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第2章 その石、危険につき
第3話 まだ早い
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「はぁ……」
今、僕達は『アルバノの古洞窟』からの帰り道…ではなく、教会で天井のシミを数えているところだ。プレイヤーはゲーム内で死亡するとデスペナルティを受ける。所持金の半減やアイテムのドロップ、ステータスなどの低下はない。しかし、再び冒険に出発するまでに教会でゲーム内30分拘束されるという生き地獄を体験させられる。
はー暇だ…やることがない。何せ拘束されている間、自分のインベントリをいじるくらいは出来るが、何と他のプレイヤーとのチャットや会話を封じられるのだ。まあ死んでいる設定なので自然といえば自然だが…はぁ、こういう時ログアウトして通話でも出来る友達がいればいいのだが。いっそハルと…?いやいやいや!流石に迷惑だろうし。
それにハルは精神の修行を積み重ねてきた。師範代として厳しく育てられるうちに、精神面も強靭なものになっているはずだ。それ故に、僕のワガママに付き合って貰おうと安直には頼めない。ハルが耐えているのだから、自分が耐えなくてどうする。そういう思考に見舞われるのだ。
それから20分経ち、漸く解放された。いやはや、精神的に疲れる30分だった。これを厭わずに身体を張ってる攻略組の皆さん、お疲れ様です。きっと皆、ハルと同じくらいには精神が鍛えられている猛者達なのだろう。と、人混みの中にハルを見つけた。
「おーい、ハル!こっちこっち!」
「あっいた!今行くね~」
…と言っていたのだろう。人が多いと当然声も多い。口の動きと仕草で察したが、肝心の声は全くといっていいほど聞こえなかった。というか、こんなに皆死ぬものなのだろうか?僕達にとってはこれが初デスだったわけだが…まあ、ダンジョン攻略もまともにしていないし当然か。
「良かったー会えた!ねえ、プレア殿は何か通話アプリ持ってたりする?」
あ、あれ…?先程までの僕の予想を裏切ってくるどころか、開口一番にそれ言うの…?いや、まださっきのデスペナルティがきっかけとも限らないしな。うん、確認してみよう。
「うん、SNSもゲーム用も一応持ってる。でも、僕達基本ずっとゲーム内にいるけどいつ使うの?」
「ええ、そんなのデスペナルティの時に決まってるじゃないか。全く、30分間会話も出来ないって酷い仕打ちだよね、ほんと」
はい、確定しました。僕の中の師範代の強靭な精神力というイメージが音を立てて崩れ去って行くのを感じた。前も思ったけれど、ハルって案外寂しがり屋なのかも?まあ、今はまだそのことは確かめなくていいかな。何事も弁えるべきラインというものがあるからね。
その後、フレンドチャットでお互いに通話アプリのアカウントIDを教え合いながら、教会を後にした。出口には「お布施をして頂くと、次回の祈祷時間を短縮できます」との貼り紙。ちゃっかりしてんなぁ。どれくらい短縮するのかを書いてない時点で地雷臭がしたが、所持金は困ってないしあまり使わないので試しにお布施をしてみようとしたところ、
「えぇ、そしたら通話アプリ交換する意味なくなっちゃうじゃないか…」
と、食卓に嫌いな食材が出た時の子供のような表情と共に、狐の耳がしゅーんと垂れ下がったのでやめておいた。というか、その耳動くんだ。それも感情と一緒に。思えば僕がこれまでハルが分かりやすい反応するなぁと思っていたのは、実は狐耳が連動して動いていたからなのかもしれない。最も、一番大きいのはハルが感情豊かなことなんだろうけど。
さて、満腹度が良い感じに減っているので食事にしますか。場所はいつも通り、『旅人の住処』で。安いし、割引券もあるし、何より美味しい!加えて、セルゲイさんの仕入れる(討伐する)素材によって日替わりでメニューが変わったりもするので、飽きずに何度も通ってしまう。
因みに割引券はサブクエスト報酬の1つだ。その他はGや素材、それと経験値。ペンダントに使った紐なんかはここの報酬だった。最も、アレの達成難易度を考えるとかなりしょっぱいが、最後の方「また頼む」的なことをほのめかしていたため連続系のクエストである可能性が高い。そういう類のはやり込むにつれ報酬が美味しくなることが多いのだ。
それを思い出しながら、お店に向かって歩き始めるのも束の間。
「…あっ、プレアデスさん!それに春風さんも!」
後ろから声をかけられるので振り返ると、先日『ミュータントバークウルフ』の一件で関わりを持ったカンナさんとセイスさんだった。2人がいつもログインしているのはフレンド一覧で確認できていたが、こうして顔を合わせたのは久しぶり、というわけだ。
「お久しぶりです。あの…先日はご迷惑をおかけしました」
ハルが2人に対しそう返す。まだ、あの日のことは引き摺っているままか。人の弱みなんてそう簡単に克服できるものでもないし、それは他人である僕や彼らにはどうすることもできない。でも、何故か、どうにか出来るならしてあげたい。なんて不可能願望を抱いている自分がいる。
……あっ、僕あの時すごく恥ずかしいことを言っていた気がする。確か、ハルが自分の心の弱さを思い知って泣き崩れそうになっていて、泣き顔を隠すために胸を貸したような…うわっ恥ずっ!そういうのはイケメンにだけ許されるんだっての!フツメンの僕がやったらただの痛い奴に…カンナさんとセイスさんにそういう印象持たれてないことを祈るしかないな、これは。
「気にするなよ、春風さん。俺はキミがいなかったら教会送りになっていた。別にデスペナルティが嫌なわけじゃないぞ?ただ…こいつを、カンナを1人残すわけにはいかないからな…」
「せ、セイス!急にそんなこと言わないでよ…でも、あの時は本当にありがとう、セイス。それに、お二人も…」
ひゅーひゅー、お熱いですねぇ。そういえば、いつも2人同時にログインしてるし、リアルでは付き合っていたり?いや、詮索するのはやめようか。それに、同時ではないけど何だかんだずっとハルと一緒に遊んでる僕も、あながち人のことは言えないし。
そういえば、ハルって丁寧語で話すの苦手なんじゃなかったっけ?余所余所しい感じが好きじゃないとか何とか…あれ、おっかしいなぁ。さっきから思い切り丁寧語で話してるんですけど。歳上には使う主義なのかな?それともプレイ中に心境が変わったとか?流石に僕だけタメ口が良いなんてことはないだろうし。
「いえ、そういうことなら良かったです!これからも宜しくお願いしますね?」
そう言ってハルは僕の腕に抱きつく。……え、ちょっとハルさん?何かこの子、イチャつく2人に変な対抗心燃やしてない!?おーい、ハルさーん!とりあえず一旦その柔らかいのを押し付けるのはやめようか?ここは五感が強化されてるから、その押し付け方は心臓に悪いんですがー!!
「はぁ、はぁ…とりあえず、立ち話もなんだし、どこか食べに行きませんか?僕達、ちょうどこれから食事摂ろうと思ってたので」
どうにか成長途中のマシュマロから抜け出し、事なきを得た。最初ハルは少し不服そうな顔をしていたが、やがて自分のしたことが恥ずかしくなってきたのか、今は僕の背後で顔を赤くして俯いている。やれやれ…。
「それは良いですね!じゃあ折角なので…セイスもそれで良い?」
「あぁ、すまないがそうさせてもらおう」
「じゃあ決まりですね!ついて来て下さい!…ほら、行くよハル」
「はぅぅぅ……」
そうして僕は、すっかり人形のようになってしまったハルを宥めながら、カンナさんとセイスさんを加えた4人で『旅人の住処』へと向かったのであった。…そういえば、行く途中でやけにこっちを睨んでくる男がいたんだけど、僕達何もしていないし気のせい…だよね?
今、僕達は『アルバノの古洞窟』からの帰り道…ではなく、教会で天井のシミを数えているところだ。プレイヤーはゲーム内で死亡するとデスペナルティを受ける。所持金の半減やアイテムのドロップ、ステータスなどの低下はない。しかし、再び冒険に出発するまでに教会でゲーム内30分拘束されるという生き地獄を体験させられる。
はー暇だ…やることがない。何せ拘束されている間、自分のインベントリをいじるくらいは出来るが、何と他のプレイヤーとのチャットや会話を封じられるのだ。まあ死んでいる設定なので自然といえば自然だが…はぁ、こういう時ログアウトして通話でも出来る友達がいればいいのだが。いっそハルと…?いやいやいや!流石に迷惑だろうし。
それにハルは精神の修行を積み重ねてきた。師範代として厳しく育てられるうちに、精神面も強靭なものになっているはずだ。それ故に、僕のワガママに付き合って貰おうと安直には頼めない。ハルが耐えているのだから、自分が耐えなくてどうする。そういう思考に見舞われるのだ。
それから20分経ち、漸く解放された。いやはや、精神的に疲れる30分だった。これを厭わずに身体を張ってる攻略組の皆さん、お疲れ様です。きっと皆、ハルと同じくらいには精神が鍛えられている猛者達なのだろう。と、人混みの中にハルを見つけた。
「おーい、ハル!こっちこっち!」
「あっいた!今行くね~」
…と言っていたのだろう。人が多いと当然声も多い。口の動きと仕草で察したが、肝心の声は全くといっていいほど聞こえなかった。というか、こんなに皆死ぬものなのだろうか?僕達にとってはこれが初デスだったわけだが…まあ、ダンジョン攻略もまともにしていないし当然か。
「良かったー会えた!ねえ、プレア殿は何か通話アプリ持ってたりする?」
あ、あれ…?先程までの僕の予想を裏切ってくるどころか、開口一番にそれ言うの…?いや、まださっきのデスペナルティがきっかけとも限らないしな。うん、確認してみよう。
「うん、SNSもゲーム用も一応持ってる。でも、僕達基本ずっとゲーム内にいるけどいつ使うの?」
「ええ、そんなのデスペナルティの時に決まってるじゃないか。全く、30分間会話も出来ないって酷い仕打ちだよね、ほんと」
はい、確定しました。僕の中の師範代の強靭な精神力というイメージが音を立てて崩れ去って行くのを感じた。前も思ったけれど、ハルって案外寂しがり屋なのかも?まあ、今はまだそのことは確かめなくていいかな。何事も弁えるべきラインというものがあるからね。
その後、フレンドチャットでお互いに通話アプリのアカウントIDを教え合いながら、教会を後にした。出口には「お布施をして頂くと、次回の祈祷時間を短縮できます」との貼り紙。ちゃっかりしてんなぁ。どれくらい短縮するのかを書いてない時点で地雷臭がしたが、所持金は困ってないしあまり使わないので試しにお布施をしてみようとしたところ、
「えぇ、そしたら通話アプリ交換する意味なくなっちゃうじゃないか…」
と、食卓に嫌いな食材が出た時の子供のような表情と共に、狐の耳がしゅーんと垂れ下がったのでやめておいた。というか、その耳動くんだ。それも感情と一緒に。思えば僕がこれまでハルが分かりやすい反応するなぁと思っていたのは、実は狐耳が連動して動いていたからなのかもしれない。最も、一番大きいのはハルが感情豊かなことなんだろうけど。
さて、満腹度が良い感じに減っているので食事にしますか。場所はいつも通り、『旅人の住処』で。安いし、割引券もあるし、何より美味しい!加えて、セルゲイさんの仕入れる(討伐する)素材によって日替わりでメニューが変わったりもするので、飽きずに何度も通ってしまう。
因みに割引券はサブクエスト報酬の1つだ。その他はGや素材、それと経験値。ペンダントに使った紐なんかはここの報酬だった。最も、アレの達成難易度を考えるとかなりしょっぱいが、最後の方「また頼む」的なことをほのめかしていたため連続系のクエストである可能性が高い。そういう類のはやり込むにつれ報酬が美味しくなることが多いのだ。
それを思い出しながら、お店に向かって歩き始めるのも束の間。
「…あっ、プレアデスさん!それに春風さんも!」
後ろから声をかけられるので振り返ると、先日『ミュータントバークウルフ』の一件で関わりを持ったカンナさんとセイスさんだった。2人がいつもログインしているのはフレンド一覧で確認できていたが、こうして顔を合わせたのは久しぶり、というわけだ。
「お久しぶりです。あの…先日はご迷惑をおかけしました」
ハルが2人に対しそう返す。まだ、あの日のことは引き摺っているままか。人の弱みなんてそう簡単に克服できるものでもないし、それは他人である僕や彼らにはどうすることもできない。でも、何故か、どうにか出来るならしてあげたい。なんて不可能願望を抱いている自分がいる。
……あっ、僕あの時すごく恥ずかしいことを言っていた気がする。確か、ハルが自分の心の弱さを思い知って泣き崩れそうになっていて、泣き顔を隠すために胸を貸したような…うわっ恥ずっ!そういうのはイケメンにだけ許されるんだっての!フツメンの僕がやったらただの痛い奴に…カンナさんとセイスさんにそういう印象持たれてないことを祈るしかないな、これは。
「気にするなよ、春風さん。俺はキミがいなかったら教会送りになっていた。別にデスペナルティが嫌なわけじゃないぞ?ただ…こいつを、カンナを1人残すわけにはいかないからな…」
「せ、セイス!急にそんなこと言わないでよ…でも、あの時は本当にありがとう、セイス。それに、お二人も…」
ひゅーひゅー、お熱いですねぇ。そういえば、いつも2人同時にログインしてるし、リアルでは付き合っていたり?いや、詮索するのはやめようか。それに、同時ではないけど何だかんだずっとハルと一緒に遊んでる僕も、あながち人のことは言えないし。
そういえば、ハルって丁寧語で話すの苦手なんじゃなかったっけ?余所余所しい感じが好きじゃないとか何とか…あれ、おっかしいなぁ。さっきから思い切り丁寧語で話してるんですけど。歳上には使う主義なのかな?それともプレイ中に心境が変わったとか?流石に僕だけタメ口が良いなんてことはないだろうし。
「いえ、そういうことなら良かったです!これからも宜しくお願いしますね?」
そう言ってハルは僕の腕に抱きつく。……え、ちょっとハルさん?何かこの子、イチャつく2人に変な対抗心燃やしてない!?おーい、ハルさーん!とりあえず一旦その柔らかいのを押し付けるのはやめようか?ここは五感が強化されてるから、その押し付け方は心臓に悪いんですがー!!
「はぁ、はぁ…とりあえず、立ち話もなんだし、どこか食べに行きませんか?僕達、ちょうどこれから食事摂ろうと思ってたので」
どうにか成長途中のマシュマロから抜け出し、事なきを得た。最初ハルは少し不服そうな顔をしていたが、やがて自分のしたことが恥ずかしくなってきたのか、今は僕の背後で顔を赤くして俯いている。やれやれ…。
「それは良いですね!じゃあ折角なので…セイスもそれで良い?」
「あぁ、すまないがそうさせてもらおう」
「じゃあ決まりですね!ついて来て下さい!…ほら、行くよハル」
「はぅぅぅ……」
そうして僕は、すっかり人形のようになってしまったハルを宥めながら、カンナさんとセイスさんを加えた4人で『旅人の住処』へと向かったのであった。…そういえば、行く途中でやけにこっちを睨んでくる男がいたんだけど、僕達何もしていないし気のせい…だよね?
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