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1.1 露璃恨・序
露璃恨・序:6
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思いの外時間が経っていたようで、時計の短針が90°付近にいる。
お昼だった。
長い間彼女を詰問してしまっていたらしい。
そんな気まずさからの解放を願い、食事の準備をする。
流石に休みの日までコンビニ飯を食べたい程陶酔してる訳でもないので勿論自炊だ。
「料理するけど、そこで待っててくれる?」
「わ、私も手伝います……。」
「そう?ありがとう。」
時間がなかったので、あまり時間がかからないが、平日にはしたくない様な料理にする。
カレー。
スパイス……は調合とかは分からないので、普通にルーだが、入れる野菜と肉には拘りたい。冷凍庫の鶏肉を引っ張り出す。
小肉と呼ばれる首の肉。語彙力低下させて言うと、超美味い。
コリコリしてて、味が付きやすい。脂身もなく、食べやすい。
豚や牛より鶏が好きな俺の中でもかなり上位にくい込む部位。
ちなみに他だと、心臓のハツ、あとはヤゲンとか呼ばれる軟骨が好きだ。
軟骨を入れてもよかったのだが、カレーにはあまり合わないと感じる上に
軟骨は揚げたり焼いたりする方が美味しいと言うこともあって、小肉を使う。
あとは玉葱。大好物。人参、別に好きではないけど、入ってなければカレーじゃない気がする。馬鈴薯も用意して準備完了。
彼女が野菜を切り刻んでくれる。その間に俺は鍋を出し、ごま油を引く。続いて小肉を鍋で炒め 、人参と馬鈴薯、玉葱を入れて 水を加え待つ。
ルーを入れるのは煮えた後なので、俺は放置してもう1品の用意に取り掛かる。冷蔵庫からタッパーを取り出す。小皿に移す。終り。
福神漬けが皿に盛られた。机に箸とスプーン、グラスに麦茶を注ぎ、カレーの完成を待つ。
その間に米が炊きあがり、数分後にはカレーが煮えていた。
「そろそろ入れてもいいですよね?」
「お願い。」カレーを彼女に任せ、俺は皿に米をよそう。そこにカレーが注がれ、昼食は完成した。
「いただきます。」
……。
「ご馳走様。」
すぐ食べきり、惰性でスマホでも触ろうかとした時、本来の予定を思い出した。彼女が来なければ、俺は今日買い物に行く筈だった。別に居ても行けばいいと気付き、用意をする。洗濯し、乾いた彼女の衣類を取り入れ、まぁさすがに俺が触るのはいかがなものかと彼女に自分でするよう促し、着替えて貰い、出掛ける準備を整える。俺の脳内では行先が2,3ヶ所増えた為、帰り着く時間を計算し直す。大丈夫。しかし急がなければ夜が遅くなる。彼女を急かし、家を出た。取り敢えずいつものスーパーへ向かう。
お昼だった。
長い間彼女を詰問してしまっていたらしい。
そんな気まずさからの解放を願い、食事の準備をする。
流石に休みの日までコンビニ飯を食べたい程陶酔してる訳でもないので勿論自炊だ。
「料理するけど、そこで待っててくれる?」
「わ、私も手伝います……。」
「そう?ありがとう。」
時間がなかったので、あまり時間がかからないが、平日にはしたくない様な料理にする。
カレー。
スパイス……は調合とかは分からないので、普通にルーだが、入れる野菜と肉には拘りたい。冷凍庫の鶏肉を引っ張り出す。
小肉と呼ばれる首の肉。語彙力低下させて言うと、超美味い。
コリコリしてて、味が付きやすい。脂身もなく、食べやすい。
豚や牛より鶏が好きな俺の中でもかなり上位にくい込む部位。
ちなみに他だと、心臓のハツ、あとはヤゲンとか呼ばれる軟骨が好きだ。
軟骨を入れてもよかったのだが、カレーにはあまり合わないと感じる上に
軟骨は揚げたり焼いたりする方が美味しいと言うこともあって、小肉を使う。
あとは玉葱。大好物。人参、別に好きではないけど、入ってなければカレーじゃない気がする。馬鈴薯も用意して準備完了。
彼女が野菜を切り刻んでくれる。その間に俺は鍋を出し、ごま油を引く。続いて小肉を鍋で炒め 、人参と馬鈴薯、玉葱を入れて 水を加え待つ。
ルーを入れるのは煮えた後なので、俺は放置してもう1品の用意に取り掛かる。冷蔵庫からタッパーを取り出す。小皿に移す。終り。
福神漬けが皿に盛られた。机に箸とスプーン、グラスに麦茶を注ぎ、カレーの完成を待つ。
その間に米が炊きあがり、数分後にはカレーが煮えていた。
「そろそろ入れてもいいですよね?」
「お願い。」カレーを彼女に任せ、俺は皿に米をよそう。そこにカレーが注がれ、昼食は完成した。
「いただきます。」
……。
「ご馳走様。」
すぐ食べきり、惰性でスマホでも触ろうかとした時、本来の予定を思い出した。彼女が来なければ、俺は今日買い物に行く筈だった。別に居ても行けばいいと気付き、用意をする。洗濯し、乾いた彼女の衣類を取り入れ、まぁさすがに俺が触るのはいかがなものかと彼女に自分でするよう促し、着替えて貰い、出掛ける準備を整える。俺の脳内では行先が2,3ヶ所増えた為、帰り着く時間を計算し直す。大丈夫。しかし急がなければ夜が遅くなる。彼女を急かし、家を出た。取り敢えずいつものスーパーへ向かう。
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