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第4章 焔の中の怪物
第31話 リモート会議
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~~side 春風~~
「お待たせしました!」
あの後、すぐにギルドの受付の人が救護活動から戻って来て、部屋の中に通してもらえた。もしあのまま来てなかったら、多分もう少し入るのが遅くなっていただろう。助かった。
ボクたちが部屋に入ると、期待と半信半疑の視線が集まる。後者の方は、さっきドア越しに聞こえた声によれば、ボクたちがウルヴァンを復活させた原因なんじゃないか、と疑っているらしい。
……はい、その通りです。ボクたちはスロウに嵌められたとはいえ、結果的には自らの手でウルヴァンの復活を手助けしてしまった。プレア殿の推測では、ウルヴァンは火山の噴火に呼応して復活するらしい。それで力を取り戻すまでは目覚めてほしくないからこそ、わざわざ噴火を抑えていたんだろう、と。
まあ要するに、バレたらヤバいってことだ。
「おお、来たかね……ん?プレアデスはいないのか?」
「えっと、彼は……」
グスターヴさんが出迎えてくれた。そして、即座にプレア殿の所在を聞かれた。そう、実は今ここに、プレア殿はいない。本当は4人全員で帰ってくるはずだったのに。まさか、こうなるとは。
「彼奴の身に、何かあったのか……?」
心配そうな声をあげられる。きっとグスターヴさんは、ボクたちの中でも特に彼に期待を寄せていたんだろう。それだけに、彼が今いないことへの不安もまたひとしおというわけだ。さて、あまり時間もないようだし、早く種明かしといきましょうか。
「心配しないで大丈夫です。プレア殿はちゃんといますから」
そう言って、ボクは奥の壁に向けて記録結晶を起動し、投影を開始した。そこに映っているのは……そう、プレア殿だ。
「あー、あー。聞こえる?」
『うん、問題なさそうだね。ありがとうハル』
瞬間、衝撃が走ったような空気が辺りを包んだ。無理もない。録画のはずの人物との会話を成立させたんだから。そしてその場合、考えられることは一つ。この映像が生中継だということだ。しかし、今この世界に一般的に普及している技術では、まだ実現が難しいらしい。それ故、殆ど生中継を見たことのない彼らにとって、目の前で起きていることは驚きを隠せないのだ。
~~side プレアデス~~
無事に向こうとの通信が繋がった。今僕がいるのは、ウルヴァーニの最深部。そう、先程スロウと戦った場所だ。コアを破壊されて殆ど抵抗できないスロウを脅は……ゲフンゲフン、平和的に説得して、彼の持つ巨大コンピュータのような装置を通信に使わせて貰っている。
しかし、いくら優秀な装置でも、これ単体ではライブ配信はできない。それを可能にしているのが、今ハルが使っている記録結晶だ。実はあれ、ただの記録結晶ではない。蒼粒石の送電技術を応用した、ライブ配信専用の記録結晶なのだ。
通常のものは、使用した人の意識に接続し、直接その視界を記録する。そして再度使う時、その中に刻まれた視界の映像が映し出される仕組みになっている。これ自体も蒼粒石の意識と接続する力……ハルの『機刀:小春』に使ったような機能を利用したもので、これは僕達プレイヤーがログインする以前の世界からあったオーパーツの1つらしい。
一方こっちのライブ用は、視界を記録するという根本的なやり方を変えている。代わりに、視界によって得られる情報を電気として変換し、その電波によって音や映像を配信するものだ。そしてその電気を傍受し、元の音や映像といった情報に変換し直して投影するのが、ハルの持つあの結晶の役割。
要はライブ用の場合、感覚を電気に変換して電波として送り出すための結晶と、それを受け取って還元するための結晶の2つで1セットとなる。因みに、電波の混線を防ぐための方法としてラジオのシステムを参考にした。ちょうど以前学校で作ったことがあり、その時の経験を活かした形だ。
一見凄い発明に思えるが、実はそんなことはない。というのも、通常人の意識を電気に変換するのは不安定で難しすぎるからだ。人の意識は機械ではないため、常に変動する。まだ技術改良も出来てない今の結晶では、持って数十秒が限界だった。
そのためまともに通信するためには、それだけ優秀な媒体が必要だった。僕がスロウのを使わせて貰っているのはそういう理由。機械……即ちカメラによって僕を映し、その映像や音を電気に変換する方法なら、人の意識に頼るよりずっと安定して通信ができる。スロウのコンピュータの内カメラの映像を、送信側の結晶に接続させるのが少々大変だったが。
「お集まり頂きありがとうございます。これより、ウルヴァン攻略会議を始めます」
~~side 春風~~
『……以上で、攻略会議を終了します。ご参加頂きありがとうございました』
ふう。何とか無事に終えられたか。プレア殿に連絡入れとこう。お・つ・か・れっと。
今回の会議はこの街の重役だけでなく、実際に参加するプレイヤーも集めた大規模なものだった。今、会議が終了したことで、各々の準備に取りかかるためにぞろぞろと部屋を後にしていた。ボクたちはその流れに逆らうようにして、グスターヴさんのいる方へ向かった。
「グスターヴさん、今日はありがとうございました」
「おぉ。何、こちらこそ助かったわい」
彼の話では、この街の結論としてオーブを差し出すという結論に固まりつつあったらしい。でもそれも、会議の中で殆ど消失した。というのも、今回の件ではオーブを返すのは危険極まりないからだ。
元々オーブはウルヴァンの左眼だったものだが、太古の人たちによって持ち出された。本来はそれを返すことによって怒りを鎮めることができる……という伝承だったらしい。しかし、スロウによって負の感情をたっぷりと吸わされた状態で復活する以上、その程度で侵攻が止まるとは考えにくい。
それどころか、オーブはウルヴァンの力の一部にして、遥か昔から今に至るまでずっと、フリーディアを繁栄させ続けるだけのエネルギーを内包している。そんなものを取り戻されようものなら、尚更手が付けられなくなる。そういうわけで、オーブの返還は危険だとして中止することが決定したのだ。
代わりにボクたちプレイヤーがやることは、ウルヴァンの足止めと住民の避難の護衛だ。プレア殿の見解では、ウルヴァン復活にあたって、そこに棲む多くの魔物も王都方面へと逃げ出す可能性があるらしい。そういう魔物から住民を守るため、上級プレイヤー以外はそっちの任務にあたることになった。
そしてプレア殿自身は……まだ戻らないらしい。これはボクたちだけにチャットで教えて来たことだけど。なんでも、上手くいけばウルヴァンの大幅な弱体化を望めるらしい。きっと弱点か何かを調べてくれるんだろう。最も、彼なら既に見当が付いているのかもしれないが。
「さあ、ボクたちも準備しよう!」
「おう!」
「はいっ」
今回のウルヴァン戦、プレア殿がいないからかもしれないが、何とテラナイトさんやユノンさんと並んで、遊撃隊の隊長を任されてしまった。勿論、総隊長は雪ダルマさん。あとは後衛の隊長としてマグ太郎さん?が選ばれていた。彼もさっきの戦いで、フリーディア防衛隊の総隊長だったらしい。
今までボクは、あの日彼と出会って以降、何だかんだで彼の優しさや強さに甘えてしまっていた。勿論、そうさせてくれるのは凄く嬉しいし、感謝している。でも、いつまでもそうしているわけにはいかない。今回の戦い、ボクは初めてプレア殿がいない中で戦いに臨むことになる。正直、めちゃくちゃ緊張する。だけど。
「……大丈夫。プレア殿は、ここにいる」
プレア殿とお揃いのペンダントを握る。離れていても大丈夫だ。ボクはこの世界で彼と、色んな人と出会って、その度たくさんのことを学んできた。だから、きっと大丈夫。プレア殿が帰ってくるまでの間、ボクが2人分頑張るから。だから君も、きっと掴んでね?ウルヴァンを倒すための鍵を……フリーディアを救うための希望の光を。
「お待たせしました!」
あの後、すぐにギルドの受付の人が救護活動から戻って来て、部屋の中に通してもらえた。もしあのまま来てなかったら、多分もう少し入るのが遅くなっていただろう。助かった。
ボクたちが部屋に入ると、期待と半信半疑の視線が集まる。後者の方は、さっきドア越しに聞こえた声によれば、ボクたちがウルヴァンを復活させた原因なんじゃないか、と疑っているらしい。
……はい、その通りです。ボクたちはスロウに嵌められたとはいえ、結果的には自らの手でウルヴァンの復活を手助けしてしまった。プレア殿の推測では、ウルヴァンは火山の噴火に呼応して復活するらしい。それで力を取り戻すまでは目覚めてほしくないからこそ、わざわざ噴火を抑えていたんだろう、と。
まあ要するに、バレたらヤバいってことだ。
「おお、来たかね……ん?プレアデスはいないのか?」
「えっと、彼は……」
グスターヴさんが出迎えてくれた。そして、即座にプレア殿の所在を聞かれた。そう、実は今ここに、プレア殿はいない。本当は4人全員で帰ってくるはずだったのに。まさか、こうなるとは。
「彼奴の身に、何かあったのか……?」
心配そうな声をあげられる。きっとグスターヴさんは、ボクたちの中でも特に彼に期待を寄せていたんだろう。それだけに、彼が今いないことへの不安もまたひとしおというわけだ。さて、あまり時間もないようだし、早く種明かしといきましょうか。
「心配しないで大丈夫です。プレア殿はちゃんといますから」
そう言って、ボクは奥の壁に向けて記録結晶を起動し、投影を開始した。そこに映っているのは……そう、プレア殿だ。
「あー、あー。聞こえる?」
『うん、問題なさそうだね。ありがとうハル』
瞬間、衝撃が走ったような空気が辺りを包んだ。無理もない。録画のはずの人物との会話を成立させたんだから。そしてその場合、考えられることは一つ。この映像が生中継だということだ。しかし、今この世界に一般的に普及している技術では、まだ実現が難しいらしい。それ故、殆ど生中継を見たことのない彼らにとって、目の前で起きていることは驚きを隠せないのだ。
~~side プレアデス~~
無事に向こうとの通信が繋がった。今僕がいるのは、ウルヴァーニの最深部。そう、先程スロウと戦った場所だ。コアを破壊されて殆ど抵抗できないスロウを脅は……ゲフンゲフン、平和的に説得して、彼の持つ巨大コンピュータのような装置を通信に使わせて貰っている。
しかし、いくら優秀な装置でも、これ単体ではライブ配信はできない。それを可能にしているのが、今ハルが使っている記録結晶だ。実はあれ、ただの記録結晶ではない。蒼粒石の送電技術を応用した、ライブ配信専用の記録結晶なのだ。
通常のものは、使用した人の意識に接続し、直接その視界を記録する。そして再度使う時、その中に刻まれた視界の映像が映し出される仕組みになっている。これ自体も蒼粒石の意識と接続する力……ハルの『機刀:小春』に使ったような機能を利用したもので、これは僕達プレイヤーがログインする以前の世界からあったオーパーツの1つらしい。
一方こっちのライブ用は、視界を記録するという根本的なやり方を変えている。代わりに、視界によって得られる情報を電気として変換し、その電波によって音や映像を配信するものだ。そしてその電気を傍受し、元の音や映像といった情報に変換し直して投影するのが、ハルの持つあの結晶の役割。
要はライブ用の場合、感覚を電気に変換して電波として送り出すための結晶と、それを受け取って還元するための結晶の2つで1セットとなる。因みに、電波の混線を防ぐための方法としてラジオのシステムを参考にした。ちょうど以前学校で作ったことがあり、その時の経験を活かした形だ。
一見凄い発明に思えるが、実はそんなことはない。というのも、通常人の意識を電気に変換するのは不安定で難しすぎるからだ。人の意識は機械ではないため、常に変動する。まだ技術改良も出来てない今の結晶では、持って数十秒が限界だった。
そのためまともに通信するためには、それだけ優秀な媒体が必要だった。僕がスロウのを使わせて貰っているのはそういう理由。機械……即ちカメラによって僕を映し、その映像や音を電気に変換する方法なら、人の意識に頼るよりずっと安定して通信ができる。スロウのコンピュータの内カメラの映像を、送信側の結晶に接続させるのが少々大変だったが。
「お集まり頂きありがとうございます。これより、ウルヴァン攻略会議を始めます」
~~side 春風~~
『……以上で、攻略会議を終了します。ご参加頂きありがとうございました』
ふう。何とか無事に終えられたか。プレア殿に連絡入れとこう。お・つ・か・れっと。
今回の会議はこの街の重役だけでなく、実際に参加するプレイヤーも集めた大規模なものだった。今、会議が終了したことで、各々の準備に取りかかるためにぞろぞろと部屋を後にしていた。ボクたちはその流れに逆らうようにして、グスターヴさんのいる方へ向かった。
「グスターヴさん、今日はありがとうございました」
「おぉ。何、こちらこそ助かったわい」
彼の話では、この街の結論としてオーブを差し出すという結論に固まりつつあったらしい。でもそれも、会議の中で殆ど消失した。というのも、今回の件ではオーブを返すのは危険極まりないからだ。
元々オーブはウルヴァンの左眼だったものだが、太古の人たちによって持ち出された。本来はそれを返すことによって怒りを鎮めることができる……という伝承だったらしい。しかし、スロウによって負の感情をたっぷりと吸わされた状態で復活する以上、その程度で侵攻が止まるとは考えにくい。
それどころか、オーブはウルヴァンの力の一部にして、遥か昔から今に至るまでずっと、フリーディアを繁栄させ続けるだけのエネルギーを内包している。そんなものを取り戻されようものなら、尚更手が付けられなくなる。そういうわけで、オーブの返還は危険だとして中止することが決定したのだ。
代わりにボクたちプレイヤーがやることは、ウルヴァンの足止めと住民の避難の護衛だ。プレア殿の見解では、ウルヴァン復活にあたって、そこに棲む多くの魔物も王都方面へと逃げ出す可能性があるらしい。そういう魔物から住民を守るため、上級プレイヤー以外はそっちの任務にあたることになった。
そしてプレア殿自身は……まだ戻らないらしい。これはボクたちだけにチャットで教えて来たことだけど。なんでも、上手くいけばウルヴァンの大幅な弱体化を望めるらしい。きっと弱点か何かを調べてくれるんだろう。最も、彼なら既に見当が付いているのかもしれないが。
「さあ、ボクたちも準備しよう!」
「おう!」
「はいっ」
今回のウルヴァン戦、プレア殿がいないからかもしれないが、何とテラナイトさんやユノンさんと並んで、遊撃隊の隊長を任されてしまった。勿論、総隊長は雪ダルマさん。あとは後衛の隊長としてマグ太郎さん?が選ばれていた。彼もさっきの戦いで、フリーディア防衛隊の総隊長だったらしい。
今までボクは、あの日彼と出会って以降、何だかんだで彼の優しさや強さに甘えてしまっていた。勿論、そうさせてくれるのは凄く嬉しいし、感謝している。でも、いつまでもそうしているわけにはいかない。今回の戦い、ボクは初めてプレア殿がいない中で戦いに臨むことになる。正直、めちゃくちゃ緊張する。だけど。
「……大丈夫。プレア殿は、ここにいる」
プレア殿とお揃いのペンダントを握る。離れていても大丈夫だ。ボクはこの世界で彼と、色んな人と出会って、その度たくさんのことを学んできた。だから、きっと大丈夫。プレア殿が帰ってくるまでの間、ボクが2人分頑張るから。だから君も、きっと掴んでね?ウルヴァンを倒すための鍵を……フリーディアを救うための希望の光を。
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