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第6章 夢と混沌の祭典
第41話 取り消せよ、今の
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『戦いの舞台は空の上へ!今までにない立体的な戦闘は、まさに白熱の様相!!これは決着の行方がますます分からなくなってきたぞ!!』
と、そんな名実況はさておいて、僕の心境はというと。
(ああぁぁぁぁまたやっちまったぁぁぁ!!)
…………物凄く後悔の念に囚われているのだった。
「【変則螺旋斬】!!」
「ッ、魔素速度変換!」
斜め上からの急襲を、マナを消費してのAGI強化で何とか躱す。あっっぶねぇ……あとコンマ2秒反応が遅れてたら、あの連撃に巻き込まれていた。
もう、僕のバカバカバカ!!何で戦闘中のハルに考える時間を与えたんだ!!様子見の無難な一手で適応されて、そのまま負けた経験から何にも学んでないじゃないか!?
ハルの戦闘センスだけじゃない、今の彼女には小春っていう万能AIみたいなやつが付いてるだろ!何でその分析力を甘く見たんだ!?お前制作者だろ!!?
「能力変換解除…………はぁ」
自分を責め立てるのもこのくらいにしよう。落ち着いて模索するんだ。ここから優位性を取り戻す道のりを。
最初はここまで俊敏な動きはできていなかった。バランスをとるのと攻撃の回避に精一杯で、スピードを出して動くことも……ましてや、近接戦闘なんて出来そうもなかった。それを見て油断したというか、このまま適応が遅れるのを過度に期待しすぎた。
突然、動きが変わったのだ。直線的な動きだけでなく、かなり小回りが利くようになった。そのすぐ後には、さらに複雑な動き。それを見て危機感を覚えた頃には、ハルは僕に向け刀を振りかざしていた。
間違いない。小春が学習しているんだ。今までにない動き、上に乗る人を振り落とさないための絶妙な速度調整、そして戦闘をサポートする両者のコンビネーション……その全てを、今この場で得た知見のフィードバックで次々に再現しているのだ。我ながら恐ろしい学習速度だ。
そういえば、昔流行った呪術のアニメで最強の敵がこの手の相手と戦った時、こんなことを言っていたな……確か、『初見の技にて適応前に屠る』とか何とか。要するに初見殺しだ。
…………それならあるじゃないか、とっておきが!
「少し、君と小春のことを甘く見ていたよ……まさか、ここまで空中戦への対応が早いとは」
「どうしたの?急に。まさか、もう負けを認めるなんて言わないよね?」
「まさか…………嬉しいんだよ、ハルがここまで小春を成長させて、その力を引き出してくれているのが」
小春はAIだが、言うなれば僕達の子供のようなものだ。まあ、産みの親がハルじゃなくて僕なのがややこしいところだけど。だから、今は敵としてこれ以上ないほど厄介だが、同時に親心としてとても嬉しいというか、誇らしいといった感情が芽生えるのは不思議ではない。
「だから僕もそろそろ…………本気で戦らせてもらおうかな」
でも、これは真剣勝負。勝って決勝の舞台に足を踏み入れられるのは、どちらか1人のみ。だから、自分の子だろうと全力で潰しにかかる!
「リミッター解除!起動せよ……【宝珠の炯眼】!!」
ヘッドギアにマナを流し、リミッターを解除する。と同時に、僕の眼は七色に輝き、脳に流れ込む情報量が倍増する。マナの流れや密度、更にはその動きが詳細に映り、理解できるようになる。成長した宝石技師の固有能力がいつの間にかスキル化し、より強力になったというわけだ。
だが、このスキルは基本的に常時発動型で常に一定数MPが喰われるうえ、ずっと使っていると流石に疲れる。スキルの仕様で加速思考と並列処理ができるから、自分で意識して制御せずとも瞬時に情報が整理されるとはいえ……そりゃ普段全く使わない脳のスペックを要求されるのだから、どうやっても脳の疲弊は免れられない。無理なものは無理だ。
だから、早急に制御装置を要した。最も、普通に作用を抑えるのは簡単だ。サングラスでも眼帯でも、とにかく何かで目を覆えば良い。ただ、それだと普段遊ぶ時から常にそれを身につけていないといけなくなる。特殊装備の枠も使うし、見えづらいしで不便なことこの上ない。
そこで、このヘッドギアである。これは研究所内で壮絶な鬼ごっこを繰り広げたあの自律型機動兵が残していた残骸から組み上げたものだ。どうやらあれは戦闘用ではなく監視用だったらしく、認識した対象を追跡する、瞬時に危険性を判断するなど、結構優秀なシステムが揃っていたので、ありがたく利用させてもらった。
で、問題のリミッター機能だが、これは小春同様、【統合強化】で僕の意識と繋げる方法で解決した。これで装備中は【宝珠の炯眼】の発動を常時キャンセルできる。追加でマナを軽く流せばリミッターを一時的に解除しスキルが発動される仕組みだ。今のところ小春みたいに本格的にAI化するつもりはないが、それでも思考だけで操作できるというのは便利なものだ。
だが、今回の錬成は正直失敗したかもしれない。何せただのリミッターのはずが、例の統合強化補正のせいで、スキルで得られる情報量を何倍にも増幅させてしまった。せっかく脳への負担を無くすために作ったのに、解除したらものの数分で脳が疲弊してしまうのでは意味がない。スキルの超強化は思わぬ収穫だが、今回に関しては余計なお世話だった……。
まあともかくこれで、切り札の準備は整った。ここから先は情報量地獄だ。今のうちに呼吸を整える。
「よし…………行くぞ!!」
ジェットを噴射し急接近する。まずはハルの行動を誘発する!
「【ジェットファングⅡ】!!」
加速思考と並列処理の効果で考える時間は十分にある。まず今の時点で回避動作に踏み切っていない以上、ハルはこの攻撃を受け止めるつもりだ。そしてあの構え、心臓に集まるマナの動き……やはり、反撃スキル!それも恐らくは、1番強力な【凪の鏡域】!いきなり特大の魚が釣れたぞ!!
あと重要なのはタイミングだ。スキルを使用する時、蓄積されたマナが大きく揺れ動くその瞬間…………そこにピッタリ合わせなければ成功しない!
「……………………」
「…………【凪の……」
まだだ。スキルの宣言と使用のタイミングは僅かにラグが生じる。そしてその時間差は人により、スキルにより全く異なる。それをたったコンマ数秒の、マナの動きを見極めて操作を差し込む。そんな人間離れしたプレイングが、今の僕には求められている。
大丈夫、何回も練習はしたんだ。この日のため、この時のために、1人で何回も。ここに来てできないことはないはずだ。だが、フレーム単位の精密操作。一度ミスれば最後、カウンター攻撃からのラッシュで僕の負けがほぼ確定する。チャンスは一回、後にも先にもこれだけだ。
…………なあ、さっき僕に語りかけてくれた奴。君は恐らく精霊か何かなんだろう?もし今そこにいるなら、今一度、力を貸してくれ…………!
……………………
……………………
「ッ!!マナの揺らぎ!!」
視えた!完全に視えたぞッッ!!スキルの発動直前、大きく膨れ上がり行き場を失ったマナが、体内で大きく運動する!これこそがスキル発動の兆候!宝石観察の中で発見した、大量のマナを一気に放出する時に起こる特有の現象だ!!
「…………鏡域】!」
「そこだッ!!」
ハルのすぐ横を通過しつつ【ジェットファングⅡ】をキャンセル。空いた左手で両の肩甲骨の中間に触れる。ここが心臓のおおよそ真裏。正面は肋骨という最後の障壁に妨害されるが、背中からなら最短ルートで心臓にアクセスできる!
「何…………ゥッッ!!?」
何かがパリンと割れる音がすると共に、彼女は胸に手を当ててもがく。残留したマナが体内で暴発し、元の形に霧散していく。
僕の左手から放たれたのは、結合したマナの構造を強制的に分解する、特殊な波動。【宝石分解】の機構を徹底的に分析し、スキルの解釈を広げることで手に入れた、独自の力だ。
簡単な話、宝石は大きなマナの塊。それを一瞬にして分解しマナ本来の形に戻せるのであれば、そこには何らかのカラクリが必ず存在するはずだ。そうして分離した『破壊の波動』を、スキル発動に際して結集したマナ目がけて使えばどうなるか?
「ぐっ…………こ、これは…………?」
「スキルキャンセラー…………僕の切り札さ」
『機動兵装:解析型全頭装甲』☆7 DEF+15 INT+70 AGI-30
売価340000G。古代兵器の頭部パーツを基に作られた、使用者の思念波を受けて性能を発揮する全頭装着型の装甲。精密な観察に特化した補助システムが装備者をサポートし、リミッターを解除すると登録した特定のスキルをより強力にして発動できる。プレイヤー「プレアデス」の専用装備。
【宝珠の炯眼】消費MP:毎秒20 クールタイム:なし
マナの量や密度、運動などの詳細な情報を視認し理解できる。セットしているだけで常時発動する。
と、そんな名実況はさておいて、僕の心境はというと。
(ああぁぁぁぁまたやっちまったぁぁぁ!!)
…………物凄く後悔の念に囚われているのだった。
「【変則螺旋斬】!!」
「ッ、魔素速度変換!」
斜め上からの急襲を、マナを消費してのAGI強化で何とか躱す。あっっぶねぇ……あとコンマ2秒反応が遅れてたら、あの連撃に巻き込まれていた。
もう、僕のバカバカバカ!!何で戦闘中のハルに考える時間を与えたんだ!!様子見の無難な一手で適応されて、そのまま負けた経験から何にも学んでないじゃないか!?
ハルの戦闘センスだけじゃない、今の彼女には小春っていう万能AIみたいなやつが付いてるだろ!何でその分析力を甘く見たんだ!?お前制作者だろ!!?
「能力変換解除…………はぁ」
自分を責め立てるのもこのくらいにしよう。落ち着いて模索するんだ。ここから優位性を取り戻す道のりを。
最初はここまで俊敏な動きはできていなかった。バランスをとるのと攻撃の回避に精一杯で、スピードを出して動くことも……ましてや、近接戦闘なんて出来そうもなかった。それを見て油断したというか、このまま適応が遅れるのを過度に期待しすぎた。
突然、動きが変わったのだ。直線的な動きだけでなく、かなり小回りが利くようになった。そのすぐ後には、さらに複雑な動き。それを見て危機感を覚えた頃には、ハルは僕に向け刀を振りかざしていた。
間違いない。小春が学習しているんだ。今までにない動き、上に乗る人を振り落とさないための絶妙な速度調整、そして戦闘をサポートする両者のコンビネーション……その全てを、今この場で得た知見のフィードバックで次々に再現しているのだ。我ながら恐ろしい学習速度だ。
そういえば、昔流行った呪術のアニメで最強の敵がこの手の相手と戦った時、こんなことを言っていたな……確か、『初見の技にて適応前に屠る』とか何とか。要するに初見殺しだ。
…………それならあるじゃないか、とっておきが!
「少し、君と小春のことを甘く見ていたよ……まさか、ここまで空中戦への対応が早いとは」
「どうしたの?急に。まさか、もう負けを認めるなんて言わないよね?」
「まさか…………嬉しいんだよ、ハルがここまで小春を成長させて、その力を引き出してくれているのが」
小春はAIだが、言うなれば僕達の子供のようなものだ。まあ、産みの親がハルじゃなくて僕なのがややこしいところだけど。だから、今は敵としてこれ以上ないほど厄介だが、同時に親心としてとても嬉しいというか、誇らしいといった感情が芽生えるのは不思議ではない。
「だから僕もそろそろ…………本気で戦らせてもらおうかな」
でも、これは真剣勝負。勝って決勝の舞台に足を踏み入れられるのは、どちらか1人のみ。だから、自分の子だろうと全力で潰しにかかる!
「リミッター解除!起動せよ……【宝珠の炯眼】!!」
ヘッドギアにマナを流し、リミッターを解除する。と同時に、僕の眼は七色に輝き、脳に流れ込む情報量が倍増する。マナの流れや密度、更にはその動きが詳細に映り、理解できるようになる。成長した宝石技師の固有能力がいつの間にかスキル化し、より強力になったというわけだ。
だが、このスキルは基本的に常時発動型で常に一定数MPが喰われるうえ、ずっと使っていると流石に疲れる。スキルの仕様で加速思考と並列処理ができるから、自分で意識して制御せずとも瞬時に情報が整理されるとはいえ……そりゃ普段全く使わない脳のスペックを要求されるのだから、どうやっても脳の疲弊は免れられない。無理なものは無理だ。
だから、早急に制御装置を要した。最も、普通に作用を抑えるのは簡単だ。サングラスでも眼帯でも、とにかく何かで目を覆えば良い。ただ、それだと普段遊ぶ時から常にそれを身につけていないといけなくなる。特殊装備の枠も使うし、見えづらいしで不便なことこの上ない。
そこで、このヘッドギアである。これは研究所内で壮絶な鬼ごっこを繰り広げたあの自律型機動兵が残していた残骸から組み上げたものだ。どうやらあれは戦闘用ではなく監視用だったらしく、認識した対象を追跡する、瞬時に危険性を判断するなど、結構優秀なシステムが揃っていたので、ありがたく利用させてもらった。
で、問題のリミッター機能だが、これは小春同様、【統合強化】で僕の意識と繋げる方法で解決した。これで装備中は【宝珠の炯眼】の発動を常時キャンセルできる。追加でマナを軽く流せばリミッターを一時的に解除しスキルが発動される仕組みだ。今のところ小春みたいに本格的にAI化するつもりはないが、それでも思考だけで操作できるというのは便利なものだ。
だが、今回の錬成は正直失敗したかもしれない。何せただのリミッターのはずが、例の統合強化補正のせいで、スキルで得られる情報量を何倍にも増幅させてしまった。せっかく脳への負担を無くすために作ったのに、解除したらものの数分で脳が疲弊してしまうのでは意味がない。スキルの超強化は思わぬ収穫だが、今回に関しては余計なお世話だった……。
まあともかくこれで、切り札の準備は整った。ここから先は情報量地獄だ。今のうちに呼吸を整える。
「よし…………行くぞ!!」
ジェットを噴射し急接近する。まずはハルの行動を誘発する!
「【ジェットファングⅡ】!!」
加速思考と並列処理の効果で考える時間は十分にある。まず今の時点で回避動作に踏み切っていない以上、ハルはこの攻撃を受け止めるつもりだ。そしてあの構え、心臓に集まるマナの動き……やはり、反撃スキル!それも恐らくは、1番強力な【凪の鏡域】!いきなり特大の魚が釣れたぞ!!
あと重要なのはタイミングだ。スキルを使用する時、蓄積されたマナが大きく揺れ動くその瞬間…………そこにピッタリ合わせなければ成功しない!
「……………………」
「…………【凪の……」
まだだ。スキルの宣言と使用のタイミングは僅かにラグが生じる。そしてその時間差は人により、スキルにより全く異なる。それをたったコンマ数秒の、マナの動きを見極めて操作を差し込む。そんな人間離れしたプレイングが、今の僕には求められている。
大丈夫、何回も練習はしたんだ。この日のため、この時のために、1人で何回も。ここに来てできないことはないはずだ。だが、フレーム単位の精密操作。一度ミスれば最後、カウンター攻撃からのラッシュで僕の負けがほぼ確定する。チャンスは一回、後にも先にもこれだけだ。
…………なあ、さっき僕に語りかけてくれた奴。君は恐らく精霊か何かなんだろう?もし今そこにいるなら、今一度、力を貸してくれ…………!
……………………
……………………
「ッ!!マナの揺らぎ!!」
視えた!完全に視えたぞッッ!!スキルの発動直前、大きく膨れ上がり行き場を失ったマナが、体内で大きく運動する!これこそがスキル発動の兆候!宝石観察の中で発見した、大量のマナを一気に放出する時に起こる特有の現象だ!!
「…………鏡域】!」
「そこだッ!!」
ハルのすぐ横を通過しつつ【ジェットファングⅡ】をキャンセル。空いた左手で両の肩甲骨の中間に触れる。ここが心臓のおおよそ真裏。正面は肋骨という最後の障壁に妨害されるが、背中からなら最短ルートで心臓にアクセスできる!
「何…………ゥッッ!!?」
何かがパリンと割れる音がすると共に、彼女は胸に手を当ててもがく。残留したマナが体内で暴発し、元の形に霧散していく。
僕の左手から放たれたのは、結合したマナの構造を強制的に分解する、特殊な波動。【宝石分解】の機構を徹底的に分析し、スキルの解釈を広げることで手に入れた、独自の力だ。
簡単な話、宝石は大きなマナの塊。それを一瞬にして分解しマナ本来の形に戻せるのであれば、そこには何らかのカラクリが必ず存在するはずだ。そうして分離した『破壊の波動』を、スキル発動に際して結集したマナ目がけて使えばどうなるか?
「ぐっ…………こ、これは…………?」
「スキルキャンセラー…………僕の切り札さ」
『機動兵装:解析型全頭装甲』☆7 DEF+15 INT+70 AGI-30
売価340000G。古代兵器の頭部パーツを基に作られた、使用者の思念波を受けて性能を発揮する全頭装着型の装甲。精密な観察に特化した補助システムが装備者をサポートし、リミッターを解除すると登録した特定のスキルをより強力にして発動できる。プレイヤー「プレアデス」の専用装備。
【宝珠の炯眼】消費MP:毎秒20 クールタイム:なし
マナの量や密度、運動などの詳細な情報を視認し理解できる。セットしているだけで常時発動する。
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