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12話
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なんやかんやあってフリジアとビタリアとは仲良くなった……
「「さて、イキシア様どっちがどっちでしょう!」」
「右がフリジア、左がビタリア……でしょ?」
「「せいかーい!」」
「まさか、10回連続で当てるなんて!」
「凄いです!」
「本当に凄いですね、髪型が同じなので私ですら一瞬迷うのに…」
「あはは…たまたまだよ……」
まぁ、全然たまたまなんかじゃないんだが……ゲームガチ勢だった俺からすればキャラを間違えるだなんて死んでもできないからな……
ちなみに、見分け方は目の色と髪質で一見あんまり変わらないようだけどフリジアは青が強めの緑色の目でストレート、ビタリアは黄色が強めの緑色の目でちょっとくせっ毛になっている
「次は何しますか?」
「あっ俺あれ食べたい!」
「ちょっと待ってよ!」
フリジアが走り出してビタリアが追いかける
「はぁ、あいつら……」
「あはは……まあまあ」
元気だな……
それにしても、攻略対象ってすぐこんなに仲良くなるもんなのか?まだ子供だから?それとも、同じ攻略対象だから?
ラナンの時もそうだったけど公式にない背景が見れるのは楽しい……一応この世界ってヤンデレ乙女ゲームの世界なんだよな…こんなに無邪気な子達がヤンデレになるだなんて……
そもそも、ここって本当にヤンデレゲームの世界なのか?俺の勘違いとか…それに、どうして俺はイキシアになっているんだ?本物のイキシアはどこに行ったんだ……わからない……
ッ……なんだか頭が……
「…キ………」
「イキシア!」
……?
「ラナン?ごめん、呼んでた……?」
「いや、俺も大声を出して悪かった……大丈夫か?どこか体調が悪いんじゃ……」ボソッ
「あっ……いや、大丈夫だよ」
さっきの頭痛はなんだったんだ…それに、今は何も無かったみたいに痛くない…もしかして……はぁ、それは考えすぎか、
「それならいいんだ……無理はするなよ」
「うん、ありがとう……」
その後、パーティーはなんの問題もなく進んで行った……
夜・イキシアの部屋
「ふぅ……」
1日中動いたせいか全身が痛い気がする……もっと、運動しないとだな……はぁ…
なんだか、"本物"のイキシアについて考えた時から頭が重い気がする……ッ……
「あー!もう!」
やめだ、やめ!これ以上考えたってわかんないものはわからん!って…こんなに自暴自棄になってたらダメだよな……
俺の目標は家族を救ってイキシアを幸せにすること…俺は、まぁ元の世界に帰れたら帰りたいし、それが無理ならこれからイキシアとして生きるしかないもしくはイキシアを身体に戻す方法を探せばいい……
そう、だから今の最優先は月光蓮華を見つけてお母様の病気を治すこと!そのためにも早く方法を探さないと……!
って今は明日のパーティー2日目のためにも早く寝た方がいいか……よしっ、寝よう!
???視点
「すぅ」
あの子が眠っている
僕の大切な子……
どんな夢を見てるの?今日は楽しかった?
今は会えないけどきっといつか会える……
だからその時まで……
「待っててね、アオイ」
「「さて、イキシア様どっちがどっちでしょう!」」
「右がフリジア、左がビタリア……でしょ?」
「「せいかーい!」」
「まさか、10回連続で当てるなんて!」
「凄いです!」
「本当に凄いですね、髪型が同じなので私ですら一瞬迷うのに…」
「あはは…たまたまだよ……」
まぁ、全然たまたまなんかじゃないんだが……ゲームガチ勢だった俺からすればキャラを間違えるだなんて死んでもできないからな……
ちなみに、見分け方は目の色と髪質で一見あんまり変わらないようだけどフリジアは青が強めの緑色の目でストレート、ビタリアは黄色が強めの緑色の目でちょっとくせっ毛になっている
「次は何しますか?」
「あっ俺あれ食べたい!」
「ちょっと待ってよ!」
フリジアが走り出してビタリアが追いかける
「はぁ、あいつら……」
「あはは……まあまあ」
元気だな……
それにしても、攻略対象ってすぐこんなに仲良くなるもんなのか?まだ子供だから?それとも、同じ攻略対象だから?
ラナンの時もそうだったけど公式にない背景が見れるのは楽しい……一応この世界ってヤンデレ乙女ゲームの世界なんだよな…こんなに無邪気な子達がヤンデレになるだなんて……
そもそも、ここって本当にヤンデレゲームの世界なのか?俺の勘違いとか…それに、どうして俺はイキシアになっているんだ?本物のイキシアはどこに行ったんだ……わからない……
ッ……なんだか頭が……
「…キ………」
「イキシア!」
……?
「ラナン?ごめん、呼んでた……?」
「いや、俺も大声を出して悪かった……大丈夫か?どこか体調が悪いんじゃ……」ボソッ
「あっ……いや、大丈夫だよ」
さっきの頭痛はなんだったんだ…それに、今は何も無かったみたいに痛くない…もしかして……はぁ、それは考えすぎか、
「それならいいんだ……無理はするなよ」
「うん、ありがとう……」
その後、パーティーはなんの問題もなく進んで行った……
夜・イキシアの部屋
「ふぅ……」
1日中動いたせいか全身が痛い気がする……もっと、運動しないとだな……はぁ…
なんだか、"本物"のイキシアについて考えた時から頭が重い気がする……ッ……
「あー!もう!」
やめだ、やめ!これ以上考えたってわかんないものはわからん!って…こんなに自暴自棄になってたらダメだよな……
俺の目標は家族を救ってイキシアを幸せにすること…俺は、まぁ元の世界に帰れたら帰りたいし、それが無理ならこれからイキシアとして生きるしかないもしくはイキシアを身体に戻す方法を探せばいい……
そう、だから今の最優先は月光蓮華を見つけてお母様の病気を治すこと!そのためにも早く方法を探さないと……!
って今は明日のパーティー2日目のためにも早く寝た方がいいか……よしっ、寝よう!
???視点
「すぅ」
あの子が眠っている
僕の大切な子……
どんな夢を見てるの?今日は楽しかった?
今は会えないけどきっといつか会える……
だからその時まで……
「待っててね、アオイ」
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