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5章 夏休みの休息お出掛け!~前編~
35話 お出掛け計画
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学校が終わり、早速自分の家に友達を呼び込んだ智登
「へぇー、お出かけねぇ。」
意外そうな声をあげた菜羅。
智登の提案に驚いたようだ。
「やっぱ海がいいなー」
菜羅は海に行きたいようだ。
「海ね、浜辺で何かしましょうか。」
秋花はメモを取り出して書き込んでいった。
「そうだ、お金に関しては分かってるわよね?」
「いやぁほんとお世話になります。」
秋花が遠回しに言ったのだが、内容は「お金に関しては安心しなさい。」と同じ意味だ。
さすが財閥令嬢、色々と出してくれるそうだ。
今回のお出かけの執行人役は全て秋花に任せるとした。
「どこの海に行くんですか?」
海といっても色々ある。
近くにある海だって、遠くにある海だって、選択肢は様々。
「近くていいところね、使用人に海の散策にいってもらおうかしら。」
「金持ちにしかまず言えない言葉だな…」
行ってみて失敗しても駄目なのでまず下見をさせることにした秋花。
ひとまず、これは駄目だということは無くなりそうだ。
「じゃー他に行きたいところは何かないかしら?」
海だけでは物足りないので他にも案を求めた。
「祭りいこうぜ祭り!」
どんどん案を出す菜羅、この男けっこうノリノリである。
「祭りね、いいの探しておくわ。」
この一言で祭りの件を終わらせた秋花。
さっきから財閥の凄さを感じさせる。
「どっか泊まれる所も欲しいかもな。」
「旅館ね、後々決めようかしら。」
智登も提案をし、次に旅館の話に移った。
また一言で片付けそうになった秋花。
「…そういえば、」
ふと、あることを思い出した。
「ここから少し遠くの場所に新しい旅館ができたんですってね、そこにしましょっ!」
今年の春くらいに桃流地区よりも少し遠い所に新しい旅館ができたそうだ。
なぜ知っているかというと、CMでも宣伝でもない。
正文がその旅館建設に携わっていたからである。
いつかは友達と一緒に行けたらいいな、と旅館完成後すぐに秋花の心(の傷)にドストライクショットをぶちかました正文だが…現実になりそうだ。
「新しい…旅館ね…」
それを聞いた模子はなにやら難しい顔をしている。
「へへっ、楽しみだなロッコちゃん?」
「そっ…そうだね。」
菜羅の話に苦笑いの模子。
嫌なのだろうか?
「…とりあえずこんなところね。」
メモを書き終えて秋花は句切りをつけた。
…それから何日か経って夏休みが訪れた。
膨大な宿題を抱えたが、まぁ気にしないのが一番である。
『いいところおさえたわよ、3日後晴れそうだしその日に行きましょうか。』
と全体メールで秋花から全員に連絡がきた。
「お出かけとは…ホンット久しぶりですね!」
「そうだな。」
流卵も楽しみにしているようだ。
智登達はその日が来るのを待った。
「へぇー、お出かけねぇ。」
意外そうな声をあげた菜羅。
智登の提案に驚いたようだ。
「やっぱ海がいいなー」
菜羅は海に行きたいようだ。
「海ね、浜辺で何かしましょうか。」
秋花はメモを取り出して書き込んでいった。
「そうだ、お金に関しては分かってるわよね?」
「いやぁほんとお世話になります。」
秋花が遠回しに言ったのだが、内容は「お金に関しては安心しなさい。」と同じ意味だ。
さすが財閥令嬢、色々と出してくれるそうだ。
今回のお出かけの執行人役は全て秋花に任せるとした。
「どこの海に行くんですか?」
海といっても色々ある。
近くにある海だって、遠くにある海だって、選択肢は様々。
「近くていいところね、使用人に海の散策にいってもらおうかしら。」
「金持ちにしかまず言えない言葉だな…」
行ってみて失敗しても駄目なのでまず下見をさせることにした秋花。
ひとまず、これは駄目だということは無くなりそうだ。
「じゃー他に行きたいところは何かないかしら?」
海だけでは物足りないので他にも案を求めた。
「祭りいこうぜ祭り!」
どんどん案を出す菜羅、この男けっこうノリノリである。
「祭りね、いいの探しておくわ。」
この一言で祭りの件を終わらせた秋花。
さっきから財閥の凄さを感じさせる。
「どっか泊まれる所も欲しいかもな。」
「旅館ね、後々決めようかしら。」
智登も提案をし、次に旅館の話に移った。
また一言で片付けそうになった秋花。
「…そういえば、」
ふと、あることを思い出した。
「ここから少し遠くの場所に新しい旅館ができたんですってね、そこにしましょっ!」
今年の春くらいに桃流地区よりも少し遠い所に新しい旅館ができたそうだ。
なぜ知っているかというと、CMでも宣伝でもない。
正文がその旅館建設に携わっていたからである。
いつかは友達と一緒に行けたらいいな、と旅館完成後すぐに秋花の心(の傷)にドストライクショットをぶちかました正文だが…現実になりそうだ。
「新しい…旅館ね…」
それを聞いた模子はなにやら難しい顔をしている。
「へへっ、楽しみだなロッコちゃん?」
「そっ…そうだね。」
菜羅の話に苦笑いの模子。
嫌なのだろうか?
「…とりあえずこんなところね。」
メモを書き終えて秋花は句切りをつけた。
…それから何日か経って夏休みが訪れた。
膨大な宿題を抱えたが、まぁ気にしないのが一番である。
『いいところおさえたわよ、3日後晴れそうだしその日に行きましょうか。』
と全体メールで秋花から全員に連絡がきた。
「お出かけとは…ホンット久しぶりですね!」
「そうだな。」
流卵も楽しみにしているようだ。
智登達はその日が来るのを待った。
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