処女ビッチといえなくもない

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荒ぶる性欲の塊

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 ヨヴァン様の屋敷に越してきてから二か月程が経った。
 この屋敷はとにかく人の気配がない。
 普通だったら住み込みの人間が数人は居る筈なのに、この屋敷には住んでいる人がいない。
 ヨヴァン様に訊けば、この屋敷の裏側に使用人の寮があるらしく、そこから皆通っているとのこと。
 時間があったら研究室と図書室に籠って、それ以外はヨヴァン様とえっちなことをしている私は外に出ることがなくて気付かなかった。
 寮は屋敷と目と鼻の先で、日中は各々働いて私たちが夕食と湯浴みが終われば寮に戻っていくそうだ。他の王族の使用人と比べ、ここは手間が掛からず給金もそれなりに多く天国のような場所だと老執事さん達は笑っていた。
 ヨヴァン様は一人でなんでも出来るし、私も一応の生活は前回の平民の知識もあり出来てしまう。なんなら食事だって作れてしまうけど、プロが作った方が断然美味しいので、ヨヴァン様に夜食をお願いされた時だけ厨房に入らせてもらっている。
 魔道具開発研究は順調で、それに反してマーラ君の開発は滞っている。
 それも仕方がない。だって、マーラ君の使い心地を試そうにも私の欲求はいつでもヨヴァン様のお陰で発散され、今更疑似に走る必要もない。マーラ君を使うんだったら、ヨヴァン様にお願いして一発致してもらった方が気持ちがいい。
 マーラ君に関しては、一時ストップで今後次第かなとは思っている。

 二か月も経てば、ここでの暮らしにあれこれと手を加えたくなって、一番は移動の簡略化を行った。
 私の魔道具の大成である、転移門。これは特殊な魔法と例の結晶化した魔石を使った、一瞬で設置した門と門を移動できる装置だ。
 普通は転移門を使うのに魔術師が魔力を捻りだし一日一度使えるという、魔力消費が激しい品物である。それを創作魔法と、ヨヴァン様の想いを結晶化させた魔石を使うことによって移動の無限化に成功したとんでもない魔道具だ。
 私の魔力を結晶化させたものは火力が足りなくて、数回使ったら壊れてしまうが、想いを込めた結晶化魔石は壊れない。もはや呪いと言っても過言ではない。転移門に使う魔石のことを知っているヨヴァン様は微妙な顔をしていた。気持ち悪いと思われたのかな?
 勿論、私の生家のラヴォーナ領にはあちこち設置されているし、王都にもある。想いの結晶化魔石がなくなると今後に響くかもしれないと数を渋っていたけど、今はヨヴァン様がいてくれるのでコロコロと毎日微量ではあるが結晶化魔石を生成出来ている。これに関してはヨヴァン様は苦虫を噛み潰したような表情をする。私の想いの苛烈さにそろそろ離れたいと思い始めたのかな?
 なにはともあれ、日夜あちこちで便利な場所に転移門が設けられている。宰相である父から移動が容易くなり、国が潤っているとこの間手紙がきた。


 研究室に籠っていたらいつの間にか日が落ちていて、屋敷には人の気配がなかった。
 私とヨヴァン様の仕事が終わらない時は、使用人たちは気を使ってささっと仕事を終わらせ寮へと戻っていく。ヨヴァン様は第三王子ということもあって、公務があるし、私は魔道具開発に熱中してしまうと時間を忘れてしまう。一応、一定の時間で声を掛けられるのだけど話半分で流してしまう。そういう時は、皆察して夕食の準備だけして帰っていく。
 食堂に並べられた皿は二人分が残っていて、ヨヴァン様もまだ仕事をしていることが判る。
 テーブルの上には特殊な魔法が使ってあって、結界魔法に近いもので出来立てのまま食べることが出来る。
 先に湯浴みをした方がいいかなと、二階に上がった。

 ポカポカの身体にシルクのガウンがスルリとはだけていく。
 なで肩故に、ツルツルのガウンが落ちるらしく最近は落ちたままにしている。片方が落ちれば、もう片方は死守できる。
 でもこれには難点もあって、ヨヴァン様がその様を見るとほぼと言っていい確率で襲い掛かってくる。
 どこにスイッチがあるのだろうか。

 今だって、執務室から出てきたヨヴァン様が私を視界に収め、すぐに剛直を埋めてきた。

「あぅっ、あっ、やぁぁんっ、そ、な、いきなりぃぃっ、あぁぁぁんっ!」

 廊下で四つん這いにされ、ズコズコとヨヴァン様がちんちんを抜き差しする。
 ここにきて、浄化の魔法は四六時中かけている状態だ。私の後孔なんて休む暇がない。
 一突きが強いので、すぐに身体を支えていた腕は負けて、床に上半身を落としてしまう。そうすると、繋がりが浅くなるのが気に食わないヨヴァン様に腕を引かれ、馬の手綱のようにされる。
 それでも腕が痺れそうになると拘束は外され、私の薄い腰を両手で掴みガンガンに腰を振られる。

「ああぁぁっ、あぁぁっ♡、うくっ、ヨヴァン、しゃまっ♡、おくっ、きもち、ああっ、」

 舌ったらずの私の声に反応して、ヨヴァン様が小さく呻いて中に飛沫を出す。全て奥に注ぐように強く子宮を叩かれる。私もその刺激で精液というより潮を廊下にぶちまけていた。
 その後、再び浴室に連れていかれ一度抱かれ、食後に食堂でさらにもう一度抱かれた。
 今日もヨヴァン様の絶倫ぶりは輝いている。


「俺とラルの結婚式の日取りが決まった。大体半年後だ」

「え?」

 コテンと首を傾げ、ヨヴァン様に理解が出来ないのポーズをとる。
 貴族の結婚や王族の結婚式というものはとにかく準備がかかる。一年、二年はざらにかかる。
 それなのに、半年?
 しかも私と結婚って、それでいいのだろうか。

「半年って、早すぎませんか?」

 どうやらヨヴァン様は私に罪悪感を抱いているようで、今でこそ寵愛を頂いているが元々は私のことを嫌っていた。
 好きから嫌いっていうのはよくある感情だって理解できる。でも、その反対の感情は育つものなのか。
 愛していると言われたが、愛される努力を私はしていない。
 記憶が戻るまで気持ち悪いほどの苛烈な愛情をヨヴァン様に向け、記憶が戻ってからは遠くからこれまた気持ちの悪い視線を向けていた。これのどこに愛される要素があるというのか。
 それはひっくるめて元婚約者であった私への対応の罪悪感に他ならない。
 心優しいヨヴァン様は私への罪悪感を、愛情だと思い込んでいるのだ。
 愛していると告げられるのは正直嬉しい、しかし、その感情はいつ覆されるとも判らない。結婚をした後に、あのジャガイモのような男を肩に抱き、こちらをまるでゴミのように蔑んだ目でみられるなんて耐えられない。
 考えただけでゾッとした。
 喉になにかが引っ掛かるような感覚がして、息が詰まる。

「ラル?」

 私の変化をいち早く察したヨヴァン様が手を差し伸べるが、私はその手を払いのけてしまった。
 ああ、恐ろしい。
 あの日、断罪されたあの場所で、私を見下すヨヴァン様の怜悧な黄金の瞳を思い出してしまった。
 なんという絶望だろうか。
 手を払いのけられて唖然とするヨヴァン様を避け、私は急いで寝室を出て一階に駆け降りる。すぐに研究室に籠り、扉を魔法で膠着させた。
 慌ててヨヴァン様への想いを片っ端から結晶化し、それでも消えてなくならない想いに愕然とした。
 扉の向こうでは扉を叩く音と、必死に私の名を呼ぶヨヴァン様の声が聞こえる。

 いつか、いつかは判らないが、このままごとのような日常はヨヴァン様の気まぐれで終わるのだと思っていた。
 婚約者ごっこで彼の罪悪感が薄れたら、またあの子のような可愛らしい想い人を連れ、私を放り出すのだと思っていた。
 そうしたら私もまたかと軽く笑って、想いを全て結晶化させて平民になれば良いと、そう思っていた。

 なのに、これはなんだ?

 いくら想いを結晶化させても、想いは尽きない。

 おかしい。

 彼に笑いかけられると、私の鼓動は早くなり今まで知らなかった幸福という感情を感じるようになった。

 彼に、ヨヴァン様に名を呼ばれると私は、私を認めることが出来た。



 想いの結晶はどんどん溢れて、手から零れていく。けれど、ヨヴァン様への想いはちっとも薄れない。
 ジャラジャラと結晶は私の足元に落ちていく。
 そこで私は重要なことを思い出した。
 一番最初、私は想いを一つの塊として結晶化させた。
 小さい結晶をいくら出してもダメなのだ。大きく、あの塊を作り出さないと、この想いを捨てることは出来ないのだ。


 魔力を凝縮させ、ヨヴァン様への想いを選んで固めることが出来なくて、ありったけの魔力を捻りだした。
 もうちょっと、ってところで扉がバン! とけたたましい音を放ち開け放たれた。


「え?」


 扉の向こうにはすごい形相のヨヴァン様がいて、それに驚いて私の魔力は飛散してしまった。
 大粒の汗を散らばらせ、ヨヴァン様はこちらに走ってきた。


「離さないぞ!」

「ヨヴァン、様?」

「お前がどう思い込んでいるのか知らないが、俺はお前に執着している。誰にも渡さない! お前の髪の毛一本たりとも、奪われてなるものか!」


 ギュウギュウに抱きしめられ、ゼーゼーと息切れをしているヨヴァン様。
 もしかしたら、私が張った魔法をこじ開けたのだろうか。だとしたら相当な魔力を消費した筈。大丈夫だろうか。
 程よく筋肉の付いた胸板に顔を押し付けられその鼓動の速さに吃驚する。

「いいか、よく聞け! 俺は、あの時、婚約破棄を告げたお前の笑顔を見て、惚れたんだ! 己の行いを深く悔い、それでもラルが欲しくて囲い込んだ。他の誰にも奪われたくなかったんだ」

「ヨヴァン様…」

「俺は卑怯者だ。それでも、お前を誰にも渡したくない」

 懺悔をするように仄暗いヨヴァン様の声が、私の頭上から降ってくる。

「お願いだ。俺への想いを捨てないでくれ」

 懇願するように落ちてきた言葉に、私の瞳から涙がポロリと零れた。

「ラル、好きだ。愛してる」

 一つ落ちたら、涙は際限なく落ちてくる。
 それを愛しそうにヨヴァン様が掌で受け止めてくれた。

「ラル、お前の涙はまるで宝石が零れているようだ」

 薄い唇で涙を吸われ、私はヨヴァン様に思わず抱き着いてしまった。

「私も、ヨヴァン様が、好きぃぃぃっ!」

 駄々っ子のようにボロボロ泣いて、ヨヴァン様にしがみついた。
 ずっと、想い焦がれていた。どうしてか判らないが、私の認識はヨヴァン様にしか作動しないくらいに。

「すき、ヨヴァン様、だいすきっ、シて? ね、抱いて? めちゃくちゃに、奥ついて? 我慢できないっ! すきっ! 子宮の中で精液ちょうだいっ」

「くっ! 煽るな、どうなっても知らないぞ!」

「いいっ! ヨヴァン様なら、ヨヴァン様が呉れるのなら、全部ほしいっ、奥にだしてっ」

 私の魂からの懇願に折れたヨヴァン様が私を組み敷く。
 ビンビンに立ち上がったそれを、私は浅ましくも自分から腰を浮かせ先端を入れ込んだ。
 ただ挿入しただけなのに、私の中はすでにキュンキュンとヨヴァン様を締め付けて、奥にちんちんが進むだけで軽く中イキをしてしまった。今までもとんでもなく気持ちよかったが、今回はそれの非じゃない。何倍も、何十倍も気持ちがいい。

「おくっ、ね、子宮コンコンって、して、子宮の中にいれて? ヨヴァン様の太いそれで子宮刺激して?」

「腰を動かすなっ…く、中が伸縮してスグにでもイきそうだ…」

「いっぱい、中でだしてっ! 私、ヨヴァン様が中で出してくれるの気持ちがいい」

「背中は痛くないか? さっきも廊下でシただろう?」

「やだやだっ! 抜かないでっ! このまま何度も私を犯して? 抜いたら、婚約破棄するからぁっ!」

「っ!」

「っ! あぐっひんっひぁっ♡、あっ、あんっ♡、きもち、いいっ♡、ヨヴァン、しゃま、きもち、いーよぉっ♡、もっと、奥ついてっ、おかしくしてっ!!」

 奥をえぐるような強いピストンに子宮を叩かれ、入り口にヨヴァン様の先端がフィットする。
 キスをされながら、身体をくの字に曲げられ、上からヨヴァン様の体重が落ちてくる。ぐぐっと子宮口に先端が潜り込み、徐々にカリが引っ掛かるように入り込んだ。

「ああぁっっ!」

 ビュクンと私のちんちんから精子が迸り、ヨヴァン様の腹を汚した。
 子宮口が輪のようにヨヴァン様の竿部分を締め上げる。
 普通だったら絶対に入らない場所に、ヨヴァン様のちんちんはいともたやすく入り込んでくる。
 子宮口を利用して、ちゅこちゅこと軽く抜き差しされ、更に奥を狙ってヨヴァン様の巨根は動く。入り口にカリが当たるだけで私はイってしまう。

「俺の初めても、お前だ。覚悟を決めるんだな」


 子宮の中を散々刺激され、中に精液をぱんぱんになるまで出されそう告げられた。
 ヨヴァン様の初めてが私? 嘘でしょ?

 脳天直撃の刺激で薄れゆく意識の中で衝撃の事実を知り、反応しようにも意識は薄れていった。




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