24 / 54
学年トーナメント戦編
6話 不可視の神手
しおりを挟む
難波地君、とか言ったっけな。
まぁ取り敢えず彼と試合を開始したんだけれど、僕はちょっと認識を改めなきゃいけないらしい。
「結構……やるねっ!」
「は?なめてんのお前?何、俺のコト下に見てるような発言しちゃってんの?」
まるで突進するような勢いで僕に向かってくる難波地君。能力も使ってない捻りも何も存在しない行動だったけれど、かなりの速さを伴っていた。
回避するのはそこまで難しくなかったので、ヒョイと横に跳ぶ。
「なんで避けるんだよぉ!」
避けなきゃ当たるじゃん、と当たり前の反論は飲み込んで距離を取ろうとする。その反応に腹でも立てたのか難波地君の額には微かに青筋が浮かんでいた。
「調子にのるんじゃねぇぞクソ!」
「乗る調子なんてそもそも持ち合わせてなんていないのだけれど。そろそろ僕からも反撃させてもらうよ」
今度は僕の方から難波地君へと突っ込んで行く。難波地君もこちらに向かってくる。ただ、彼の周りにはいつの間にか氷塊がいくらか浮かんでいた。
それを見て、僕の動きが僅かに鈍る。それを難波地君が見逃す筈もなく、速度を上げて僕に━━━━僕の防護陣に肩から突進してくる。突進自体は怖くない。身体強化されているのはお互い様なのだから。
防護陣による身体強化は、一人一人に一定の力を上乗せする形のものではない。ある一定の強さまで、全員の身体能力を引き上げていると言った方が正しい。簡単に言ってしまえば、僕の元々の身体能力を3として難波地君の身体能力を4とした場合、防護陣による強化は+5という一定の強化により僕の身体能力は8、難波地君は9になるといったものではない。
身体能力が3であれ4であれ、はたまた1であろうが9であろうが、防護陣は全員の身体能力を等しく10までに強化してくれている(らしい。あまり実感は湧いてないけど)。
まぁそんな訳で、試合を始めた僕らのスペック、パラーメータとかその他諸々は完全に五分と五分。難波地君も初心者ではないだろうし、慣れない速度に戸惑うなんて事はない筈だ。つまる所、肉弾戦ではほぼほぼ決着はつかないと考えてもいい。
あくまで肉弾戦では、だけど。
「おおっと!」
難波地君が接近してきて、危うく彼の周りに浮いている氷塊に防護陣をぶつけてしまう所だった。難波地君の突進をバックステップで回避した僕に、彼は更なる追撃を行った。
「オラ、さっさと当たって負けろよぉ!」
浮いていた数個の拳大の氷塊が直線的な動作で僕に向かってきた。何気に速度がある。一つガシャンと音を立てて防護陣に接触してしまった。後の氷塊は何とか避ける事が出来たんだけど。
やっぱり厄介だな、遠距離からの攻撃手段を持つ能力ってのは。
因みに僕は既に《完全遮断》を発動してしまった後だ。今と同じ手法でやられてしまった。
対して難波地君は未だに《完全遮断》を発動していない。僕が近づこうとする度に、威嚇のように氷塊を周りにいくつか生み出す。肉弾戦では基本決着が着く事は無い。身体能力は模擬戦の最中、双方全く同じレベルにまで強化されるからだ。
だから、能力で自身のパラメータを更に強化していかなければならないのだ。
その日の体調や相手の相性によっては、強化される値も変わるかもしれないが、何にせよ能力は模擬戦の勝敗を決める決定打となるのだ。
以前、シュウヤが星叶さんに能力使用無しで挑んで勝とうとしていたけど、あれは例外と言って良い。星叶さんが転入してきたばかりで、能力使用経験も殆ど無い状態での初めての模擬戦だからこそシュウヤもあんな発想が浮かんできたのだろう。そうじゃなきゃ僕の親友はどれだけ普段、相手を下に見ているんだと言う話になってしまう。僕はそんな事は無い。
今能力を使っていないのは、少し状況が悪いからなのだから。
僕の能力━━━━見る事の出来ない第三の手。
手、とは言ってもそれはあくまでそう形容した方が能力を使用しやすいだけで、本当の所はどんな物質かは僕も分からない。なにせ形や質量まで自由自在に変化させる事が出来てしまう。その手に明確な色は無い。僕もなんとなく存在を感じて、なんとなく見えるという曖昧なものなのだ。
この能力をシュウヤは《不可視の神手》とか何とか名づけていたけど、そんな名前じゃなかった。正式名称は一度会長から聞いただけだ。この手は僕自身の能力ではない。生徒会庶務という役職に任命された時に与えられたものだ。
とある事情で、僕はこっちの能力しか使ってない。それは僕から僕への誓いのようなものなのだが、そんな事はどうだっていいだろう。
まぁ見えないという最大のリーチがあるこの能力も少し欠点というか弱点のようなものも存在する。
能力の使用可能範囲だ。
そもそもこの手は僕の周りにふわふわ漂っている訳ではなくて、僕の胸の中心と繋がるようにして存在している。それを切り離して使用する事は出来ない。伸ばす事も出来なくはないんだけど、最大で5メートル程が限度なのだ。だからこの能力を使用する際には接近戦に持ち込む必要がある。
さっき難波地君が突進してきた時。あの時も僕はこの能力を使用して攻撃を仕掛けようとしたのだが、何分僕の胸から出現しているので横や背後に周られると対応するまで大幅に時間が掛かってしまう。おそらくこの能力は前方にいる存在への干渉を前提としていたのだろう。なんて使い勝手の悪い事か。
「…………それも十分なハンデになるけどね」
「あぁ!?てめぇハンデとか何言ってんの?負け惜しみとか今はやめてくんね」
独り言のつもりだったのか、難波地君はだいぶ地獄耳らしい。彼は口調も態度もかなり悪いが、能力に関してはそこそこ良い。それは僕も認める。
でも、それだけだ。
だからもう飽きた。
飽きたから、
「ここからは僕の反撃だ」
そう言って笑ってやった。
まぁ取り敢えず彼と試合を開始したんだけれど、僕はちょっと認識を改めなきゃいけないらしい。
「結構……やるねっ!」
「は?なめてんのお前?何、俺のコト下に見てるような発言しちゃってんの?」
まるで突進するような勢いで僕に向かってくる難波地君。能力も使ってない捻りも何も存在しない行動だったけれど、かなりの速さを伴っていた。
回避するのはそこまで難しくなかったので、ヒョイと横に跳ぶ。
「なんで避けるんだよぉ!」
避けなきゃ当たるじゃん、と当たり前の反論は飲み込んで距離を取ろうとする。その反応に腹でも立てたのか難波地君の額には微かに青筋が浮かんでいた。
「調子にのるんじゃねぇぞクソ!」
「乗る調子なんてそもそも持ち合わせてなんていないのだけれど。そろそろ僕からも反撃させてもらうよ」
今度は僕の方から難波地君へと突っ込んで行く。難波地君もこちらに向かってくる。ただ、彼の周りにはいつの間にか氷塊がいくらか浮かんでいた。
それを見て、僕の動きが僅かに鈍る。それを難波地君が見逃す筈もなく、速度を上げて僕に━━━━僕の防護陣に肩から突進してくる。突進自体は怖くない。身体強化されているのはお互い様なのだから。
防護陣による身体強化は、一人一人に一定の力を上乗せする形のものではない。ある一定の強さまで、全員の身体能力を引き上げていると言った方が正しい。簡単に言ってしまえば、僕の元々の身体能力を3として難波地君の身体能力を4とした場合、防護陣による強化は+5という一定の強化により僕の身体能力は8、難波地君は9になるといったものではない。
身体能力が3であれ4であれ、はたまた1であろうが9であろうが、防護陣は全員の身体能力を等しく10までに強化してくれている(らしい。あまり実感は湧いてないけど)。
まぁそんな訳で、試合を始めた僕らのスペック、パラーメータとかその他諸々は完全に五分と五分。難波地君も初心者ではないだろうし、慣れない速度に戸惑うなんて事はない筈だ。つまる所、肉弾戦ではほぼほぼ決着はつかないと考えてもいい。
あくまで肉弾戦では、だけど。
「おおっと!」
難波地君が接近してきて、危うく彼の周りに浮いている氷塊に防護陣をぶつけてしまう所だった。難波地君の突進をバックステップで回避した僕に、彼は更なる追撃を行った。
「オラ、さっさと当たって負けろよぉ!」
浮いていた数個の拳大の氷塊が直線的な動作で僕に向かってきた。何気に速度がある。一つガシャンと音を立てて防護陣に接触してしまった。後の氷塊は何とか避ける事が出来たんだけど。
やっぱり厄介だな、遠距離からの攻撃手段を持つ能力ってのは。
因みに僕は既に《完全遮断》を発動してしまった後だ。今と同じ手法でやられてしまった。
対して難波地君は未だに《完全遮断》を発動していない。僕が近づこうとする度に、威嚇のように氷塊を周りにいくつか生み出す。肉弾戦では基本決着が着く事は無い。身体能力は模擬戦の最中、双方全く同じレベルにまで強化されるからだ。
だから、能力で自身のパラメータを更に強化していかなければならないのだ。
その日の体調や相手の相性によっては、強化される値も変わるかもしれないが、何にせよ能力は模擬戦の勝敗を決める決定打となるのだ。
以前、シュウヤが星叶さんに能力使用無しで挑んで勝とうとしていたけど、あれは例外と言って良い。星叶さんが転入してきたばかりで、能力使用経験も殆ど無い状態での初めての模擬戦だからこそシュウヤもあんな発想が浮かんできたのだろう。そうじゃなきゃ僕の親友はどれだけ普段、相手を下に見ているんだと言う話になってしまう。僕はそんな事は無い。
今能力を使っていないのは、少し状況が悪いからなのだから。
僕の能力━━━━見る事の出来ない第三の手。
手、とは言ってもそれはあくまでそう形容した方が能力を使用しやすいだけで、本当の所はどんな物質かは僕も分からない。なにせ形や質量まで自由自在に変化させる事が出来てしまう。その手に明確な色は無い。僕もなんとなく存在を感じて、なんとなく見えるという曖昧なものなのだ。
この能力をシュウヤは《不可視の神手》とか何とか名づけていたけど、そんな名前じゃなかった。正式名称は一度会長から聞いただけだ。この手は僕自身の能力ではない。生徒会庶務という役職に任命された時に与えられたものだ。
とある事情で、僕はこっちの能力しか使ってない。それは僕から僕への誓いのようなものなのだが、そんな事はどうだっていいだろう。
まぁ見えないという最大のリーチがあるこの能力も少し欠点というか弱点のようなものも存在する。
能力の使用可能範囲だ。
そもそもこの手は僕の周りにふわふわ漂っている訳ではなくて、僕の胸の中心と繋がるようにして存在している。それを切り離して使用する事は出来ない。伸ばす事も出来なくはないんだけど、最大で5メートル程が限度なのだ。だからこの能力を使用する際には接近戦に持ち込む必要がある。
さっき難波地君が突進してきた時。あの時も僕はこの能力を使用して攻撃を仕掛けようとしたのだが、何分僕の胸から出現しているので横や背後に周られると対応するまで大幅に時間が掛かってしまう。おそらくこの能力は前方にいる存在への干渉を前提としていたのだろう。なんて使い勝手の悪い事か。
「…………それも十分なハンデになるけどね」
「あぁ!?てめぇハンデとか何言ってんの?負け惜しみとか今はやめてくんね」
独り言のつもりだったのか、難波地君はだいぶ地獄耳らしい。彼は口調も態度もかなり悪いが、能力に関してはそこそこ良い。それは僕も認める。
でも、それだけだ。
だからもう飽きた。
飽きたから、
「ここからは僕の反撃だ」
そう言って笑ってやった。
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
アリシアの恋は終わったのです。
ことりちゃん
恋愛
昼休みの廊下で、アリシアはずっとずっと大好きだったマークから、いきなり頬を引っ叩かれた。
その瞬間、アリシアの恋は終わりを迎えた。
そこから長年の虚しい片想いに別れを告げ、新しい道へと歩き出すアリシア。
反対に、後になってアリシアの想いに触れ、遅すぎる行動に出るマーク。
案外吹っ切れて楽しく過ごす女子と、どうしようもなく後悔する残念な男子のお話です。
ーーーーー
12話で完結します。
よろしくお願いします(´∀`)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる