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眠り姫の少女との出会い5
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「レオ様。お部屋の準備が整いました」
メルと話をしているとアラルドさんが二階から降りてきて言った。
「ありがとうございます」
「はい。もう今日は遅いですからごゆっつくりなさってください」
「はい。ではご厚意に甘えさせていただきます」
俺は、お辞儀をして二階に上がろうとした。すると
「レオ君、おやすみなさい」
「うん。おやすみ」
そういって、俺は、準備された部屋に行くとすぐにベットに横になりそのまま深い深い眠りについた。
やはり、時空間魔法は魔力、体力ともにかなり消耗するようだ。
次の日の朝。
俺は小鳥のさえずりを聞き朝日の光に照らされながら起きた。
気分は悪くなくとてもすっきりしていた。周囲を見わたして思い出す。
ここがいつも泊まっていた安い宿屋ではないのだと。
「はぁー」
俺は、周りに誰もいないことを確認すると大きなあくびをした。
それから、俺は、部屋を出てリビングに出るとなにやらやらおいしそうな香りがしてきた。
すでにアラルドさんが朝食の準備をしてくれていたようだ。
「お目覚めになられましたかなレオ様」
「はい。おかげざまで昨日の夜はぐっすり眠ることができました」
「それは、よかったです。朝食の前にお顔をお洗いになってきてはいかがですか」
「そうさせていたただきます」
俺は眠気の残る顔を起こすために洗面台に向かった。
洗面台につきバシャバシャと顔を洗いタオルで顔を洗っていると、外から、女の子の声が聞こえてきた。
「我精霊よ、我願いに耳を傾けこの世界の理を超えた力を与えたまえ」
この声は確かメルの声だったような気がする。
外に出てみるとやはりメルがいた。
「おはよう。レオ君」
俺が外に出るとすぐにメルから朝の挨拶が飛んできた。
「おはよう。メル、こんな朝早くからなにをやってるの?」
「これは、魔法詠唱の練習。一年間の眠り続けていたからちゃんと覚えているか心配になっちゃて」
「なるほど、なるほど」
「ちなみに、今のは、強化系魔法の詠唱。ていうかレオ君だったらそんなことくらい知ってるか」
まあ確かに先ほどの詠唱は、強化系魔法の詠唱ということは聞いた瞬間にわかった。
しかし、俺はその詠唱の内容に驚いていた。
なぜなら、メルの唱えていた魔法は強化系の中でも最上位の魔法だったからだ。
「メル、一つ質問してもいいかな?」
「うん」
「一年前の時君は、魔術師協会の定める能力ランクは、どれくらいだったの?」
「えっと、確かAかA+くらいっだと思うよ。というかそれくらいの能力がないと魔術学園で上位を目指すことなんてできないからね」
といかにも普通に言う。
実際のところA,A+というランクは、国家一級魔導士レベルに値する。
そのランクがどれくらいのレベルかというとAランクが国に50人いるかいないかでA+ともなると10人いるかいないかくらいだ。
まあA+の上にSランクという化物並に強い者しかなることができず5年に一度現れるかくらいのがあるのだがそれは別にいいだろう。
ともかくメルが昏睡状態になる前までの実力は相当あるようだ。
先ほどの魔法詠唱の練習を見る限りでは、昏睡状態前と今現在とで実力が落ちているということはないようだ。
「そ、それは、すごいね」
女性は怒るともの凄く怖いというがメルを怒らせると怖いだけではすまなそうがしていてよけいに怖くなる。
まあ、メルはやさしいので怒るということはなさそうだけれども、普段怒らない人ほど怒るとやばいっていうしな~。
(よし)
俺は今この瞬間、これから絶対にメルを怒らせないようにしようと決心したのだった。
メルと話をしているとアラルドさんが二階から降りてきて言った。
「ありがとうございます」
「はい。もう今日は遅いですからごゆっつくりなさってください」
「はい。ではご厚意に甘えさせていただきます」
俺は、お辞儀をして二階に上がろうとした。すると
「レオ君、おやすみなさい」
「うん。おやすみ」
そういって、俺は、準備された部屋に行くとすぐにベットに横になりそのまま深い深い眠りについた。
やはり、時空間魔法は魔力、体力ともにかなり消耗するようだ。
次の日の朝。
俺は小鳥のさえずりを聞き朝日の光に照らされながら起きた。
気分は悪くなくとてもすっきりしていた。周囲を見わたして思い出す。
ここがいつも泊まっていた安い宿屋ではないのだと。
「はぁー」
俺は、周りに誰もいないことを確認すると大きなあくびをした。
それから、俺は、部屋を出てリビングに出るとなにやらやらおいしそうな香りがしてきた。
すでにアラルドさんが朝食の準備をしてくれていたようだ。
「お目覚めになられましたかなレオ様」
「はい。おかげざまで昨日の夜はぐっすり眠ることができました」
「それは、よかったです。朝食の前にお顔をお洗いになってきてはいかがですか」
「そうさせていたただきます」
俺は眠気の残る顔を起こすために洗面台に向かった。
洗面台につきバシャバシャと顔を洗いタオルで顔を洗っていると、外から、女の子の声が聞こえてきた。
「我精霊よ、我願いに耳を傾けこの世界の理を超えた力を与えたまえ」
この声は確かメルの声だったような気がする。
外に出てみるとやはりメルがいた。
「おはよう。レオ君」
俺が外に出るとすぐにメルから朝の挨拶が飛んできた。
「おはよう。メル、こんな朝早くからなにをやってるの?」
「これは、魔法詠唱の練習。一年間の眠り続けていたからちゃんと覚えているか心配になっちゃて」
「なるほど、なるほど」
「ちなみに、今のは、強化系魔法の詠唱。ていうかレオ君だったらそんなことくらい知ってるか」
まあ確かに先ほどの詠唱は、強化系魔法の詠唱ということは聞いた瞬間にわかった。
しかし、俺はその詠唱の内容に驚いていた。
なぜなら、メルの唱えていた魔法は強化系の中でも最上位の魔法だったからだ。
「メル、一つ質問してもいいかな?」
「うん」
「一年前の時君は、魔術師協会の定める能力ランクは、どれくらいだったの?」
「えっと、確かAかA+くらいっだと思うよ。というかそれくらいの能力がないと魔術学園で上位を目指すことなんてできないからね」
といかにも普通に言う。
実際のところA,A+というランクは、国家一級魔導士レベルに値する。
そのランクがどれくらいのレベルかというとAランクが国に50人いるかいないかでA+ともなると10人いるかいないかくらいだ。
まあA+の上にSランクという化物並に強い者しかなることができず5年に一度現れるかくらいのがあるのだがそれは別にいいだろう。
ともかくメルが昏睡状態になる前までの実力は相当あるようだ。
先ほどの魔法詠唱の練習を見る限りでは、昏睡状態前と今現在とで実力が落ちているということはないようだ。
「そ、それは、すごいね」
女性は怒るともの凄く怖いというがメルを怒らせると怖いだけではすまなそうがしていてよけいに怖くなる。
まあ、メルはやさしいので怒るということはなさそうだけれども、普段怒らない人ほど怒るとやばいっていうしな~。
(よし)
俺は今この瞬間、これから絶対にメルを怒らせないようにしようと決心したのだった。
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