そこに行きたいとも思わないから早く消滅させてくれよ。
それとも、時間まで消えないのか?
俺は自分の趣味ややりたい事が出来ないならもう未練もないから、消滅を選ぶよ。
だって、話聞いた感じ別に転移?しなくてもいいんだろ?」
するとガインが
「趣味ややりたい事ならアストラシアでやればええじゃろう?
アーシェスにお主が欲しい物は全て届けさせると言っておるじゃ無いか?」
「ガイン、悪いが俺は趣味も、好きな事も日本でしたいんだよ。アストラシアだっけ?言った事もない訳分からん世界の話はやめてくれ。
そこが日本と同じでは無いだろうし、そもそも論で俺は勝手に連れてこられたんだ!被害者なんだよ!
最初は謝っていたのに、なんか話の途中から無理矢理にでも行かせようとしてないか?」
クルゥはずっと目が泳ぎっぱなしだし…
アーシェスは…お茶飲みながらそっぽ向いてるし…
なんかコイツら企んでる様にしか見えないんだよなぁ…
缶コーヒーも無くなり、再びタバコに火を付けて俺は深く吸い込んだ。
その間、神達はお互いに目で何かを訴えているが俺はもう少し放置する事にした。
「早く時間にならないのか?
結構時間が経過したが?俺はまだ消えないのか?」
タバコを吸いながら言う。
本来目の前にいる神達は、俺の考えが読めるはずだ。
でも、何も言わない。
どうしても転移させたいのだろう…
そこで、俺はクルゥに
「クルゥさぁ、正直に話すなら協力もやぶさかでは無い。本当は俺を行かせたい理由が有るんだろ?言ってみなよ。」
クルゥは今にも泣きそうな顔を上げて、俺の目を見ながら話し出した。
「僕は…ガインの…娘なんだ…
今回、他の世界を管理する女神からちょっかいをかけられていたのは事実なんだけど…それを利用して…」
そこまでいいかけたクルゥを遮る様にアーシェスが会話に入ってきた。
「顕一、クルゥは悪く無いのです。
クルゥを責めないで下さい。
今回、嫌がらせをしていたディオニと言う女神が居ました。その者がクルゥの世界を混乱に陥れ、私を困らせたかったのです。
私はガイン様からクルゥの教育を任されて居ました。
クルゥの評価を上げれば、私の評価も上がります。
ですから、その混乱に乗じて私の世界から人間を転移させ、アストラシアに地球の文明や様々な物を広め発展させようとしました。
発展すればするほど、クルゥの評価は上がりますからね。」
時間の進みがないこの場で、神達の本音を聞くのに正味3時間くらいかかったで有ろうか?
缶コーヒーも無くなり…タバコも6本も吸ってしまった…
ガインは、バツが悪いのか下を向いている…
1番偉い神の筈なのに、我が子可愛さで俺をここに引っ張り、女神を1柱消滅させるとか…
何処に行っても親バカっているんだなぁと思ってしまった…
はぁぁぁ…
ここまで聞き出すのに疲れたよ。
「話は大体理解した。
つまり、今回の件は最初から転移させる事が目的でいいんだな?
じゃあ次!
なんで俺なんだ?地球には60億人以上の人間がいるじゃないか。」
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