私と白い王子様

ふり

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43・ふたりの絶頂

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「ねえ、そろそろお互いのアソコを慰めてあげない?」

 彗の提案でシックスナインの体勢になる。彗が上から攻め、私は下から攻めることにした。

 下から見る彗のお尻のド迫力さに、しばし魅入ってしまった。誇張抜きに世の中がお尻一色になった錯覚に陥りそうだ。巨桃(きょもも)に手を伸ばし、生地を伸ばすように円を描くように動かす。ああ~、これだけで幸せだよ。彗じゃないけど、私はお尻をマッサージするだけでお金がもらえる仕事がしたい。

 そんな馬鹿なことを考えていたのがバレたのか、ビラビラの部分を両方からつままれて、やや強めに伸ばされた。

「ちょっと、形がおかしくなっちゃうじゃない……!」
「お尻ばっかり触っているからだよ。ボクのここなんて、とっくにズブ濡れなのにぃ……!」

 彗が腰を浮かせて片手を自分の秘所にあてがい、指で広げて見せてくる。宇宙人の口のような造りをしている肉襞にくひだが意思を持ってうごめいているように見えた。ただ、赤ピンク色の彩りのおかげで、グログロしさを和らげている。ミツバチの巣のごとく、蓄えられた粘液質の蜜が、滴り落ちてきて私の鼻の上に落ちた。

 私はそれを指で掬って舐めながら、

「悪かったわよ。これからは秘密の巣箱に集中するから」
「独特な言い回しをするんだね……」

 秘部に息を吹きかけ、一度彗を啼かせて黙らせる。まずは一度匂いを思いっきり嗅ぐ。今まで一番メスの匂いが感じられ、頭が一瞬にしてピンク色に染まっていくのがわかる。ある意味催淫効果があるのかもね。

「はうぅっ……」 

 彗の攻めの手数が多くなってきた。ヤバい、こっちもやらないと私だけイッてしまう。口を淫唇いんしんにつけて、舌で濡れそぼった入口をねぶる。

「あぁぁっ……んぅ……」

 いい声で啼いているじゃん。舌を動かしながら、こうしてあげよう。

 ピシャン、ピシャン、ピシャン……

 下であることを有効活用し、フリーの両手で激痛にならない程度にリズミカルに白い大玉を叩く。

「あっ、それいいっ、ゾクゾクするのっ……」

 攻勢が弱まり、舌で膣内を縦横無尽に暴れさせた。掻き乱されて慌てたように、蠕動ぜんどうしている。

「くぅぅうっ……」

 彗は指を挿入してきた。細くて長さを感じるから、中指を入れてきたのだろう。そのまま抽送すると思いきや、折り曲げてお腹のほうの肉壁に指を当てる。これはまずいかも……。

「きゃああぁぁぁあん!」

 猛烈な刺激が走って私は吼えた。Gスポットを指の腹でノックされ続け、同時にクリトリスもノックされたらこうなるに決まっている。愛液がとめどなく流れ出ているのが、アナルに伝っていくことでわかってしまう。これはわずかでも気を抜けば、絶頂してしまいそうだ。

「夕季の膣内なかすごぉく、グチョグチョだよ♡」

 急いで対策しなければならない。左腕を彗の脚の下から通し、横から手を入れる。目的はかわいいかわいい突起ちゃんを刺激するためだ。どうにか手探りで探し当て、皮の上から彗にも負けない上からの連打を浴びせる。

「ひぅ―――! あわぁ、はは、あぁあぁぁ……!」

 舌を攣らんばかりに動かして、赤ピンク色の花弁から流れ出る甘い汁を吸ったり舐めたり。ここが勝機と攻めの姿勢を解かない。それと並行して右手でグーを作り、出っ張りを下になるようお尻の割れ目の上辺りに置く。左手では覆っていた皮をどかし、紅い芯を出す。人差し指で押しつけながら、拳のグリグリを発動する。

「ひぃやああぁぁぁああっ、何それ何それ何それっ!? わたひのクリ……トリスがぁっ、ジンジンジンジンしていて、破裂しそうぅぅぅううっ!」

 拳で刺激している所は、クリトリスが敏感になる作用があるらしい。だけど、こんなに効いてしまうとはね。何度か潮がプシュッ、プシュッと降りかかり、顔中が潮に塗れ、視界が閉ざされていく。このまま本格的にイカせてあげようとしたそのときだった。

 Gスポットの連打が勢いづき、快感が大波に乗ってやってきた。

「んくううぅううぅうううっぅっ、指が気持ちぃぃぃぃひぃぃぃのぉっ!! イクから、イクから!!」

 その言葉を聞いた彗は、パンパンに膨れた突起を刺激するのを止めた。え? どうして? そう思っていたら、ろうそくの火を消すときのように息を吹きつけられ、頭がスパークし、奥から熱い奔流が一気に流れ出した。

 一方の彗も私をイカせた安堵感で気が緩んだのか、

「わたひも、イクううううぅぅうううぅぅぅっ!!」

 襞肉がひと際うねるような動きを見せ、熱くて甘い透明なラブジュースを、私の顔面に大いにぶちまけたのだった。それから、体の上からどいたのか、畳の上にゴロンと寝転がった音がした。
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