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リリスの宣言後、会場に残された者たち〜侍従side〜
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ダンスの曲が終わると同時に、奥の王族席の方から興味深い話しが聞こえ、会場が静まり返った。
「あたしを王太子妃にしてください。あたしなら癒してあげれますよ。」
一体何を言ってるんだ、あの令嬢は?あまり見かけないピンクブラウンの髪だな……。
アリス嬢を差し置いて、両陛下の前で宣言するなんて度胸あるな。
あの令嬢を連れて王族方は退場したからその後は分からないが、あちこちからヒソヒソと話してるのが聞こえるな。
「あのピンク髪の令嬢は凄いですね……陛下の前なのにあの言葉遣いには感心いたしました。」
「陛下達はどうされるんでしょうかね……アリス様がほぼ王太子妃に確定でしたのにね。」
「アリス様の双子の弟のエラン殿が荒れるかもしれませんわ。」
そういや、アリス嬢の弟のエラン殿はシスコンぶりが凄いって噂だったな。
今日は弟はいないのか?見かけてないな。
「アリス嬢が結婚間近なのに、しょうもないことしてくれたもんだな。」
「そうだな、陛下も王太子妃の再選定などしないといいけどな……。」
「王太子妃になるにはなんだっけ……チェスター王国に留学が必要じゃなかったか?王太子やアリス嬢も数年ほど行ってたよな?」
「そうだったな、まぁあのピンク頭の令嬢を見た感じだと、行くのは無駄な気がするけどな。」
確かに外見はともかく、中身はちょっとあれだよな……。
あれで勉強が出来てマナーなどもできるとかだったら、あの演技に驚きだな。
「王太子妃が変わることになれば荒れるだろうな……。」
「それよりあのピンク頭の令嬢の家族は来てないんだろうか……今日は王家主催の夜会だろ?娘可愛さに放置なのか……。」
「陛下達が退場される時も見なかったしな……。」
給仕したりと動き回ってたら、いろんな話しが聞こえるな。今日は王家主催の夜会だから、ほとんどの貴族達が来てるしな。
あの令嬢が自己紹介してから出たら、あの令嬢の家は醜聞まみれだっただろうな……陛下の配慮で免れてたけど、すぐに分かるだろうな。
ピンク髪は珍しいし、夫人方が探り入れるだろう。
「あたしを王太子妃にしてください。あたしなら癒してあげれますよ。」
一体何を言ってるんだ、あの令嬢は?あまり見かけないピンクブラウンの髪だな……。
アリス嬢を差し置いて、両陛下の前で宣言するなんて度胸あるな。
あの令嬢を連れて王族方は退場したからその後は分からないが、あちこちからヒソヒソと話してるのが聞こえるな。
「あのピンク髪の令嬢は凄いですね……陛下の前なのにあの言葉遣いには感心いたしました。」
「陛下達はどうされるんでしょうかね……アリス様がほぼ王太子妃に確定でしたのにね。」
「アリス様の双子の弟のエラン殿が荒れるかもしれませんわ。」
そういや、アリス嬢の弟のエラン殿はシスコンぶりが凄いって噂だったな。
今日は弟はいないのか?見かけてないな。
「アリス嬢が結婚間近なのに、しょうもないことしてくれたもんだな。」
「そうだな、陛下も王太子妃の再選定などしないといいけどな……。」
「王太子妃になるにはなんだっけ……チェスター王国に留学が必要じゃなかったか?王太子やアリス嬢も数年ほど行ってたよな?」
「そうだったな、まぁあのピンク頭の令嬢を見た感じだと、行くのは無駄な気がするけどな。」
確かに外見はともかく、中身はちょっとあれだよな……。
あれで勉強が出来てマナーなどもできるとかだったら、あの演技に驚きだな。
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「それよりあのピンク頭の令嬢の家族は来てないんだろうか……今日は王家主催の夜会だろ?娘可愛さに放置なのか……。」
「陛下達が退場される時も見なかったしな……。」
給仕したりと動き回ってたら、いろんな話しが聞こえるな。今日は王家主催の夜会だから、ほとんどの貴族達が来てるしな。
あの令嬢が自己紹介してから出たら、あの令嬢の家は醜聞まみれだっただろうな……陛下の配慮で免れてたけど、すぐに分かるだろうな。
ピンク髪は珍しいし、夫人方が探り入れるだろう。
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