契約婚しますか?

翔王(とわ)

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番外編

エドラン視点②

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それからは普通に生活し学園入学当日を迎えた。

今日はエスコートしなくていいから助かったな、朝は起きれないからな……明日からは起こしてもらうか。

学園に着いて受け付けをし講堂に向かうと、クラスごとに分かれてるらしく、俺はBクラスでミリアーヌはSクラスらしい。

母さんからは賢い女は嫌われるだけだわとか呟いてたし、父さんからは何度もAクラスに上がれるようにしろとかミリアーヌ嬢を見習えとか言われてげんなりした。

それでも学園生活は順調に行き、男友達と過ごす方が楽しく、ミリアーヌのエスコートも時々出来なかったけど何も言われなかったから安心してたしな。

男友達によると不貞以外では契約書を交わさないとか言ってたな。
事業者関係の婚約なら交わすらしい、損失を出したくないからだそうだ。
それ以外は普通しないぞと言われたな。

それからは何事もなく過ごしてたら、2年生の半ばから家庭教師が派遣されてきて、みっちりと勉強させられ3年生でやっとAクラスに上がれたわ。
ミリアーヌは変わらずSクラスだったけどな。

せっかくAクラスに上がれたけど、途中からついていけず、授業に集中できずでだんだん成績が下がり、4年生では1番下のCクラスになってしまったな。まぁ父さんには言わなければバレないだろうと楽観視してたな。

4年生なってしばらくしてたら男爵令嬢のメリアと出会ったんだよな。
淑女らしからぬ感じなメリアに惹かれ隠れて付き合ってたけど、何も言われなかったから堂々と教室でも口付けしたり、顔を寄せ合っていたな。

ボディタッチも増えてきて、ムラムラしたのもあってメリアと一線越えたな。
それからは堕落して羽目を外して、「メリアにも婚約者の母から子爵位もらって当主になる」とか「当主になればメリアを愛人として迎え入れる」とか言って、メリアを喜ばしてたな。

その頃からかミリアーヌに距離を取るように苦言を呈されたけど「結婚するんだから嫉妬するな」とか言っておいたら、何も言ってこなくなったな。
もう見限られたとは思わずにな。

お茶会交流してもおざなりだし、メリアのことしか考えてなかったからか、クリスタ侯爵家に父さんと呼ばれて、話し合いをして契約書交わすことになったんだ。
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