12 / 15
10話
しおりを挟む
パーティー当日
「ふわぁ」
あれ、いつの間に寝てたんだろう……なんか、あったかい…って、
「…ラナン……!」
なんか、めっちゃ顔近いけど…まだ、時間もあるし部屋に戻らせた方がいいよね…
「ラナン、起きて…」
「ん、ぅ……?……あれ、イキシア…?」
ラナンは眠そうに目を開けてそう言った
か、かわいい~!いや、なんか昨日から可愛いしか言ってない気がするな……って、そんなことよりも、
「ラナン起こして急にごめん…そろそろ部屋に戻った方がいいんじゃない?」
「………もう少しいたらダメか…?」
うぐっ……かわいいっ…いやいや、流されたらダメだ!
「起きた時にラナンがいなかったらみんな心配するでしょ?しかも、それでラナンが怒られたら僕悲しいな…だからさ、おねがい……」
「うっ……わかった…でも、かわりに俺のお願いを聞いてほしいな……」
「?……いいよ?」
ラナンのお願い…?なんだろ……
「今日のパーティーさ俺がエスコートしちゃダメかな……?」
……………へ?
「エスコート?」
「うん……ほら、イキシアはなかなかパーティーに参加出来なかっただろ?だから、俺が支えて皆と仲良く出来たらって思って……」
なるほど……つまり、ラナンは俺の事を思ってこの"提案"をしてくれたんだな…しかも、俺が気を使わないように"お願い"ってことにしてくれたんだな……なんていい子!めっちゃいい子!この子がヤンデレストーカーになるなんて信じられないんだがっ……
「本当に?僕もラナンがいてくれたら安心だな、 僕で良かったら是非エスコートしてください」
「もちろん……それじゃ、部屋に戻るね…また、パーティーで」
「うん、またね……」
ラナンは静かに部屋を出ていった……
……ラナンが居なくなった瞬間なんだか緊張してきちゃったな…いやいや、弱気になっちゃだめだよな!……
・
・
・
パーティー会場
結局緊張したまま来ちゃった……!
うーん、どうしよう…ちゃんと喋れるのかな俺……今考えてみてら同じぐらいの子供だと言っても産まれは貴族…まともに王宮以外で人と喋ったのはラナンぐらいだしな……
俺が唸っていると……
「イキシア、大丈夫?」
「あっうん、大丈夫……じゃないかも…ちょっと緊張しちゃって……」
1回大丈夫と言おうとしたらラナンから怖い笑顔で見つめられた……
「安心して、俺も着いてる…それに、イキシアならきっと誰とでも仲良くできるよ」
「……ありがとう、ラナンのおかげで緊張がほぐれてきたよ」
「良かった、それじゃ行こっか」
ガチャ
聞こえてきたのは歓声や拍手の音ばかりで僕のちっぽけな緊張なんてどこかに吹き飛んでしまった
それに、会場は僕の好きな植物や料理で埋め尽くされている
「キレイだな……」ボソッ
「?……ラナン、どうかした?」
「いや、なんでもない…それより挨拶がまだだろ、行ってらっしゃい…頑張ってイキシア」
「うん、ありがとう」
綺麗ですっかり忘れてたけどそういえば挨拶しないとな……よしっ
俺はお父様の元へ行きった
「我が民たちよ今宵は私の息子の誕生祭に良く来てくれた・・・」
お父様が話終わり僕の番となった
「私の誕生祭に来てくれたことを嬉しく思います、是非楽しんでいってください」
言い終わるとまた歓声と拍手が響いてパーティーが始まった……
「ふわぁ」
あれ、いつの間に寝てたんだろう……なんか、あったかい…って、
「…ラナン……!」
なんか、めっちゃ顔近いけど…まだ、時間もあるし部屋に戻らせた方がいいよね…
「ラナン、起きて…」
「ん、ぅ……?……あれ、イキシア…?」
ラナンは眠そうに目を開けてそう言った
か、かわいい~!いや、なんか昨日から可愛いしか言ってない気がするな……って、そんなことよりも、
「ラナン起こして急にごめん…そろそろ部屋に戻った方がいいんじゃない?」
「………もう少しいたらダメか…?」
うぐっ……かわいいっ…いやいや、流されたらダメだ!
「起きた時にラナンがいなかったらみんな心配するでしょ?しかも、それでラナンが怒られたら僕悲しいな…だからさ、おねがい……」
「うっ……わかった…でも、かわりに俺のお願いを聞いてほしいな……」
「?……いいよ?」
ラナンのお願い…?なんだろ……
「今日のパーティーさ俺がエスコートしちゃダメかな……?」
……………へ?
「エスコート?」
「うん……ほら、イキシアはなかなかパーティーに参加出来なかっただろ?だから、俺が支えて皆と仲良く出来たらって思って……」
なるほど……つまり、ラナンは俺の事を思ってこの"提案"をしてくれたんだな…しかも、俺が気を使わないように"お願い"ってことにしてくれたんだな……なんていい子!めっちゃいい子!この子がヤンデレストーカーになるなんて信じられないんだがっ……
「本当に?僕もラナンがいてくれたら安心だな、 僕で良かったら是非エスコートしてください」
「もちろん……それじゃ、部屋に戻るね…また、パーティーで」
「うん、またね……」
ラナンは静かに部屋を出ていった……
……ラナンが居なくなった瞬間なんだか緊張してきちゃったな…いやいや、弱気になっちゃだめだよな!……
・
・
・
パーティー会場
結局緊張したまま来ちゃった……!
うーん、どうしよう…ちゃんと喋れるのかな俺……今考えてみてら同じぐらいの子供だと言っても産まれは貴族…まともに王宮以外で人と喋ったのはラナンぐらいだしな……
俺が唸っていると……
「イキシア、大丈夫?」
「あっうん、大丈夫……じゃないかも…ちょっと緊張しちゃって……」
1回大丈夫と言おうとしたらラナンから怖い笑顔で見つめられた……
「安心して、俺も着いてる…それに、イキシアならきっと誰とでも仲良くできるよ」
「……ありがとう、ラナンのおかげで緊張がほぐれてきたよ」
「良かった、それじゃ行こっか」
ガチャ
聞こえてきたのは歓声や拍手の音ばかりで僕のちっぽけな緊張なんてどこかに吹き飛んでしまった
それに、会場は僕の好きな植物や料理で埋め尽くされている
「キレイだな……」ボソッ
「?……ラナン、どうかした?」
「いや、なんでもない…それより挨拶がまだだろ、行ってらっしゃい…頑張ってイキシア」
「うん、ありがとう」
綺麗ですっかり忘れてたけどそういえば挨拶しないとな……よしっ
俺はお父様の元へ行きった
「我が民たちよ今宵は私の息子の誕生祭に良く来てくれた・・・」
お父様が話終わり僕の番となった
「私の誕生祭に来てくれたことを嬉しく思います、是非楽しんでいってください」
言い終わるとまた歓声と拍手が響いてパーティーが始まった……
63
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。

買われた悪役令息は攻略対象に異常なくらい愛でられてます
瑳来
BL
元は純日本人の俺は不慮な事故にあい死んでしまった。そんな俺の第2の人生は死ぬ前に姉がやっていた乙女ゲームの悪役令息だった。悪役令息の役割を全うしていた俺はついに天罰がくらい捕らえられて人身売買のオークションに出品されていた。
そこで俺を落札したのは俺を破滅へと追い込んだ王家の第1王子でありゲームの攻略対象だった。
そんな落ちぶれた俺と俺を買った何考えてるかわかんない王子との生活がはじまった。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

少女漫画の当て馬に転生したら聖騎士がヤンデレ化しました
猫むぎ
BL
外の世界に憧れを抱いていた少年は、少女漫画の世界に転生しました。
当て馬キャラに転生したけど、モブとして普通に暮らしていたが突然悪役である魔騎士の刺青が腕に浮かび上がった。
それでも特に刺青があるだけでモブなのは変わらなかった。
漫画では優男であった聖騎士が魔騎士に豹変するまでは…
出会う筈がなかった二人が出会い、聖騎士はヤンデレと化す。
メインヒーローの筈の聖騎士に執着されています。
最上級魔導士ヤンデレ溺愛聖騎士×当て馬悪役だけどモブだと信じて疑わない最下層魔導士
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる