38 / 202
第2章 その石、危険につき
第15話 錬成のお時間です
しおりを挟む
時刻は22:00。夜も深くなり、街の灯りが一つ一つと消え始める頃、僕達は南通りを歩き進み、帰路についていた。普通ならここで寝る方向へと向かって行く時間帯だ。しかし、僕達はプレイヤー。この世界の時間とはズレて行動をする人達だ。むしろ、ここからが本当の夜の始まりとも言えよう。
「…よし、錬成のお時間です!」
「よっ、待ってましたー!」
誰に見せるわけでもないが、楽しい雰囲気は欠かさない。これがゲームを楽しくプレイするための秘訣だ。僕達は決してガチ勢というわけではない。あくまでエンジョイ勢だ。強くなるために、高みを目指すために地獄のような周回作業に時間を費やすほど暇ではないのだ。
さて、今回作っていくのは、カンナさんとセイスさんの武器だ。2人には事前に、土台となる初期装備を受け取っている。
『初心者の調薬装置』☆1
売却不可。冒険を始める初心者のために、ギルドから支給された調薬のための器具。効果の低い薬しか作れないが、何回使っても壊れない。
『初心者のボウガン』☆1 ATK+3
売却不可。冒険を始める初心者のために、ギルドから支給されたボウガン。威力は低いが何回使っても壊れない。
いやぁ久し振りだなぁ、初心者アイテムの説明文を見るのも。相変わらず何回使っても壊れない以外取り柄のないアイテム達だ。でも、使い方や強化の方向性次第では存分に化けてくれる。それを僕達は知っているのだ。
2人には既に、どんな方向に強化してほしいかは聞き込み済みだ。まずは調薬セットからかな?難しい方は先にやりたいタイプなのだ。僕は。カンナさん曰く、
「作れる種類はともかく、効果量の方を強化して頂きたいです」
とのこと。うーん…調薬とかやったことないから、どうすればそれを伸ばせるか知らないんだよなぁ。よし、一旦初心に帰ろう。僕が初めて【統合強化】…もとい【付与強化】に成功したのは、弱点を素人なりに考えてそれを補強するようにしたからだった。だから、今回もそれでやってみようと思う。幸い、今日はまだ一回もスキルを使っていない。時間制限もないので気楽に行こう。
「ねえ、この装置が大したものを作れない原因って何だろう?」
こういう時は人に意見を求めるのが良い。思えば、最初に【付与強化】をやろうと決心したのも、僕が腹中のそのアイデアをハルと共有したからだった。3人いるわけでもなければ玄人でもない。文殊の知恵が得られるとは思っていない。しかし、それでも1人で考えるよりもずっと良いものが出るし、何より心強い。
「うーん、ボクも素人だから詳しいことは分からないけど…多分、ここじゃないかな?」
そう言ってハルが指差したのは、薬草を破砕したり薬液を攪拌したりするのに使う、爪のような形のプロペラだった。ああ、確かにあるとしたらここか。薬草の破砕加減が甘いと薬用成分を引き出し切れないだろうし、沈殿も出来やすいだろう。それが更に攪拌も弱いと来たら、それは薬用成分が殆ど入ってない上澄みでしかない。
沈殿の方は粉っぽい上、苦すぎて薬としてまともに使えないんだとか。だから、沈殿をどうにかして薬にするよりは、均一に混ぜて薬を量産出来た方が良いらしい。確かに、戦場でピンチな時不味い薬なんか飲みたくはないもんな…。カンナさんは以前の変異狼の一件で、ミハイルに沈殿の方を飲ませて怒られたらしい。カンナさん…それは確信犯じゃないですか?
それはさておき。ひとまず強化する場所は決まった。あとは強化のために何が必要かだが…うん、今回も金属を本格的に使わなくて大丈夫かな?今まで金属を殆ど使わなくて良いため、僕の作業台のグレードアップも殆ど行わないでいた。いずれ金属素材が一般的に流通し始めたら流石に強化するが、今はまだ必要ではない。
「じゃあ、始めようか。バラすの手伝ってくれる?」
「はーい」
そうして僕達は調薬装置を分解していく。これは最近知ったことなのだが、初心者装備共通の「耐久力無限」は、作業台の上では通用しないらしい。つまり、加工目的でこうして分解することは出来るということだ。因みに、分解だけして何もせずに作業台から下ろすと、勝手に元の姿に戻るのだ。不思議。
さて、大まかに分解し終えたのだが、今回弄っていく部分は2つ。一つは破砕・攪拌用のプロペラ。もう一つはそれを動かす動力だ。これを含め一般的な調薬セットの動かし方は、手動でグルグルとレバーを回すというもの。だから、レバーとプロペラを内部で繋ぐ歯車の噛み合いや回転率が悪いと、それだけプロペラを回すのも難しくなるということだ。
まずはプロペラから。これは簡単だ。より硬く、鋭利にする。それだけだ。本当は全部金属製にするのが良いんだろうが、生憎手持ちの素材に金属は殆どない。というか、流通量自体が殆どない。最前線の攻略グループが独占しているからだ。
本当は奪ってでも使ってみたいのだが、僕は別にPKをしたいわけではないので放っておく。別に金属なんかなくても大丈夫だ。硬くて鋭利な素材なら他にもある。僕はインベントリからある素材を取り出した。
『ロックギガースの装甲』☆4
売価3500G。古の番人ロックギガースを覆う硬い岩の装甲。水中では構成元素が凝集し、金属よりも硬くなる。反対に風を吹き付けると少しだけ結合が緩み、加工がしやすくなる。
先程討伐したボス『古の番人ロックギガース』からドロップした素材だ。地属性は水に強く風に弱い。そのことをよく表した特徴を持っている。ていうか、今更だけどそれならセイスさんの風属性錬金術にもっと頼れば良かったな。次戦うことがあれば試してみるか。
さて、そういうわけで今風に曝しているところだ。最も、僕達は風属性のは使えないため、ハルが頑張ってブンブン振ってくれている。これで少しでも風を感じ取ってもらいたいものだ。その間に僕は動力の改造を終える。
動力に関してだが、そもそもの手動という概念をぶっ壊そうと思う。だって、常に片手が塞がるってそれだけで大変なのだ。願わくば、スイッチ一つで自動で粉砕や攪拌をしてくれるのが良いだろう。それなら戦場の片隅に置いておくだけでポーションを作れる。
とはいえ、この世界に電気はない。今街に灯り…ちょうどこの部屋でも点いている光は、光属性錬金術によって齎されたものだ。勿論、カンナさんが使った【パラライズ】に挙げられるように、確かに電気に通ずるところはある。しかし、未だそれを使った技術が確立されてはいないというのが現状だ。
ではどうするのか?といえばそう、宝石だ。最近宝石に頼り過ぎなところもあるが、本当にそれくらい便利なのだ。この世界の宝石には各属性に対応したものと、それら6つを活性化する蒼龍石…もとい、それの破片である蒼粒石からなる。今手持ちにあるのは蒼粒石だけだが、これ単体でもエネルギー源として利用できる。本当に素晴らしい資源だ。
イメージは僕の武器に付けた蒼粒石のコア。あれはコアとしての機能を果たせるよう、いくつかの蒼粒石を固めたものだった。今回も同じくらいの大きさのを作る。そうしたら、宝石由来でない素材で土台を用意する。こうしないと、不安定なエネルギーが暴発して事故を招きかねない。以前紅焔石を不用意に触って酷い目に遭って以来、しっかり気をつけている。勿論、タリスマンも外した。
土台はそのまま、元々レバーが刺さっていた穴に埋め込むことで解決。微妙な隙間は市販の接着剤で固定した。あとはコアと作用する部分…即ちプロペラをどう繋げるか、だが。試してみるか。僕は元のプロペラの基部に蒼粒石をはめ込み、コアの近くに置いた。そしてコアを起動…すると、始めはゆっくり、しかし段々と速くプロペラが回り始めた。
「やった!成功だ!」
僕の目論見通り、同じ蒼粒石同士でもエネルギーを同調させることができた。槌の時もそうだが、どうやらコアには他の不安定な宝石のエネルギーと同調し、制御する機能があるらしい。コアといっても、蒼粒石の集合体を台座に付けただけなんだけど。やはり宝石、というより蒼粒石には、まだプレイヤーの誰もが知らないような能力があるのかもしれない。
「随分と楽しそうだね?プレア殿?」
ひえっ。背後に強烈な気迫を感じた。やばい…宝石加工に夢中ですっかり忘れてた。僕、ずっとハルに力仕事を任せていたんだ。男としてどうなんだ、それは。
「全くもう…でも、順調そうだね!こっちも大分加工しやすくなったと思うし、早く終わらせちゃお」
「…怒ってないの?」
「うーん、まあ女の子にずっと力仕事任せるのはどうなんだって思ったけど、別にボクが自ら志願したことだし?それに、なんか称号貰えたからそれでいいかなーって」
はい、すみませんでした。そして称号ナイス。
ハルから受け取った素材は、説明文にあった通りかなり軟化してきているようだった。といっても岩は岩。加工は普通そんな簡単にはできない。でも、僕の物質特効で3倍のダメージを与えるこの槌なら。牙の部分で削るように叩いていく。真ん中でパカッと割るようにして分断したら、それぞれを更に半分にする。
これで4つの断片になった。プロペラは4枚の木の板からなっていたので、こっちも4つで良いだろう。より鋭利に、より削りやすくなるように、形と大きさを整えていく。ちょうどクレーンゲームのクレーンのような、先の尖ったかぎ爪状のパーツを4つ揃えたら、元のプロペラを外し、同様に円状に並べる。これであとは組み立てるだけだ!
「…よし、錬成のお時間です!」
「よっ、待ってましたー!」
誰に見せるわけでもないが、楽しい雰囲気は欠かさない。これがゲームを楽しくプレイするための秘訣だ。僕達は決してガチ勢というわけではない。あくまでエンジョイ勢だ。強くなるために、高みを目指すために地獄のような周回作業に時間を費やすほど暇ではないのだ。
さて、今回作っていくのは、カンナさんとセイスさんの武器だ。2人には事前に、土台となる初期装備を受け取っている。
『初心者の調薬装置』☆1
売却不可。冒険を始める初心者のために、ギルドから支給された調薬のための器具。効果の低い薬しか作れないが、何回使っても壊れない。
『初心者のボウガン』☆1 ATK+3
売却不可。冒険を始める初心者のために、ギルドから支給されたボウガン。威力は低いが何回使っても壊れない。
いやぁ久し振りだなぁ、初心者アイテムの説明文を見るのも。相変わらず何回使っても壊れない以外取り柄のないアイテム達だ。でも、使い方や強化の方向性次第では存分に化けてくれる。それを僕達は知っているのだ。
2人には既に、どんな方向に強化してほしいかは聞き込み済みだ。まずは調薬セットからかな?難しい方は先にやりたいタイプなのだ。僕は。カンナさん曰く、
「作れる種類はともかく、効果量の方を強化して頂きたいです」
とのこと。うーん…調薬とかやったことないから、どうすればそれを伸ばせるか知らないんだよなぁ。よし、一旦初心に帰ろう。僕が初めて【統合強化】…もとい【付与強化】に成功したのは、弱点を素人なりに考えてそれを補強するようにしたからだった。だから、今回もそれでやってみようと思う。幸い、今日はまだ一回もスキルを使っていない。時間制限もないので気楽に行こう。
「ねえ、この装置が大したものを作れない原因って何だろう?」
こういう時は人に意見を求めるのが良い。思えば、最初に【付与強化】をやろうと決心したのも、僕が腹中のそのアイデアをハルと共有したからだった。3人いるわけでもなければ玄人でもない。文殊の知恵が得られるとは思っていない。しかし、それでも1人で考えるよりもずっと良いものが出るし、何より心強い。
「うーん、ボクも素人だから詳しいことは分からないけど…多分、ここじゃないかな?」
そう言ってハルが指差したのは、薬草を破砕したり薬液を攪拌したりするのに使う、爪のような形のプロペラだった。ああ、確かにあるとしたらここか。薬草の破砕加減が甘いと薬用成分を引き出し切れないだろうし、沈殿も出来やすいだろう。それが更に攪拌も弱いと来たら、それは薬用成分が殆ど入ってない上澄みでしかない。
沈殿の方は粉っぽい上、苦すぎて薬としてまともに使えないんだとか。だから、沈殿をどうにかして薬にするよりは、均一に混ぜて薬を量産出来た方が良いらしい。確かに、戦場でピンチな時不味い薬なんか飲みたくはないもんな…。カンナさんは以前の変異狼の一件で、ミハイルに沈殿の方を飲ませて怒られたらしい。カンナさん…それは確信犯じゃないですか?
それはさておき。ひとまず強化する場所は決まった。あとは強化のために何が必要かだが…うん、今回も金属を本格的に使わなくて大丈夫かな?今まで金属を殆ど使わなくて良いため、僕の作業台のグレードアップも殆ど行わないでいた。いずれ金属素材が一般的に流通し始めたら流石に強化するが、今はまだ必要ではない。
「じゃあ、始めようか。バラすの手伝ってくれる?」
「はーい」
そうして僕達は調薬装置を分解していく。これは最近知ったことなのだが、初心者装備共通の「耐久力無限」は、作業台の上では通用しないらしい。つまり、加工目的でこうして分解することは出来るということだ。因みに、分解だけして何もせずに作業台から下ろすと、勝手に元の姿に戻るのだ。不思議。
さて、大まかに分解し終えたのだが、今回弄っていく部分は2つ。一つは破砕・攪拌用のプロペラ。もう一つはそれを動かす動力だ。これを含め一般的な調薬セットの動かし方は、手動でグルグルとレバーを回すというもの。だから、レバーとプロペラを内部で繋ぐ歯車の噛み合いや回転率が悪いと、それだけプロペラを回すのも難しくなるということだ。
まずはプロペラから。これは簡単だ。より硬く、鋭利にする。それだけだ。本当は全部金属製にするのが良いんだろうが、生憎手持ちの素材に金属は殆どない。というか、流通量自体が殆どない。最前線の攻略グループが独占しているからだ。
本当は奪ってでも使ってみたいのだが、僕は別にPKをしたいわけではないので放っておく。別に金属なんかなくても大丈夫だ。硬くて鋭利な素材なら他にもある。僕はインベントリからある素材を取り出した。
『ロックギガースの装甲』☆4
売価3500G。古の番人ロックギガースを覆う硬い岩の装甲。水中では構成元素が凝集し、金属よりも硬くなる。反対に風を吹き付けると少しだけ結合が緩み、加工がしやすくなる。
先程討伐したボス『古の番人ロックギガース』からドロップした素材だ。地属性は水に強く風に弱い。そのことをよく表した特徴を持っている。ていうか、今更だけどそれならセイスさんの風属性錬金術にもっと頼れば良かったな。次戦うことがあれば試してみるか。
さて、そういうわけで今風に曝しているところだ。最も、僕達は風属性のは使えないため、ハルが頑張ってブンブン振ってくれている。これで少しでも風を感じ取ってもらいたいものだ。その間に僕は動力の改造を終える。
動力に関してだが、そもそもの手動という概念をぶっ壊そうと思う。だって、常に片手が塞がるってそれだけで大変なのだ。願わくば、スイッチ一つで自動で粉砕や攪拌をしてくれるのが良いだろう。それなら戦場の片隅に置いておくだけでポーションを作れる。
とはいえ、この世界に電気はない。今街に灯り…ちょうどこの部屋でも点いている光は、光属性錬金術によって齎されたものだ。勿論、カンナさんが使った【パラライズ】に挙げられるように、確かに電気に通ずるところはある。しかし、未だそれを使った技術が確立されてはいないというのが現状だ。
ではどうするのか?といえばそう、宝石だ。最近宝石に頼り過ぎなところもあるが、本当にそれくらい便利なのだ。この世界の宝石には各属性に対応したものと、それら6つを活性化する蒼龍石…もとい、それの破片である蒼粒石からなる。今手持ちにあるのは蒼粒石だけだが、これ単体でもエネルギー源として利用できる。本当に素晴らしい資源だ。
イメージは僕の武器に付けた蒼粒石のコア。あれはコアとしての機能を果たせるよう、いくつかの蒼粒石を固めたものだった。今回も同じくらいの大きさのを作る。そうしたら、宝石由来でない素材で土台を用意する。こうしないと、不安定なエネルギーが暴発して事故を招きかねない。以前紅焔石を不用意に触って酷い目に遭って以来、しっかり気をつけている。勿論、タリスマンも外した。
土台はそのまま、元々レバーが刺さっていた穴に埋め込むことで解決。微妙な隙間は市販の接着剤で固定した。あとはコアと作用する部分…即ちプロペラをどう繋げるか、だが。試してみるか。僕は元のプロペラの基部に蒼粒石をはめ込み、コアの近くに置いた。そしてコアを起動…すると、始めはゆっくり、しかし段々と速くプロペラが回り始めた。
「やった!成功だ!」
僕の目論見通り、同じ蒼粒石同士でもエネルギーを同調させることができた。槌の時もそうだが、どうやらコアには他の不安定な宝石のエネルギーと同調し、制御する機能があるらしい。コアといっても、蒼粒石の集合体を台座に付けただけなんだけど。やはり宝石、というより蒼粒石には、まだプレイヤーの誰もが知らないような能力があるのかもしれない。
「随分と楽しそうだね?プレア殿?」
ひえっ。背後に強烈な気迫を感じた。やばい…宝石加工に夢中ですっかり忘れてた。僕、ずっとハルに力仕事を任せていたんだ。男としてどうなんだ、それは。
「全くもう…でも、順調そうだね!こっちも大分加工しやすくなったと思うし、早く終わらせちゃお」
「…怒ってないの?」
「うーん、まあ女の子にずっと力仕事任せるのはどうなんだって思ったけど、別にボクが自ら志願したことだし?それに、なんか称号貰えたからそれでいいかなーって」
はい、すみませんでした。そして称号ナイス。
ハルから受け取った素材は、説明文にあった通りかなり軟化してきているようだった。といっても岩は岩。加工は普通そんな簡単にはできない。でも、僕の物質特効で3倍のダメージを与えるこの槌なら。牙の部分で削るように叩いていく。真ん中でパカッと割るようにして分断したら、それぞれを更に半分にする。
これで4つの断片になった。プロペラは4枚の木の板からなっていたので、こっちも4つで良いだろう。より鋭利に、より削りやすくなるように、形と大きさを整えていく。ちょうどクレーンゲームのクレーンのような、先の尖ったかぎ爪状のパーツを4つ揃えたら、元のプロペラを外し、同様に円状に並べる。これであとは組み立てるだけだ!
2
お気に入りに追加
179
あなたにおすすめの小説

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。

Free Emblem On-line
ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。
VRMMO『Free Emblem Online』
通称『F.E.O』
自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。
ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。
そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。
なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
戦国時代の武士、VRゲームで食堂を開く
オイシイオコメ
SF
奇跡の保存状態で頭部だけが発見された戦国時代の武士、虎一郎は最新の技術でデータで復元され、VRゲームの世界に甦った。
しかし甦った虎一郎は何をして良いのか分からず、ゲーム会社の会長から「畑でも耕してみたら」と、おすすめされ畑を耕すことに。
農業、食堂、バトルのVRMMOコメディ!
※この小説はサラッと読めるように名前にルビを多めに振ってあります。

最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる