ある朝目覚めてみると……俺！？

美石の神様

初めての触れ合い…………

動物達と仲良くなって話せるようになり、美石みせきの神様に会うために私は活動を始めることにした。忘れて欲しくないから言っとくけど私、元は女だからね！

最初に類さんの相棒、フヤラに似た黄色く小さなふわふわに近づいてみた。
絶対に逃げていくと思っていたそれは以外にも自分から近づいてきた。

「おーかわいい…………！」

黄色のふわふわは俺の周りをぴょんぴょん跳ねたり擦り寄ってきたり……こんなにかわいい動物がいるなんて……最高だろ！

「ちょっと！逸己！！これやばい！」

類さんの声を聞いて周りをみると、たくさんの動物達が俺の周りに集まってきていた。

「うわぁ！」

振り返ったその瞬間、俺は動物達に押しつぶされた。

たくさんの動物達にすりすり、すりすり、すりすり、すりすり……もふもふ、もふもふ、もふもふ、もふもふ……苦し……あの時の水の中みたいだ……俺……いや私……元の世界に帰れるのかな……？

「逸己！」

「ぷはぁ……はぁ……はぁ……」

「大丈夫？っていうかなんでこんなに好かれてるの？普通こんなんじゃないよ！」

「俺だって分かりませんよ！」

そう言っている間にも動物達は俺に擦り寄ってきている。ほんっともふもふ！

「たぶんだけど、逸己は動物達に好かれる体質？なんだと思う。」

「あー。俺もそんな感じします。喋らなくてもなんとなく伝えたいことが分かる……みたいな感じがします。」

「こんなに好かれてるんだからこのままこの子達とここで暮らしてみれば？」

「いや、それはさすがに……」

「だよね。逸己がそんな簡単な人じゃないのは分かってた。でも、ここまで好かれてるんだから神様に会わせてくれるんじゃない？」

「そうですね。でも一応もう少し遊んでみます。」

楽しくなってきたし……もふもふだしね！