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第5章 失われたもの、大切なもの
第24話 狂乱
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~~side 春風~~
「ッ、どういうことなの!?プレア殿が瀕死って!」
「「!!?」」
思うように攻撃が通らず、ジリ貧が続くボス部屋に、突然響いたボクの声とその内容に、2人も思わず振り返る。無理もない。今離れて、単独で行動している彼の身に何か危険が迫っているということを意味しているのだから。
《ソノままノ意味デス……お父様ハ何らかノ形で、身体ニ大きナ損傷ヲ受けていマス》
早く、彼を助けなきゃ!ボクの脳に真っ先に浮かんだのはそれだった。ボクは全速力でボス部屋の入り口まで駆け戻る。いつまでも、このボスと戦って時間を浪費するわけにはいかない!クエストは失敗、ペナルティも受けることになるけど……それでも、ボクにとってはプレア殿の方が大切なんだ!
「ダメだ春風!その扉は……!」
「グッ……!?くそ、開かない!!」
「落ち着け、春風!その扉はアイツを倒さない限り開かんらしい!」
最悪だ。何でこんな時に限って!動かない扉を強く殴る。ボクは早く、プレア殿を助けに行きたいのに!でもどう頑張っても、確かに扉が開くことはなかった。
「大丈夫だ、春風。このゲームはデスゲームじゃない。仮に死んでも、すぐに蘇る!」
「ッ、確かにその通りです。システム的には、間違いないです……でも!」
ボクは真っ直ぐ、セイスさんの眼を見て言う。
「彼がわざわざ、ボクを避けて1人で行動しようとしたのには、何か意味があると思うんです!何か、嫌な予感がするんです!!」
「嫌な、予感……」
こんな状況で、感情論を持ち込んでる時点でダメなんだと自分でも思う。でも、不思議と間違ってないような気もする。このままでは、彼が遠くへ行ってしまうような……そんな気がしてならないんだ。
「……案外当たるものよ。こういう、女の勘は」
「カンナさん……」
カンナさんが、ボクにウインクする。セイスさんの、背中を押してくれてるんだ。
「……それもそうか。わかった!プレアデスを助けるためにも、早急にアイツを倒そう」
「っ、ありがとうございます!」
セイスさんもそう言ってくれて、ボクは正面に向き直る。そこには、さっきまでの傷が殆どなくなって、こちらの様子を伺っているボス蜘蛛がいた。
「……だがどうする?少なくともこいつに回復手段がある以上、速攻で倒すのは難しいと思うが」
肩越しに、セイスさんが厳しい現実を突きつける。確かに、あの子蜘蛛の捕食による回復量は圧倒的だ。まだ周りに蜘蛛の巣があるのを見るに、恐らくあと数回は続くんだろう。でも、方法はある。
「蜘蛛の巣から出てきたところを……倒さない程度の攻撃で壁に縫い付けてほしいんです」
「壁に縫い付ける……ですか?」
「なるほど……蜘蛛が壁の巣から出てくるためには、出口の空間が空いていなくてはならない。だが、その出口に蜘蛛を固定してやれば、それ以上蜘蛛が出てくることはない」
「そういうことです」
子蜘蛛は、壁や床の上に張られた蜘蛛の巣の、必ず中心にあたるところから出現していた。つまり、そのスペースが確保されていることが、子蜘蛛がスポーンする条件なんだろう。だったら、その空間を無くしてしまえば、これ以上蜘蛛が出てくることはない……つまり、回復もこれ以上起こらなくなるんだ。
「だが、その間ボスはどうする?流石にこれを見逃してくれるような相手ではないだろう」
「ボスはボクが相手します。それに、どうやら取り巻きの蜘蛛たちは、ボスがダメージを受けることで出現するようですから」
本当は錬金術か何かで壁を作り、蜘蛛の巣を塞いでしまうのが正攻法なんだろう。でも、今ボクたちにはそれができる人がいないから、致し方ない。一応ボクは壁生成と同じ地属性の錬金術が使えるけど、スキルの習得が間に合っていない。だから、こっちの方が確実なんだ。
「分かりました。また春風さんを危険に晒してしまいますが……」
「ボクなら大丈夫です。この子も一緒ですし……それに、ボクはプレア殿の剣ですから。こんなところで、簡単にはやられませんよ」
そう言って、小春の方をチラッと見る。一瞬、小さな女の子がコクッと頷いたように見えた。
(小春がいる今なら……あれを使ってもいいかもしれない)
ボクはそう思い、一つのスキルを頭に浮かべ準備する。そのスキルとは、【狂乱化】。ずっと前、ミュータントバークウルフを討伐した時に、称号とともに獲得したスキル。
【狂乱化】消費MP:全て 効果時間:(消費MP)秒
MPを全て消費し、暴走する。使用中は中確率で《恐怖》を付与し、ATKとAGIが2倍になるが、その他のステータスが半分になる。身体の操作が不自由になり、使用後1分間《気絶》する。ゲーム内1日毎に1回まで使用可能。
一度1人で試したことがあるから分かる。このスキルは危険だ。身体の操作が不自由になることがではない。というより、それ自体は言うほどそこまでの制限はない。問題は、このスキルを発動している間、ボクの精神が完全に乗っ取られたようになってしまうことなんだ。
感覚としては、ミュータントバークウルフと戦っていた時の、あの行き場のない怒り、憎悪に似ている。あの時はボクが未熟だったばかりに、そういった感情に支配されていたけど……このスキルは次元が違う。言わば、頭の中に強制的に、途方もないネガティブな感情を押し込まれるような。以前ボクが試した時は、その感覚に耐えきれず暴走してしまった。
でも、今回は違う。今は、小春がいる。だから、もし仮にまた暴走したとしても、きっと大丈夫なはずだ。
《……そういうわけで、小春。あとは頼んだよ》
《ッ、マスター!?》
「ボクに力を……【狂乱化】!!」
瞬間、ボクの中にあの黒い渦が巻き起こる。乱れ、混ざり、全てを呑み込んでいく。
「う、うああぁぁぁっ!!!」
「ッ、春風さん!?」
「あいつ、まさか!?」
《しっかりしテ下サイ、マスター!!》
皆の声が聞こえる。それだけで、この前とは違う。この力に、ある程度抗うことができた。飲み込まれちゃダメだ!この荒波には!一度でも侵入を許せば、容赦なく中をグチャグチャにかき乱される。そしてそのまま、意識ごと持っていかれる。それだけは絶対に避けなくては!
《こ、小春……ッ、大丈夫?苦しくない?》
《へ、変な感じハ、しマスガ……ワタシは大丈夫デス!それヨリ今は、マスターの方ガ心配デス!》
その言葉を聞いて少し胸を撫で下ろす。小春はボクとのチャネリング……つまり、思念の繋がりによって動いている。ボクへの精神干渉が、小春にも影響する可能性があったんだ。
でも、杞憂だった。なら、あとはボクが耐えるだけだ。今回は守るべき仲間がいる。その状態で好き放題暴走したら、巻き込んでしまうかもしれない。それだけは避けなければ。
「うおおおぉぉぉぉおぉぉぉっっ!!」
身体を蹲らせ、心臓を押さえる。痛い。痛い。キリキリする。黒い感情を抑え込もうと、大きく負担をかけているんだ。イメージは封印。ボクの周囲に漏れ出したものを、身体の真ん中……心臓に封じ込める。そして、血液と共に全身に循環させ、身体全体を適応させていく。でも、それにボクの身体が拒否反応を示している。
「春風さん、しっかり!」
《負けナイで下サイ、マスター!》
(ああ、皆の声が、段々、遠くなっていく……!また、呑み込まれる……意識が、途切れる……!!)
《小、春……少しだけで、いい……皆を、守って、あげて……》
彼のことだ。万が一に備えて、きっと残存エネルギーを小春の中に残しているはず。ボクの意識が戻るまでの間は……頑張ってもらうしかない。
小春に望みを託し、ボクは地面に倒れ意識を失った。
「ッ、どういうことなの!?プレア殿が瀕死って!」
「「!!?」」
思うように攻撃が通らず、ジリ貧が続くボス部屋に、突然響いたボクの声とその内容に、2人も思わず振り返る。無理もない。今離れて、単独で行動している彼の身に何か危険が迫っているということを意味しているのだから。
《ソノままノ意味デス……お父様ハ何らかノ形で、身体ニ大きナ損傷ヲ受けていマス》
早く、彼を助けなきゃ!ボクの脳に真っ先に浮かんだのはそれだった。ボクは全速力でボス部屋の入り口まで駆け戻る。いつまでも、このボスと戦って時間を浪費するわけにはいかない!クエストは失敗、ペナルティも受けることになるけど……それでも、ボクにとってはプレア殿の方が大切なんだ!
「ダメだ春風!その扉は……!」
「グッ……!?くそ、開かない!!」
「落ち着け、春風!その扉はアイツを倒さない限り開かんらしい!」
最悪だ。何でこんな時に限って!動かない扉を強く殴る。ボクは早く、プレア殿を助けに行きたいのに!でもどう頑張っても、確かに扉が開くことはなかった。
「大丈夫だ、春風。このゲームはデスゲームじゃない。仮に死んでも、すぐに蘇る!」
「ッ、確かにその通りです。システム的には、間違いないです……でも!」
ボクは真っ直ぐ、セイスさんの眼を見て言う。
「彼がわざわざ、ボクを避けて1人で行動しようとしたのには、何か意味があると思うんです!何か、嫌な予感がするんです!!」
「嫌な、予感……」
こんな状況で、感情論を持ち込んでる時点でダメなんだと自分でも思う。でも、不思議と間違ってないような気もする。このままでは、彼が遠くへ行ってしまうような……そんな気がしてならないんだ。
「……案外当たるものよ。こういう、女の勘は」
「カンナさん……」
カンナさんが、ボクにウインクする。セイスさんの、背中を押してくれてるんだ。
「……それもそうか。わかった!プレアデスを助けるためにも、早急にアイツを倒そう」
「っ、ありがとうございます!」
セイスさんもそう言ってくれて、ボクは正面に向き直る。そこには、さっきまでの傷が殆どなくなって、こちらの様子を伺っているボス蜘蛛がいた。
「……だがどうする?少なくともこいつに回復手段がある以上、速攻で倒すのは難しいと思うが」
肩越しに、セイスさんが厳しい現実を突きつける。確かに、あの子蜘蛛の捕食による回復量は圧倒的だ。まだ周りに蜘蛛の巣があるのを見るに、恐らくあと数回は続くんだろう。でも、方法はある。
「蜘蛛の巣から出てきたところを……倒さない程度の攻撃で壁に縫い付けてほしいんです」
「壁に縫い付ける……ですか?」
「なるほど……蜘蛛が壁の巣から出てくるためには、出口の空間が空いていなくてはならない。だが、その出口に蜘蛛を固定してやれば、それ以上蜘蛛が出てくることはない」
「そういうことです」
子蜘蛛は、壁や床の上に張られた蜘蛛の巣の、必ず中心にあたるところから出現していた。つまり、そのスペースが確保されていることが、子蜘蛛がスポーンする条件なんだろう。だったら、その空間を無くしてしまえば、これ以上蜘蛛が出てくることはない……つまり、回復もこれ以上起こらなくなるんだ。
「だが、その間ボスはどうする?流石にこれを見逃してくれるような相手ではないだろう」
「ボスはボクが相手します。それに、どうやら取り巻きの蜘蛛たちは、ボスがダメージを受けることで出現するようですから」
本当は錬金術か何かで壁を作り、蜘蛛の巣を塞いでしまうのが正攻法なんだろう。でも、今ボクたちにはそれができる人がいないから、致し方ない。一応ボクは壁生成と同じ地属性の錬金術が使えるけど、スキルの習得が間に合っていない。だから、こっちの方が確実なんだ。
「分かりました。また春風さんを危険に晒してしまいますが……」
「ボクなら大丈夫です。この子も一緒ですし……それに、ボクはプレア殿の剣ですから。こんなところで、簡単にはやられませんよ」
そう言って、小春の方をチラッと見る。一瞬、小さな女の子がコクッと頷いたように見えた。
(小春がいる今なら……あれを使ってもいいかもしれない)
ボクはそう思い、一つのスキルを頭に浮かべ準備する。そのスキルとは、【狂乱化】。ずっと前、ミュータントバークウルフを討伐した時に、称号とともに獲得したスキル。
【狂乱化】消費MP:全て 効果時間:(消費MP)秒
MPを全て消費し、暴走する。使用中は中確率で《恐怖》を付与し、ATKとAGIが2倍になるが、その他のステータスが半分になる。身体の操作が不自由になり、使用後1分間《気絶》する。ゲーム内1日毎に1回まで使用可能。
一度1人で試したことがあるから分かる。このスキルは危険だ。身体の操作が不自由になることがではない。というより、それ自体は言うほどそこまでの制限はない。問題は、このスキルを発動している間、ボクの精神が完全に乗っ取られたようになってしまうことなんだ。
感覚としては、ミュータントバークウルフと戦っていた時の、あの行き場のない怒り、憎悪に似ている。あの時はボクが未熟だったばかりに、そういった感情に支配されていたけど……このスキルは次元が違う。言わば、頭の中に強制的に、途方もないネガティブな感情を押し込まれるような。以前ボクが試した時は、その感覚に耐えきれず暴走してしまった。
でも、今回は違う。今は、小春がいる。だから、もし仮にまた暴走したとしても、きっと大丈夫なはずだ。
《……そういうわけで、小春。あとは頼んだよ》
《ッ、マスター!?》
「ボクに力を……【狂乱化】!!」
瞬間、ボクの中にあの黒い渦が巻き起こる。乱れ、混ざり、全てを呑み込んでいく。
「う、うああぁぁぁっ!!!」
「ッ、春風さん!?」
「あいつ、まさか!?」
《しっかりしテ下サイ、マスター!!》
皆の声が聞こえる。それだけで、この前とは違う。この力に、ある程度抗うことができた。飲み込まれちゃダメだ!この荒波には!一度でも侵入を許せば、容赦なく中をグチャグチャにかき乱される。そしてそのまま、意識ごと持っていかれる。それだけは絶対に避けなくては!
《こ、小春……ッ、大丈夫?苦しくない?》
《へ、変な感じハ、しマスガ……ワタシは大丈夫デス!それヨリ今は、マスターの方ガ心配デス!》
その言葉を聞いて少し胸を撫で下ろす。小春はボクとのチャネリング……つまり、思念の繋がりによって動いている。ボクへの精神干渉が、小春にも影響する可能性があったんだ。
でも、杞憂だった。なら、あとはボクが耐えるだけだ。今回は守るべき仲間がいる。その状態で好き放題暴走したら、巻き込んでしまうかもしれない。それだけは避けなければ。
「うおおおぉぉぉぉおぉぉぉっっ!!」
身体を蹲らせ、心臓を押さえる。痛い。痛い。キリキリする。黒い感情を抑え込もうと、大きく負担をかけているんだ。イメージは封印。ボクの周囲に漏れ出したものを、身体の真ん中……心臓に封じ込める。そして、血液と共に全身に循環させ、身体全体を適応させていく。でも、それにボクの身体が拒否反応を示している。
「春風さん、しっかり!」
《負けナイで下サイ、マスター!》
(ああ、皆の声が、段々、遠くなっていく……!また、呑み込まれる……意識が、途切れる……!!)
《小、春……少しだけで、いい……皆を、守って、あげて……》
彼のことだ。万が一に備えて、きっと残存エネルギーを小春の中に残しているはず。ボクの意識が戻るまでの間は……頑張ってもらうしかない。
小春に望みを託し、ボクは地面に倒れ意識を失った。
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