傍観主でいさせてくださいっ！〜最強設定愛されトリップ夢主は貞操を守りたい〜

信じたくないプロローグと決意

フラグを折らなくては…！

─────眠れなかった。


自分の夢小説(しかも激裏)にトリップしたという最悪の考察をしてしまい、全力で否定したくて検証したが、寧ろその可能性が高まってしまった。

昨日の悟との出来事もそうだが、決定的だったのは真宮姫愛夢主の存在である。


荷物整理兼ねて色々見てたら夢主との共通点をいくつか見つけてしまった。

ひとつはピアノの存在。
プレ夢では定番ではあるが、夢主姫愛はピアノを元々やっており、それを活かして軽音楽部に関わるのだ。遥斗は事情あって満足に演奏が出来ないからね。サポートというか、次のキーボードってのが近いかな。
昨日は気付かなかったけど、部屋には結構立派なアップライトピアノ(多分副会長っすね)、荷物にはいくつかの楽譜。聞き覚えある曲と無い曲があるけど、どれも高難易度だとわかる。音符がやばい羅列してる。これらを弾けるってことは相当な実力者だ。

ふたつめは胸のサイズ。
エロに振り切るなら大きい方がいい！と思い、当時めっちゃ憧れてたG65に設定したのだ。ブラは全部そのサイズ。
ちなみに実際巨乳になると肩痛いし下乳に汗溜まって真っ赤になるし変な目で見られるし揺れて痛いしショップでの取り扱い少ない上にデザインも少ないし可愛くないし高いしでいい事ないからな。
学生時代Fだった私は買いに行っても取り扱いなかったり、あってもババくさいデザインだったり、奇跡的に可愛くてもE以下の2倍近くしたりでとても苦労したんだ。普通が1番だぞ。

見た目である金糸雀色のセミロングに最初に付けていたピンクコットンパールのカチューシャ、桃花色の瞳もそうだ。
色名に関してはネットで見つけて「和名かっこいい～！！これ使お～！！」ってなったので、多分間違いない。原作でイメカラがピンクのキャラがいなかったからピンク使いまくったはず…。

他にも入試首席だったり、周りを見惚れさせる見た目だったり…そして多分運動神経もいい。夢主の中でも逆ハー物の定番となる"最強設定"なのも特徴だが、1番は制服だろう。

公式では女子生徒はいないので、女子制服の設定は一切ない。出たのもつい最近、連載20周年記念に発行されたメモリアルファンブックでちょろっと公開されたのが最初だ。
ちなみにセーラージャケットなのは確定だ。色はモノクロページだったし解説なしなので不明。
つまり、それ以前に世に出た夢小説での女子制服は、その人々のオリジナルとなるのだ。
セーラー襟の桃色のワンピースも、薄桜のボレロも、細身のリボンも、白ニーソも、私が考えた制服だ。
男子制服は白の詰襟に青系のラインなので、同色のセーラーを想定してた人がほとんどだったのだ。色々読み漁ったけど少なくとも私はピンク系統を制服に設定した夢小説を知らない。
何故ピンクにしたかって？聖櫻だからです。


もし、私と同じ思考回路をしていてピンクにした人がいたとしても、これはさすがに被らないと思う。
そう、主人公の名前だ。

聞き覚えあるに決まってる。だってこの名前はこの激裏夢小説の為だけに付けた名前だもの。
メイン5人にはそれぞれ東西南北が入っているからその真ん中(中は中後先生がいるから)から取って真宮、逆ハーレムのお姫様状態だから姫愛。あの頃の思考回路なんなんだ。
しかも私はストーリー毎に名前を変えるタイプだったので、真宮姫愛を使っているのはこの連載だけである。


ここまで来ると、奇跡的に被りがない限り私のあの夢小説で確定。
つまり

私　の　処　女　が　危　な　い　。


いや、私としては違うけど！(セカンドバージンではあるけど！)姫愛ちゃんは処女じゃん！イケメンになら捧げてもいいかなとかいう思いもちょっとはあるけどさぁ！姫愛ちゃんの体だからさぁ！勝手に傷物には出来ないよね！？
それに────1番最初にヤられる時は、女たらし南雲蒼空による、出会って数秒で挿入だぞ？例え蒼空がローションやら媚薬やら使ってても何も無くいきなり突っ込まれるんだよ？想像してごらん？
想像だけで痛いよ…。


しかも、夢小説や年齢制限無視して観てたAVやエロ漫画で得た中途半端な知識で書いた激裏なので、愛がないのがほとんどである。所謂性欲処理───性奴隷として扱った。
蒼空のように前戯なし挿入も、拘束や目隠し、媚薬に玩具、複数なんて当たり前。もちろん間違った知識である。絶対嫌だ。


姫愛ちゃんの処女(ついでに私のセカンドバージン)は、絶対守り抜かないといけない。初めては好きな人としないと！
せめて、せめて唯一愛がある描写がされていたハル様に初めてを捧げたい！！



そのためには────なんとしてでも、フラグを折らなくては…！！

…とりあえず、南雲兄弟と遥斗とは知り合いにならないことだな。
軽音楽部入部だけは、絶対に避けないと！！！！