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第2章 その石、危険につき
第13話 打ち上げ
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「「「「かんぱ~い!」」」」
所変わって、いつもの『旅人の住処』。ただ今初めてのボス討伐記念で打ち上げ中。セルゲイさんの絶品料理に舌鼓を打ちながら、僕達4人はボス戦を振り返り、言葉や考察を交わしている。
「にしてもすごかったな。【連鎖爆破】だっけか?まさか、スキルの複合が出来たなんて」
「あはは、前から考えていたコンボを咄嗟に試してみただけなんですけどね…偶々上手く行ってよかったです」
あの時、ロックギガースの変則攻撃で地割れが起こり、僕とカンナさん、ハルとセイスさんの2人ずつに分断されてしまった。そしてヤツはハルの【カウンター】を脅威と見たのか、カンナさんの方へと拳を繰り出した。当然僕が受け止めたのだが、バフがかかっていたのか、それまでとは段違いのパワーに押されていたのだ。【ジェットファング】の復活のおかげで何とかその存在を思い出したが、まさかスキル化するとは思ってもいなかった。
「チェインスキルですか…要は、スキルを重ねれば良いんですよね?私も何回かそういうことは試してみたんですが、スキル化したことはなかったです…」
「ボクもです。多分、組み合わせの相性が良かったりするだけじゃダメなんだと思います」
「と、言いますと?」
向こうでは女子2人がワイワイ女子トーク…ではなく、チェインスキルについての熱い議論を交わしている。ていうか、ハルも試してみてたんだ。まあ、特にスキルに関して自由度の高いゲームだからな。こういうシステムの存在に可能性を感じるのも無理はないのかもしれない。何せ、僕もその1人だったし。
「それはそうと、2人の武器ってすげえ見た目と性能だよな。誰が作ったんだ?」
チェインスキル談議もひとしきり終えたところで、セイスさんがそんなことを聞いてくる。あれ、そういえばまだ言ってなかったんだっけ?最初は言った上で口封じしようとか思ってたんだけど、結局色々あって言いそびれてたのか。と言っても、カンナさんならもう気付いてるだろうけど。
「あら、知らなかったの?セイス」
「あぁ。最初の街にそんな凄腕の鍛治職人がいたなんてな。一度会ってみたいもんだぜ」
「一度も何も、今目の前にいるでしょう?」
「え?目の前って…。……あ、ええ!?マジか!」
「あはは、凄腕だなんて照れますよ…」
僕が鍛治職人であることは伝えていたからか、すぐに理解したようだ。最も、僕が2人分の『キュアーバンド』を作ったこと自体は知ってたはずだが、洞察出来なかったようだ。セイスさんって結構頭が回るイメージだったのだが、こう同じ情報条件でここまで差が出るとなると、案外頭脳はカンナさんの方に軍配が上がるのかもしれない。
「でもそれなら、何で防具は初心者装備のままなんだ?俺はてっきり、武器を買うだけで金使い果たしてたのかと思ったが」
「私も気になりますね。お二人の強さなら初心者装備でも問題ないのかもしれませんが…」
「あー、それはですね…」
僕は言うべきかどうか逡巡し、ハルにこっそりチャットで相談した。手を動かさなくても交信が出来るのは、脳波タイピングの強みだ。
プレアデス:言うべきかな?どうしても【統合強化】が絡んでくるんだけど…。
春風:プレア殿が彼らのことを信頼できるなら、言えば良いんじゃない?
プレアデス:…うん、分かった。ありがと!
信頼、か。そんなものとっくに出来ている。彼らはボス攻略にあんなにも全力を注いでくれた。それに、ミハイルとの一件では積極的に前に出て、初対面の僕達がなるべく被害を受けないように立ち回ってくれた。前者はまだしも、ああいう事態を前に咄嗟に庇えるのは、そこに邪な感情がない証拠だ。
VR空間は、現実で抑圧された感情ほど強く出る。だがそれ以外にも、現実ほど感情を上手くコントロールできないという一面もある。最近ではお互いの本当の性格を知るために、こういったVRMMOでお見合いをする人も増えているくらいだ。だから、この2人は信頼できる。まあ、別にそんな口実が無くとも、2人には言ってもいいかな?なんて思ってもいたけれど。
「えっとですね。実はそれには、僕の持つ最大の秘密…あるスキルの存在が関わっているんです。だから、お二人にはお話ししますが、他の人には絶対漏らさないでほしいんです。それでもよろしいですか?」
「最大の秘密…分かった。約束しよう」
「もちろん私も。あまり知られたくないことなんでしょう?そういうのは誰にだってありますから、それを守るくらいのマナーは私も弁えているつもりですよ」
「ありがとうございます。それでは、お話ししますね…」
………
「…なるほど。1日3回までのユニークスキル、か。それは秘密にしたくなるもんだ」
「確かに、それだと全ての防具を揃えるのに結構時間がかかってしまいますもんね…でも、それなら装備屋で何か購入なさればよろしいのに」
「あー、実はそう思って何個か見て回ったんですけど…ね?」
「一回あのクオリティを体感してしまうと、どうも満足出来ないというか…お金を出して買うのが勿体無い気がするんですよねぇ」
実際、見て回ったのは本当だ。でも、既に☆7の刀を錬成した後だったためか、どうもその性能に満足できなかったのだ。どうせすぐ使わなくなるくらいなら、いざという時のために軍資金は残しておきたいという考えになってしまう。こういうの、ラストエリクサー症候群って言うんだっけ?確か。
「でもなぁ。だからって初心者装備なんて…別に馬鹿にしているわけじゃないが、その辺の店で売っているやつの方がいくらかマシな性能だと思うんだが…?」
「そうとも限らないですよ?だって、初心者装備って耐久力無限ですし」
「そうそう。それに何と言ってもアレだもんね?ハル」
「「当たらなければどうということはない」」
決まった。一回言ってみたかったんだよね、これ。事前に話し合ったわけでもないが、ハルとは何故かこうやって上手く噛み合うことが多い。さっきもそうだったけれど、ハルは空気を読むのが上手いのかもしれないな。
「へぇ、それなら納得…じゃねえよ!キメ顔決めてる場合か!」
セイスさんもそれにノリツッコミを入れてくる。どうやら、この4人のツッコミ担当は決まったみたいだな。
「真面目な話、初心者装備相手だと付け上がってくるプレイヤーって多いんですよ。さっきもいたでしょう?彼らが良い例です」
「ああ、確かに毎回アレに絡まれるのは嫌ですね…」
「大会とかリアルで名が売れてるプレイヤーならまだしも、俺達は無名だから余計にな。だから、仮でも良いから何か付けとけよ?その分、素材集めは手伝ってやるから」
「っ!良いんですか!?」
思わぬ提案。勿論ありがたい話だし、もっと交流を深めたら何れ僕達から持ちかけようとしていた話なのだが、まさかもう向こうから言ってきてくれるとは。
「まあ、色々助けて貰った恩もあるしな。出来る範囲で協力させてくれ」
「ええ。私からもお願いします。あの時、お二人に助けて頂いたお礼を、どこかでしたいと思っていたのです」
「そういうことなら…宜しくお願いします!」
そう言って椅子に座ったまま、頭を下げる。人助けって、巡り巡って自分に返ってくるんだって、小学校の先生の口癖だったっけ。あの時のSOSを無視しないで本当に良かった。最も、最初から無視する選択肢なんてなかったけれど。こうやって仲間として一緒に行動出来るのは、やっぱりゲームの良い所かな。現実だと、助けるのもそのお礼も、なかなかストレートには出来ないからね。
「話変わりますが、お二人の武器も凄い耐久力ですよね?プレアデスさんの槌はまだしも、ハルさんの刀なんか木刀じゃないですか。そんな細い刀で、よくあんな大きな腕を止められますね?普通なら折れてしまいそうですが…」
「あぁ、あれは耐久力無限なので、どんな無茶な使い方しても絶対に壊れないんですよ」
ハルがあっけらかんとそんなことを言うと、一瞬場が凍り付いたような空気になった。数秒の沈黙を破り、おっかなびっくりという風に聞き出したのはセイスさん。
「…今、なんて?」
「え、耐久力無限なので…」
「…いやいやいや、え?耐久力無限?初心者装備でもないのにそれは強すぎない?ていうか、耐久力無限の装備なんて作れんの?」
あーそうか。耐久力無限って普通はおかしいのか。そりゃそうか。絶対に壊れない武器ばかりが出回ったら、壊れた武器の修繕を生業としている鍛冶屋さんなんて商売にならないもんね。元々やるつもりなんて無かったけど、初心者装備を☆7装備に魔改造する商売なんて、尚更やっちゃダメだなこれ。同業者から何をされるか分かったもんじゃない。
「えっと…ですね?実は僕達の武器って元々初心者装備…なんですよねぇ…」
「……おう、マジか」
流石のセイスさんもこれには引き気味だったようで、それ以上何も言うことはなかった。まあ、いくら何でも自分の仲間が、そんなチートじみたことが出来ると知ったら引くよな、うん。と、そう思っていた矢先、数分後に「俺達のも作ってくれないか?」なんて図々しい提案をされたのはまた別の話。
プレアデス Lv.20
種族:ホムンクルス/職業:鍛治職人Lv.14
HP:400(+250)
MP:155(+360)
STR:50(+50)
VIT:20(+50)
AGI:0
INT:45(+120)
RES:0
DEX:30
LUK:25
SP:0
頭:なし
胸:初心者の服(上)
右手:噴炎する恐牙の戦槌
左手:-
脚:初心者の服(下)
足:初心者の靴
特殊:蒼穹のタリスマン
特殊:なし
所持金:30400G
満腹度:100%
装備効果:物質特効(200%) 《出血》付与(高) 【吸血】攻撃(低) 付加(火炎) 《火傷》付与(中) HP回復(5/秒) MP回復(1/秒)
称号:《試行錯誤》《木工職人見習い》《伝説を導く者》《宝石使い》《読書好き》《宝石採集者》《伝説を錬成する者》《岩砕き》《破壊者》《無慈悲なる一撃》
スキル:【統合強化】【硬化】【金属探知】【宝石片弾】【ジェットファング】【付加:陽炎柱】【脆弱化】【ジェノサイド】
チェインスキル:【連鎖爆破】
所変わって、いつもの『旅人の住処』。ただ今初めてのボス討伐記念で打ち上げ中。セルゲイさんの絶品料理に舌鼓を打ちながら、僕達4人はボス戦を振り返り、言葉や考察を交わしている。
「にしてもすごかったな。【連鎖爆破】だっけか?まさか、スキルの複合が出来たなんて」
「あはは、前から考えていたコンボを咄嗟に試してみただけなんですけどね…偶々上手く行ってよかったです」
あの時、ロックギガースの変則攻撃で地割れが起こり、僕とカンナさん、ハルとセイスさんの2人ずつに分断されてしまった。そしてヤツはハルの【カウンター】を脅威と見たのか、カンナさんの方へと拳を繰り出した。当然僕が受け止めたのだが、バフがかかっていたのか、それまでとは段違いのパワーに押されていたのだ。【ジェットファング】の復活のおかげで何とかその存在を思い出したが、まさかスキル化するとは思ってもいなかった。
「チェインスキルですか…要は、スキルを重ねれば良いんですよね?私も何回かそういうことは試してみたんですが、スキル化したことはなかったです…」
「ボクもです。多分、組み合わせの相性が良かったりするだけじゃダメなんだと思います」
「と、言いますと?」
向こうでは女子2人がワイワイ女子トーク…ではなく、チェインスキルについての熱い議論を交わしている。ていうか、ハルも試してみてたんだ。まあ、特にスキルに関して自由度の高いゲームだからな。こういうシステムの存在に可能性を感じるのも無理はないのかもしれない。何せ、僕もその1人だったし。
「それはそうと、2人の武器ってすげえ見た目と性能だよな。誰が作ったんだ?」
チェインスキル談議もひとしきり終えたところで、セイスさんがそんなことを聞いてくる。あれ、そういえばまだ言ってなかったんだっけ?最初は言った上で口封じしようとか思ってたんだけど、結局色々あって言いそびれてたのか。と言っても、カンナさんならもう気付いてるだろうけど。
「あら、知らなかったの?セイス」
「あぁ。最初の街にそんな凄腕の鍛治職人がいたなんてな。一度会ってみたいもんだぜ」
「一度も何も、今目の前にいるでしょう?」
「え?目の前って…。……あ、ええ!?マジか!」
「あはは、凄腕だなんて照れますよ…」
僕が鍛治職人であることは伝えていたからか、すぐに理解したようだ。最も、僕が2人分の『キュアーバンド』を作ったこと自体は知ってたはずだが、洞察出来なかったようだ。セイスさんって結構頭が回るイメージだったのだが、こう同じ情報条件でここまで差が出るとなると、案外頭脳はカンナさんの方に軍配が上がるのかもしれない。
「でもそれなら、何で防具は初心者装備のままなんだ?俺はてっきり、武器を買うだけで金使い果たしてたのかと思ったが」
「私も気になりますね。お二人の強さなら初心者装備でも問題ないのかもしれませんが…」
「あー、それはですね…」
僕は言うべきかどうか逡巡し、ハルにこっそりチャットで相談した。手を動かさなくても交信が出来るのは、脳波タイピングの強みだ。
プレアデス:言うべきかな?どうしても【統合強化】が絡んでくるんだけど…。
春風:プレア殿が彼らのことを信頼できるなら、言えば良いんじゃない?
プレアデス:…うん、分かった。ありがと!
信頼、か。そんなものとっくに出来ている。彼らはボス攻略にあんなにも全力を注いでくれた。それに、ミハイルとの一件では積極的に前に出て、初対面の僕達がなるべく被害を受けないように立ち回ってくれた。前者はまだしも、ああいう事態を前に咄嗟に庇えるのは、そこに邪な感情がない証拠だ。
VR空間は、現実で抑圧された感情ほど強く出る。だがそれ以外にも、現実ほど感情を上手くコントロールできないという一面もある。最近ではお互いの本当の性格を知るために、こういったVRMMOでお見合いをする人も増えているくらいだ。だから、この2人は信頼できる。まあ、別にそんな口実が無くとも、2人には言ってもいいかな?なんて思ってもいたけれど。
「えっとですね。実はそれには、僕の持つ最大の秘密…あるスキルの存在が関わっているんです。だから、お二人にはお話ししますが、他の人には絶対漏らさないでほしいんです。それでもよろしいですか?」
「最大の秘密…分かった。約束しよう」
「もちろん私も。あまり知られたくないことなんでしょう?そういうのは誰にだってありますから、それを守るくらいのマナーは私も弁えているつもりですよ」
「ありがとうございます。それでは、お話ししますね…」
………
「…なるほど。1日3回までのユニークスキル、か。それは秘密にしたくなるもんだ」
「確かに、それだと全ての防具を揃えるのに結構時間がかかってしまいますもんね…でも、それなら装備屋で何か購入なさればよろしいのに」
「あー、実はそう思って何個か見て回ったんですけど…ね?」
「一回あのクオリティを体感してしまうと、どうも満足出来ないというか…お金を出して買うのが勿体無い気がするんですよねぇ」
実際、見て回ったのは本当だ。でも、既に☆7の刀を錬成した後だったためか、どうもその性能に満足できなかったのだ。どうせすぐ使わなくなるくらいなら、いざという時のために軍資金は残しておきたいという考えになってしまう。こういうの、ラストエリクサー症候群って言うんだっけ?確か。
「でもなぁ。だからって初心者装備なんて…別に馬鹿にしているわけじゃないが、その辺の店で売っているやつの方がいくらかマシな性能だと思うんだが…?」
「そうとも限らないですよ?だって、初心者装備って耐久力無限ですし」
「そうそう。それに何と言ってもアレだもんね?ハル」
「「当たらなければどうということはない」」
決まった。一回言ってみたかったんだよね、これ。事前に話し合ったわけでもないが、ハルとは何故かこうやって上手く噛み合うことが多い。さっきもそうだったけれど、ハルは空気を読むのが上手いのかもしれないな。
「へぇ、それなら納得…じゃねえよ!キメ顔決めてる場合か!」
セイスさんもそれにノリツッコミを入れてくる。どうやら、この4人のツッコミ担当は決まったみたいだな。
「真面目な話、初心者装備相手だと付け上がってくるプレイヤーって多いんですよ。さっきもいたでしょう?彼らが良い例です」
「ああ、確かに毎回アレに絡まれるのは嫌ですね…」
「大会とかリアルで名が売れてるプレイヤーならまだしも、俺達は無名だから余計にな。だから、仮でも良いから何か付けとけよ?その分、素材集めは手伝ってやるから」
「っ!良いんですか!?」
思わぬ提案。勿論ありがたい話だし、もっと交流を深めたら何れ僕達から持ちかけようとしていた話なのだが、まさかもう向こうから言ってきてくれるとは。
「まあ、色々助けて貰った恩もあるしな。出来る範囲で協力させてくれ」
「ええ。私からもお願いします。あの時、お二人に助けて頂いたお礼を、どこかでしたいと思っていたのです」
「そういうことなら…宜しくお願いします!」
そう言って椅子に座ったまま、頭を下げる。人助けって、巡り巡って自分に返ってくるんだって、小学校の先生の口癖だったっけ。あの時のSOSを無視しないで本当に良かった。最も、最初から無視する選択肢なんてなかったけれど。こうやって仲間として一緒に行動出来るのは、やっぱりゲームの良い所かな。現実だと、助けるのもそのお礼も、なかなかストレートには出来ないからね。
「話変わりますが、お二人の武器も凄い耐久力ですよね?プレアデスさんの槌はまだしも、ハルさんの刀なんか木刀じゃないですか。そんな細い刀で、よくあんな大きな腕を止められますね?普通なら折れてしまいそうですが…」
「あぁ、あれは耐久力無限なので、どんな無茶な使い方しても絶対に壊れないんですよ」
ハルがあっけらかんとそんなことを言うと、一瞬場が凍り付いたような空気になった。数秒の沈黙を破り、おっかなびっくりという風に聞き出したのはセイスさん。
「…今、なんて?」
「え、耐久力無限なので…」
「…いやいやいや、え?耐久力無限?初心者装備でもないのにそれは強すぎない?ていうか、耐久力無限の装備なんて作れんの?」
あーそうか。耐久力無限って普通はおかしいのか。そりゃそうか。絶対に壊れない武器ばかりが出回ったら、壊れた武器の修繕を生業としている鍛冶屋さんなんて商売にならないもんね。元々やるつもりなんて無かったけど、初心者装備を☆7装備に魔改造する商売なんて、尚更やっちゃダメだなこれ。同業者から何をされるか分かったもんじゃない。
「えっと…ですね?実は僕達の武器って元々初心者装備…なんですよねぇ…」
「……おう、マジか」
流石のセイスさんもこれには引き気味だったようで、それ以上何も言うことはなかった。まあ、いくら何でも自分の仲間が、そんなチートじみたことが出来ると知ったら引くよな、うん。と、そう思っていた矢先、数分後に「俺達のも作ってくれないか?」なんて図々しい提案をされたのはまた別の話。
プレアデス Lv.20
種族:ホムンクルス/職業:鍛治職人Lv.14
HP:400(+250)
MP:155(+360)
STR:50(+50)
VIT:20(+50)
AGI:0
INT:45(+120)
RES:0
DEX:30
LUK:25
SP:0
頭:なし
胸:初心者の服(上)
右手:噴炎する恐牙の戦槌
左手:-
脚:初心者の服(下)
足:初心者の靴
特殊:蒼穹のタリスマン
特殊:なし
所持金:30400G
満腹度:100%
装備効果:物質特効(200%) 《出血》付与(高) 【吸血】攻撃(低) 付加(火炎) 《火傷》付与(中) HP回復(5/秒) MP回復(1/秒)
称号:《試行錯誤》《木工職人見習い》《伝説を導く者》《宝石使い》《読書好き》《宝石採集者》《伝説を錬成する者》《岩砕き》《破壊者》《無慈悲なる一撃》
スキル:【統合強化】【硬化】【金属探知】【宝石片弾】【ジェットファング】【付加:陽炎柱】【脆弱化】【ジェノサイド】
チェインスキル:【連鎖爆破】
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