89 / 202
第4章 焔の中の怪物
第24話 伝承
しおりを挟む
~~side プレアデス~~
「ハックシュン!!」
「プレア殿、風邪引いた?」
「い、いや……そもそもここで風邪引くのかな……?」
多分、誰か僕のことを噂しているんだろう。スロウの仕業かな?まあ誰でも良いけど。せめて悪い噂じゃなければ。
現在、僕達4人はスロウが拠点を構えるという火山『ウルヴァーニ』へと向かっている。というか、もう目の前だ。道中は敵が数体迎撃に来ただけで、とても防衛しようという気を感じられなかった。誘われているのか?とか、ここにはいないんじゃないか?とか心配事が浮かんだが、何にしろここには来ないといけなかったので問題はない。
「それでプレアデスさん、先程言っていた伝承、というのは……?」
「うん……といっても、グスターヴさんの受け売りなんだけど。ずっと昔からフリーディアに伝えられる神話には、放っておけば世界が滅びるレベルの『ウルヴァン』っていう名前の魔獣が登場するんだ」
「神話……?失礼ですが、それは役に立つ情報源なんでしょうか?」
カンナさんの言うことも真っ当だ。特に本職が研究者の彼女にとって、文献が不確定要素の多い神話というのは些か納得がいかないんだろう。まあ、僕が思うにはこういう類のゲームって大体バックボーンとなるシナリオが存在するわけで。その一つとして神話というのはとても題材にしやすいから、あながち信憑性がないわけではないと思うけど。
「まあ、実際それしかリソースがないんだし仕方ないだろ」
「そう……ね。ごめんなさい、続けて」
「大丈夫。それで……ウルヴァーニは、その災害級の魔獣を封印している場所なんだ」
「封印……それって神話に出るくらいならずっと昔から続いてるんだよね?もし戦闘の衝撃を受けでもしたら……」
「うん、最悪封印が解かれかねない。何としてもそれは防がなきゃいけない……」
「……だがプレアデス。その魔獣が目覚めたとしても、すぐに倒せばいいんじゃないのか?いくら強力な魔獣でも、復活してすぐにはまともに動けないだろ」
「そう簡単に倒せればの話だけどね。それに……実は、フリーディアの中心部にはウルヴァンの力を封じ込めた宝玉があるらしい。だから、もしそいつが復活したら、まず間違いなくフリーディアが襲われる」
このイベントの敗北条件……それは、フリーディアの陥落。このウルヴァンという存在がイベントに直接関係していなかったとしても、目覚めてしまえば臨時ボスとしてイベントに組み込まれるかもしれない。
そしてこれはあくまで、ここにスロウがいない場合の話だ。実際、雪ダルマさん達の解析によれば、あのゴーレム達はこの辺りの山から来たと結果が出ている。彼らの解析を過信しているわけではないが、あの規模の軍隊を収容できるだけの広さも考えると、どう考えても一番大きいウルヴァーニが最も可能性が高い。
ウルヴァンへの影響を考えると、スロウにはここにいて欲しくない。彼との戦闘の衝撃が、封印を弱めかねないからだ。グスターヴさんの話では、封印が施されてから相当年経過している。封印の強さに経年劣化の概念が通用するのかは不明だが、ともかく不安要素はない方が良い。解析の結果では間違いなくスロウはいる。だが、もし万が一不在とかなら……。
……しかし、僕の淡い期待は、最悪の形をもって裏切られた。
『やあ、ついにここまで来たね。待っていたよ』
「ッ!スロウ!!」
火山に入ってすぐ、僕達のいる空間に声が響いた。間違いなくスロウだ。反射で叫んでしまう。近くにはいないことは分かっていても。
「やっぱり、ここにいたんですね!」
「スロウ、ここに何があるのか分かっているのか?その上でウルヴァーニに……!?」
『そうだよ、プレアデス。君が聞いたウルヴァンは……ちょうど、ぼくの後ろで眠っている』
「……ッ!?」
最悪だ。よりによって一番厄介な方向に行ってしまうなんて。スロウは、初めからウルヴァンの存在に気づいていたんだ。今、あいつは後ろで眠っていると言った。いくらスロウでも、ウルヴァンを脅威とみなしていれば、そんな所まで近づきはしないだろう。ということはつまり……。
「ウルヴァンを……利用するつもりか!!」
『ご明察。よくさっきのでここまで推理できたねー、褒めてあげよう』
こいつ、完全に舐め腐っているな。いくらスロウへの切り札にしていた【桜花壊塵撃】が露見しているとはいえ、敵に本陣まで攻め込まれているというのに。何故スロウはここまで余裕でいられるんだ……?
『さて、真実を解き明かした名探偵には報酬をあげなくちゃね。きみと……そうだね、春風。2人をぼくの部屋に招待してあげよう』
「何っ!?」
「敵であるボクたちをわざわざ……?」
そう僕達が言っている間に、足元に青白い魔法陣のようなものが展開された。そうか、スロウの空間転移能力。僕達にも使えるということか。
「おい、待てスロウ!俺達もそこに連れて行け!」
『きみはセイス……だったかな?あの時はよくもやってくれたねー?本当は今すぐにでも借りを返してやりたいところだったんだけど……予定が変わった。だから、きみにもう用はないよ』
「おい!勝手に決めるな……痛ッ!」
セイスさんが僕達に近づこうとする。しかしその瞬間、足元の刻印が強く発光し、僕達と彼らの間にバリアを展開してしまった。これでは近づけない。
『もしそんなにぼくに会いたいなら……自分たちの力で探し当てることだね。ぼくは、逃げも隠れもしないから』
楽しみにしているよ、とでも言いたげな声色でそう言い残すと、スロウはあっという間に僕達を引き離してしまった。一瞬視界が真っ白になると、次に僕達が立っていたのは、数々のメカメカしい機械やパイプラインが壁や天井に埋め込まれた、マグマ染み出す広い空間だった。
「ここが……スロウの部屋」
「機械だらけだね……ねえ、あのモニター。あれでボクたちを監視してたのかな?」
ハルが指し示した先にあったのは、巨大なモニター。いくつかの場所が映っているが、今真ん中にデカデカと映っているのは……そう、ちょうど僕達がさっき通ってきた道だ。スロウは僕達の行動をずっと見ていたんだ。だから僕達がここに来るタイミングも分かっていたんだ。そりゃあ余裕もあるわけだ。
「ん?待って……あの右下に映ってるの、もしかして」
「……!ほんとだ、あれボクたちの前線基地の近くだ!」
なるほど……どうやら、僕達がこの前フリーディア前で迎撃したあの日以降の僕達の行動は、全てスロウに見られていたと思った方が良いかもしれないな。つまり、僕達がここまでに使ってきたスキルや攻撃も、全て彼に知られている……と。
「……やられたな。対策をしていたのは、ボクたちだけじゃなかったってことか」
ハルがため息混じりにぽつりとこぼす。確かに、僕達は彼の攻撃やスキルを殆ど知らないのに対し、向こうはこっちの手札を殆ど知っている。情報アドバンテージの差が尋常じゃない。そしてそれは、そのまま戦闘での有利不利に関わってくる。特に、誤魔化しの効かない少人数同士の戦いでは。
セイス:すまない……俺とカンナが辿り着くまで、どうにか持ち堪えてくれ。
セイスさんから連絡が入った。本当は「僕達は大丈夫だ」とか送るのが頼もしく見えるんだろうが、今回は状況が状況だ。僕達の手の内が大体読まれている以上、未だ見せていないカンナさんの止血防止剤と《出血》を組み合わせた流血コンボ……それが、この戦いに勝利するために必要不可欠だ。
プレアデス:ありがとう。僕達がいるのはどうやらマップ中央の深い所らしい。入り口はちゃんと付いているから、見つかれば必ず合流できるよ。
セイス:助かる。お互い頑張ろう。
セイスさんからの連絡が途絶えた。僕達のいる場所を探しに行ったようだ。さて、僕達も準備しなくちゃ……そう思ってインベントリを操作していると。
「仲間との相談はもう終わったのかい?」
声のした方に反射的に振り返る。僕達の視線の先にいたのは、以前の研究者の着るような白衣を羽織った中に、全身をピッタリと覆うバトルスーツを装備したスロウだった。
「スロウ……」
「ふふふ……ようこそ、ぼくの部屋へ。ゆっくりしていくと良いさ……」
乾いた笑みを浮かべるスロウ。その瞳の奥は、黒く濁っているように見えた。
「ハックシュン!!」
「プレア殿、風邪引いた?」
「い、いや……そもそもここで風邪引くのかな……?」
多分、誰か僕のことを噂しているんだろう。スロウの仕業かな?まあ誰でも良いけど。せめて悪い噂じゃなければ。
現在、僕達4人はスロウが拠点を構えるという火山『ウルヴァーニ』へと向かっている。というか、もう目の前だ。道中は敵が数体迎撃に来ただけで、とても防衛しようという気を感じられなかった。誘われているのか?とか、ここにはいないんじゃないか?とか心配事が浮かんだが、何にしろここには来ないといけなかったので問題はない。
「それでプレアデスさん、先程言っていた伝承、というのは……?」
「うん……といっても、グスターヴさんの受け売りなんだけど。ずっと昔からフリーディアに伝えられる神話には、放っておけば世界が滅びるレベルの『ウルヴァン』っていう名前の魔獣が登場するんだ」
「神話……?失礼ですが、それは役に立つ情報源なんでしょうか?」
カンナさんの言うことも真っ当だ。特に本職が研究者の彼女にとって、文献が不確定要素の多い神話というのは些か納得がいかないんだろう。まあ、僕が思うにはこういう類のゲームって大体バックボーンとなるシナリオが存在するわけで。その一つとして神話というのはとても題材にしやすいから、あながち信憑性がないわけではないと思うけど。
「まあ、実際それしかリソースがないんだし仕方ないだろ」
「そう……ね。ごめんなさい、続けて」
「大丈夫。それで……ウルヴァーニは、その災害級の魔獣を封印している場所なんだ」
「封印……それって神話に出るくらいならずっと昔から続いてるんだよね?もし戦闘の衝撃を受けでもしたら……」
「うん、最悪封印が解かれかねない。何としてもそれは防がなきゃいけない……」
「……だがプレアデス。その魔獣が目覚めたとしても、すぐに倒せばいいんじゃないのか?いくら強力な魔獣でも、復活してすぐにはまともに動けないだろ」
「そう簡単に倒せればの話だけどね。それに……実は、フリーディアの中心部にはウルヴァンの力を封じ込めた宝玉があるらしい。だから、もしそいつが復活したら、まず間違いなくフリーディアが襲われる」
このイベントの敗北条件……それは、フリーディアの陥落。このウルヴァンという存在がイベントに直接関係していなかったとしても、目覚めてしまえば臨時ボスとしてイベントに組み込まれるかもしれない。
そしてこれはあくまで、ここにスロウがいない場合の話だ。実際、雪ダルマさん達の解析によれば、あのゴーレム達はこの辺りの山から来たと結果が出ている。彼らの解析を過信しているわけではないが、あの規模の軍隊を収容できるだけの広さも考えると、どう考えても一番大きいウルヴァーニが最も可能性が高い。
ウルヴァンへの影響を考えると、スロウにはここにいて欲しくない。彼との戦闘の衝撃が、封印を弱めかねないからだ。グスターヴさんの話では、封印が施されてから相当年経過している。封印の強さに経年劣化の概念が通用するのかは不明だが、ともかく不安要素はない方が良い。解析の結果では間違いなくスロウはいる。だが、もし万が一不在とかなら……。
……しかし、僕の淡い期待は、最悪の形をもって裏切られた。
『やあ、ついにここまで来たね。待っていたよ』
「ッ!スロウ!!」
火山に入ってすぐ、僕達のいる空間に声が響いた。間違いなくスロウだ。反射で叫んでしまう。近くにはいないことは分かっていても。
「やっぱり、ここにいたんですね!」
「スロウ、ここに何があるのか分かっているのか?その上でウルヴァーニに……!?」
『そうだよ、プレアデス。君が聞いたウルヴァンは……ちょうど、ぼくの後ろで眠っている』
「……ッ!?」
最悪だ。よりによって一番厄介な方向に行ってしまうなんて。スロウは、初めからウルヴァンの存在に気づいていたんだ。今、あいつは後ろで眠っていると言った。いくらスロウでも、ウルヴァンを脅威とみなしていれば、そんな所まで近づきはしないだろう。ということはつまり……。
「ウルヴァンを……利用するつもりか!!」
『ご明察。よくさっきのでここまで推理できたねー、褒めてあげよう』
こいつ、完全に舐め腐っているな。いくらスロウへの切り札にしていた【桜花壊塵撃】が露見しているとはいえ、敵に本陣まで攻め込まれているというのに。何故スロウはここまで余裕でいられるんだ……?
『さて、真実を解き明かした名探偵には報酬をあげなくちゃね。きみと……そうだね、春風。2人をぼくの部屋に招待してあげよう』
「何っ!?」
「敵であるボクたちをわざわざ……?」
そう僕達が言っている間に、足元に青白い魔法陣のようなものが展開された。そうか、スロウの空間転移能力。僕達にも使えるということか。
「おい、待てスロウ!俺達もそこに連れて行け!」
『きみはセイス……だったかな?あの時はよくもやってくれたねー?本当は今すぐにでも借りを返してやりたいところだったんだけど……予定が変わった。だから、きみにもう用はないよ』
「おい!勝手に決めるな……痛ッ!」
セイスさんが僕達に近づこうとする。しかしその瞬間、足元の刻印が強く発光し、僕達と彼らの間にバリアを展開してしまった。これでは近づけない。
『もしそんなにぼくに会いたいなら……自分たちの力で探し当てることだね。ぼくは、逃げも隠れもしないから』
楽しみにしているよ、とでも言いたげな声色でそう言い残すと、スロウはあっという間に僕達を引き離してしまった。一瞬視界が真っ白になると、次に僕達が立っていたのは、数々のメカメカしい機械やパイプラインが壁や天井に埋め込まれた、マグマ染み出す広い空間だった。
「ここが……スロウの部屋」
「機械だらけだね……ねえ、あのモニター。あれでボクたちを監視してたのかな?」
ハルが指し示した先にあったのは、巨大なモニター。いくつかの場所が映っているが、今真ん中にデカデカと映っているのは……そう、ちょうど僕達がさっき通ってきた道だ。スロウは僕達の行動をずっと見ていたんだ。だから僕達がここに来るタイミングも分かっていたんだ。そりゃあ余裕もあるわけだ。
「ん?待って……あの右下に映ってるの、もしかして」
「……!ほんとだ、あれボクたちの前線基地の近くだ!」
なるほど……どうやら、僕達がこの前フリーディア前で迎撃したあの日以降の僕達の行動は、全てスロウに見られていたと思った方が良いかもしれないな。つまり、僕達がここまでに使ってきたスキルや攻撃も、全て彼に知られている……と。
「……やられたな。対策をしていたのは、ボクたちだけじゃなかったってことか」
ハルがため息混じりにぽつりとこぼす。確かに、僕達は彼の攻撃やスキルを殆ど知らないのに対し、向こうはこっちの手札を殆ど知っている。情報アドバンテージの差が尋常じゃない。そしてそれは、そのまま戦闘での有利不利に関わってくる。特に、誤魔化しの効かない少人数同士の戦いでは。
セイス:すまない……俺とカンナが辿り着くまで、どうにか持ち堪えてくれ。
セイスさんから連絡が入った。本当は「僕達は大丈夫だ」とか送るのが頼もしく見えるんだろうが、今回は状況が状況だ。僕達の手の内が大体読まれている以上、未だ見せていないカンナさんの止血防止剤と《出血》を組み合わせた流血コンボ……それが、この戦いに勝利するために必要不可欠だ。
プレアデス:ありがとう。僕達がいるのはどうやらマップ中央の深い所らしい。入り口はちゃんと付いているから、見つかれば必ず合流できるよ。
セイス:助かる。お互い頑張ろう。
セイスさんからの連絡が途絶えた。僕達のいる場所を探しに行ったようだ。さて、僕達も準備しなくちゃ……そう思ってインベントリを操作していると。
「仲間との相談はもう終わったのかい?」
声のした方に反射的に振り返る。僕達の視線の先にいたのは、以前の研究者の着るような白衣を羽織った中に、全身をピッタリと覆うバトルスーツを装備したスロウだった。
「スロウ……」
「ふふふ……ようこそ、ぼくの部屋へ。ゆっくりしていくと良いさ……」
乾いた笑みを浮かべるスロウ。その瞳の奥は、黒く濁っているように見えた。
1
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
Free Emblem On-line
ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。
VRMMO『Free Emblem Online』
通称『F.E.O』
自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。
ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。
そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。
なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
春空VRオンライン ~島から出ない採取生産職ののんびり体験記~
滝川 海老郎
SF
新作のフルダイブVRMMOが発売になる。 最初の舞台は「チュートリ島」という小島で正式リリースまではこの島で過ごすことになっていた。
島で釣りをしたり、スライム狩りをしたり、探険したり、干物のアルバイトをしたり、宝探しトレジャーハントをしたり、のんびり、のほほんと、過ごしていく。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる