上 下
3 / 12
序章 

この世界1

しおりを挟む
話始める前に、クルゥは何処からかテーブルセットを出してお茶を出してくれた。
椅子に腰掛けて、クルゥの話を聞いた。

この世界がどの様になっているか、神達の序列の事など…

創造の神、所謂創造神はこの世に1柱しか居ない。
その下に色々な世界を管理する創造の女神がいる様だ。
それは、地球を含めた俺達が住んでる世界にもいる様だ、その世界の管理者はなかなか優秀で創造神に次ぐ序列なんだそうで、クルゥもアストラシアを創造するように創造神から命じられた時、相談をするくらい面倒見のいい女神だそうだ。

名前をアーシェスといい、年に数回創造神の元に集う時には色々と相談してアストラシアの為になりそうな事は試していた様だ。

しかし何処の世界にも妬み嫉みの類はあり、女神達にもある様だ。
アーシェスの序列を妬み、様々な世界の女神達の相談事を一緒に悩み解決する事に苛立ち、アーシェスの周りに居る女神達を陥れようとする…
そんな哀れな女神が、新神で力も自分より弱いクルゥの世界に干渉した結果が今の俺の現状の様だ…

その干渉は忽ち創造神に知れ、干渉した女神は瞬く間にこの世から抹殺された様で、その女神が管理していた世界も消えたそうだ。

そして、何故守護者なのか?
それはクルゥにも判らないとの事…

であれば…
俺は用無しだから、直ぐにでも帰れるのでは?
と思いクルゥに言った。

「おい!話しは解ったから、元に戻してくれ。俺は仕事の途中だったら、余り時間が経過するとまずい…
体感で、2時間ほど経過してると思うが…」

するとクルゥは
「あぁぁぁ…すみません。
まず、時間については時空の狭間では時間の概念がないので、戻っても時間経過は有りません。」

「でも…
多分…貴方の事を戻す事は出来ません…
すみません…」

なんだと⁉︎⁉︎
戻れないとはどうして?

「それについては、私達からお話しましょう。」

白い空間に虹色のモヤが立ち込めた。
次の瞬間、偉丈夫な佇まいの男と金の羽衣を纏った女が現れた。

「儂は、創造神ガインだ。
クルゥの上神であり、創造の女神を統べる者である。此度はすまんかった…」

「私はアーシェス、貴方の住んでる世界を管理する創造の女神です。この度は私が気づくのが遅れたばかりに、顕一には迷惑をかけました…すみません。」

うわぁぁぁ…
なんか偉い人が頭下げてる…
「あぁぁぁっ、あの…
頭上げてください。神様が頭下げるなんて…やめて下さい。」
普段、人付き合いが苦手な俺だが…
流石に神様に頭下げさせるなんて事見てられない。

クルゥは椅子を2つ出し、創造神達を座らせてくれた。

ガイン達は座り、一息すると話始めた。

「顕一よ、此度はすまんかった。まず原因になった女神には神罰を与え抹殺した。それによって守護者召喚の魔法とやらは効果は消えた。
じゃが…
本来干渉出来ない所に無理矢理干渉した事が原因で、顕一を戻す事ができんのじゃ…」

続けてアーシェスが言う。
「顕一、私達は神ですが万能では無いのです…本当にすみません。
私は、私の世界に生きる全ての生みの親だと思っています。勿論、貴方も私の子同然です。本来なら個人に神は余り干渉出来ませんし、するものでもありません。私達がするのは、管理する世界の生命力を吸収して神力とし、神界の安定を図る事が1番の目的です。
安定させる事でガイン様の加護を全ての世界に浸透させるのです。そうする事でそれぞれの世界が安定するのです。」

うーん…
「それは解りましたが、俺が戻れない事には関係ない様な…」






しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

二度死んで精霊になった俺は、野生のゴブリンに育てられた謎の美少女とタッグを組んで、鼻歌交じりに異世界を蹂躙します。

トウジマ カズキ
ファンタジー
ひょんなことから異世界へ転生した神田は、世界一の勇者を目指すため、元・勇者の正一爺から厳しい特訓を受けることになる。 持ち前のセンスと閃きで、見る見るうちにレベルを上げてゆくのだが、独特で特殊な効果ゆえに、肝心の固有スキル【精霊遣い】を、どうにも上手く使いこなすことができない。 そんな折、神田は訓練の一環として、単独で初級ダンジョンに挑むことに。   なんとかダンジョンの最下層、ボス部屋までたどり着くと、そこには、右腕を二本、脚を三本生やした奇形の巨大ゴブリンと……謎の美少女がいた。 フランス人形のように麗しい、その少女の名は━━アリス

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

プチ自給自足生活始めたら 何故か異世界の町に繋がった?

graypersona
ファンタジー
「よし、この金で何処かでプチ自給自足生活して引き篭もろう!」 宝くじが当たって大金を手にした俺は、 世捨て人の如く山の中に移り住むことにした。 人と関わることが滅多にない環境を選んだはずだったのだが、 うん、確かに普通の人とは違うけど、獣人やエルフ、 ドワーフといった不思議な人達がいる異世界に 関わることになってしまった。 それでも何とか精一杯楽しんで引き篭もろうとする ある男の願望だけが溢れる物語。

クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります

まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。 そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。 選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。 あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。 鈴木のハーレム生活が始まる!

処理中です...