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前回までのあらすじ、通り魔に刺されたら赤ちゃんになってました
赤ちゃんになって3年、3歳になった今の間にわかったことがある
まず、あの美人は俺のお母様らしい、名前はサルビア・ウィンター、優しく寛大な女性だがお父様はお母様に頭が上がらないらしい……春の国産まれだがお父様が猛アタックをして冬の国に来たそうな
そんなお父様の名前はローレンス・ウィンター、俺が見る限りは奥さんと子供が大好きな良き父親にしか見えないがメイドたちによると冷静かつ無口で戦いでは負け無しなので周りからは北方の冬の主だと言われているそうな……そんな父はこの国の王らしい…最初に聞いた時はめちゃくちゃ耳を疑ったのを覚えている
そんな2人から産まれた俺の名前はイキシア・ウィンター、第1子で長男つまりこの国の第1王子なのだ、そして、俺はこの名前に聞き覚えというか毎日のように聞いていたというか……そう、ここの世界は「薔薇の花束に救済を」というヤンデレ乙女ゲーム…俺事、イキシア・ウィンターはこのゲームの攻略対象1、俺の最推しなのだ……
いや、思ったよ?ゲームの世界に来るってどゆことって…でもさ、それより重要なことがあるじゃん?なんで、なんで、最推しになるんだよぉぉぉ……そこら辺にいるモブとかさ……嫌でもこのお母様とお父様と離れるのは嫌かもしれない…うーん…
「あら、子供がそんなに険しい顔してどうしたのかしら」
お母様が俺の頭を撫でる
「おかあさま!」
正直言って、今めちゃくちゃ子供っぽい喋り方なのだが喋ろうと思えばもっとちゃんと喋れることがわかった…だけど、3歳が急に難しいことを流暢に喋るなんて怖くね……なので、ちゃんと勉強してから喋ってもいい頃になるまでとりあえず頑張って子供っぽい喋りをします……
「サルビア、シアンの様子はどうだ?」
「フフ、あなた来ていたんですね、この子ったら子供に似合わない険しい顔だったのよ」
面白かったんだからと笑うお母様めちゃくちゃ美人だと思った、そうそう、シアンとは俺の愛称らしい……可愛すぎる、俺の推し……(崇)
だが、そんな幸せな日常でも問題がある、そう、この世界はヤンデレ乙女ゲームなのだ、『ヤンデレ』乙女ゲームなのだ←大事なことなので2回言いいます
もちろん、ヤンデレになった理由はキャラそれぞれにあって例に漏れないこの俺事、攻略対象1:イキシアも両親の死という悲しい過去を持っている、元々身体が弱く病弱な母だったがある未知の病気にかかってしまい治療薬が見つかってもその材料はこの冬の国の奥深くの森にある極寒の地にしかないとある植物「月光蓮華」という花が必要だった、父は国の全勢力を使いその植物を見つけさせようと努力をした、だが、その年が百年に一度の大寒波で多くの兵士達が倒れ、そのままその調査は続行不可とみなされ、結局薬はできず母はこの世を去ってしまう……
父は悲しみにくれ、心身ともに悪くなってしまう……そこに漬け込んだ不満を持つ貴族や敵国が暗殺者を雇い、ある深夜、父は殺されていた
その時イキシアの年齢は10歳、幼いながらに両親の死を目の当たりにしてしまった彼は以前は元気で活発だった姿はなく、父のように無口で冷静な人間を演じるようになった、貴族の間では次の王は誰にするかという話し合いが行われる中、父の弟、イキシアの叔父あたる人物が国王となる、叔父はそんな甥を見かねてか「薔薇の花束に救済を」の舞台でもある「ローズリング学園」に編入することを勧め、まぁ色々あってヒロインと出会い、最初はお母様に似ていると感じたヒロインに執着しつつも最終的には心を救われ、この国とも家族とも向き合うことができるといった、このゲームでは珍しいハッピーエンドを迎えるのだ、ちなみにイキシアには友情ルートも存在する…さっき珍しいハッピーエンドと言ったが他のキャラのルートだとトゥルーエンドでも監禁されたり洗脳されたりして終わることだってある、だからこの界隈では「イキシアが救いすぎる」とか「最初にイキシア攻略したら他のキャラ攻略できなくなる」といった評価を寄せられ、各有俺も最初にイキシアを攻略したおかげ?で他のルートが若干トラウマ状態なのだ……
今、俺はイキシア・ウィンターになって確かにこの両親を2人とも失ってしまえば心を病むのは仕方ないと思う…何もしなかったら、俺はこれから7年後にこの両親の死を目の当たりにしてしまうのだ、だが、俺は何も知らないイキシア・ウィンターじゃないこのゲームのことを知り尽くした紅葉葵だ、お母様を救いお父様を暗殺させないためにする方法を知っている、だから……
絶対に2人助けてみせる!
赤ちゃんになって3年、3歳になった今の間にわかったことがある
まず、あの美人は俺のお母様らしい、名前はサルビア・ウィンター、優しく寛大な女性だがお父様はお母様に頭が上がらないらしい……春の国産まれだがお父様が猛アタックをして冬の国に来たそうな
そんなお父様の名前はローレンス・ウィンター、俺が見る限りは奥さんと子供が大好きな良き父親にしか見えないがメイドたちによると冷静かつ無口で戦いでは負け無しなので周りからは北方の冬の主だと言われているそうな……そんな父はこの国の王らしい…最初に聞いた時はめちゃくちゃ耳を疑ったのを覚えている
そんな2人から産まれた俺の名前はイキシア・ウィンター、第1子で長男つまりこの国の第1王子なのだ、そして、俺はこの名前に聞き覚えというか毎日のように聞いていたというか……そう、ここの世界は「薔薇の花束に救済を」というヤンデレ乙女ゲーム…俺事、イキシア・ウィンターはこのゲームの攻略対象1、俺の最推しなのだ……
いや、思ったよ?ゲームの世界に来るってどゆことって…でもさ、それより重要なことがあるじゃん?なんで、なんで、最推しになるんだよぉぉぉ……そこら辺にいるモブとかさ……嫌でもこのお母様とお父様と離れるのは嫌かもしれない…うーん…
「あら、子供がそんなに険しい顔してどうしたのかしら」
お母様が俺の頭を撫でる
「おかあさま!」
正直言って、今めちゃくちゃ子供っぽい喋り方なのだが喋ろうと思えばもっとちゃんと喋れることがわかった…だけど、3歳が急に難しいことを流暢に喋るなんて怖くね……なので、ちゃんと勉強してから喋ってもいい頃になるまでとりあえず頑張って子供っぽい喋りをします……
「サルビア、シアンの様子はどうだ?」
「フフ、あなた来ていたんですね、この子ったら子供に似合わない険しい顔だったのよ」
面白かったんだからと笑うお母様めちゃくちゃ美人だと思った、そうそう、シアンとは俺の愛称らしい……可愛すぎる、俺の推し……(崇)
だが、そんな幸せな日常でも問題がある、そう、この世界はヤンデレ乙女ゲームなのだ、『ヤンデレ』乙女ゲームなのだ←大事なことなので2回言いいます
もちろん、ヤンデレになった理由はキャラそれぞれにあって例に漏れないこの俺事、攻略対象1:イキシアも両親の死という悲しい過去を持っている、元々身体が弱く病弱な母だったがある未知の病気にかかってしまい治療薬が見つかってもその材料はこの冬の国の奥深くの森にある極寒の地にしかないとある植物「月光蓮華」という花が必要だった、父は国の全勢力を使いその植物を見つけさせようと努力をした、だが、その年が百年に一度の大寒波で多くの兵士達が倒れ、そのままその調査は続行不可とみなされ、結局薬はできず母はこの世を去ってしまう……
父は悲しみにくれ、心身ともに悪くなってしまう……そこに漬け込んだ不満を持つ貴族や敵国が暗殺者を雇い、ある深夜、父は殺されていた
その時イキシアの年齢は10歳、幼いながらに両親の死を目の当たりにしてしまった彼は以前は元気で活発だった姿はなく、父のように無口で冷静な人間を演じるようになった、貴族の間では次の王は誰にするかという話し合いが行われる中、父の弟、イキシアの叔父あたる人物が国王となる、叔父はそんな甥を見かねてか「薔薇の花束に救済を」の舞台でもある「ローズリング学園」に編入することを勧め、まぁ色々あってヒロインと出会い、最初はお母様に似ていると感じたヒロインに執着しつつも最終的には心を救われ、この国とも家族とも向き合うことができるといった、このゲームでは珍しいハッピーエンドを迎えるのだ、ちなみにイキシアには友情ルートも存在する…さっき珍しいハッピーエンドと言ったが他のキャラのルートだとトゥルーエンドでも監禁されたり洗脳されたりして終わることだってある、だからこの界隈では「イキシアが救いすぎる」とか「最初にイキシア攻略したら他のキャラ攻略できなくなる」といった評価を寄せられ、各有俺も最初にイキシアを攻略したおかげ?で他のルートが若干トラウマ状態なのだ……
今、俺はイキシア・ウィンターになって確かにこの両親を2人とも失ってしまえば心を病むのは仕方ないと思う…何もしなかったら、俺はこれから7年後にこの両親の死を目の当たりにしてしまうのだ、だが、俺は何も知らないイキシア・ウィンターじゃないこのゲームのことを知り尽くした紅葉葵だ、お母様を救いお父様を暗殺させないためにする方法を知っている、だから……
絶対に2人助けてみせる!
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