15 / 19
番外編
エドラン視点①
しおりを挟む
どうしてこうなったんだ?
美人で才色兼備なミリアーヌと結婚して、新婚生活が始まるはずだったのに……。
今隣にはメリアがいるけど、メリアと暮らせるはずないだろ。
子爵当主にはなれたけど、住居は用意するからメイドや侍従、料理人等は自分たちでとか言われけど無理だろ。
もう契約書交わしたし、父さんにここで暮らせと言われたしな。
ミリアーヌとは兄さんに連れて行かれたクリスタ侯爵家で出会ったんだったな。
ミリアーヌの5歳のお披露目会で一目惚れして、ずっとミリアーヌを目で追っかけたんだったのが始まりか。
家に帰ってから父さんや母さんに「ミリアーヌと結婚したい」とお願いしたんだ。
だから父さんもクリスタ侯爵家に打診してくれたけど、何回も断われていたんだ。
粘りに粘って10歳の時にやっと婚約関係になったんだ。
でもミリアーヌとはなかなか会えずじまいだし、会えてもミリアーヌの兄達がいたりして、ミリアーヌを膝に乗せていたのを見た時はビックリしたな。
13歳の社交界デビューの時に、俺が贈ったドレスを着てくれたのを見た時は鼻血が出そうなほど、ミリアーヌは可愛かった。
ファーストダンスは踊ってくれたけど、ミリアーヌの兄達と踊ってる時の周りからの賞賛には苛ついたな。
婚約者は俺なのに、美男美女とか麗しの兄妹とか聞こえてきたしな。
社交界デビューで仲睦まじくしたかったのに、兄達と比べれるとは思わなかったな。
社交界デビューも終わり、学園入学前にクリスタ侯爵家から呼ばれたので父さんと一緒に向かったんだ。
その時契約書交わすとは思わなかったけどな。
一、毎月末お茶会を交互の家で開催する。
一、お茶会終了後、お茶会を見ていたメイドや侍女、侍従達と報告会を開く
一、学園の送迎はクリスタ家で行い、学園前からはエドラン様がエスコートする。
一、長期休み前には成績表を見せ合い近況などの報告会をし、成績が下がったりとした場合は家庭教師を派遣する。
(病気や怪我等で学園に通えなかったときの成績は考慮する)
一、素行調査は必ずすること。
一、不貞行為はしない。
一、不貞等が見られたときは慰謝料等を話し合い、婚約を維持するか決める。
一、夜会は王家主催のみに参加することにする。夜会参加時のお互いの装飾品の準備はしなくていいが、エスコートやダンスは必ず行うこと。
一、お茶会や夜会等を欠席するときは1週間前には連絡する。
連絡無しの欠席は認めない。
一、婚約者の名前を勝手に使ってツケ払いはしないこと。発覚した場合、請求する。
一、学園卒業時には当主、次期当主含めて話し合いを開き、成績や素行調査によって子爵位をどちらかに譲渡なり売買なりを判断する。
なんかいっぱい書いてあるけど、よく分からんうちに署名捺印した。
まぁ普通に生活してはたら大丈夫だろ。
婚約してるのに契約書って必要なんだな。
帰ってから父さんに聞いたけど、俺が頑張らなあかんって言われたし。
母さんからは大丈夫でしょう、エドランは賢いからねって褒められたし、ミリアーヌ嬢はエドランを見下してるのよって言ってたな。
美人で才色兼備なミリアーヌと結婚して、新婚生活が始まるはずだったのに……。
今隣にはメリアがいるけど、メリアと暮らせるはずないだろ。
子爵当主にはなれたけど、住居は用意するからメイドや侍従、料理人等は自分たちでとか言われけど無理だろ。
もう契約書交わしたし、父さんにここで暮らせと言われたしな。
ミリアーヌとは兄さんに連れて行かれたクリスタ侯爵家で出会ったんだったな。
ミリアーヌの5歳のお披露目会で一目惚れして、ずっとミリアーヌを目で追っかけたんだったのが始まりか。
家に帰ってから父さんや母さんに「ミリアーヌと結婚したい」とお願いしたんだ。
だから父さんもクリスタ侯爵家に打診してくれたけど、何回も断われていたんだ。
粘りに粘って10歳の時にやっと婚約関係になったんだ。
でもミリアーヌとはなかなか会えずじまいだし、会えてもミリアーヌの兄達がいたりして、ミリアーヌを膝に乗せていたのを見た時はビックリしたな。
13歳の社交界デビューの時に、俺が贈ったドレスを着てくれたのを見た時は鼻血が出そうなほど、ミリアーヌは可愛かった。
ファーストダンスは踊ってくれたけど、ミリアーヌの兄達と踊ってる時の周りからの賞賛には苛ついたな。
婚約者は俺なのに、美男美女とか麗しの兄妹とか聞こえてきたしな。
社交界デビューで仲睦まじくしたかったのに、兄達と比べれるとは思わなかったな。
社交界デビューも終わり、学園入学前にクリスタ侯爵家から呼ばれたので父さんと一緒に向かったんだ。
その時契約書交わすとは思わなかったけどな。
一、毎月末お茶会を交互の家で開催する。
一、お茶会終了後、お茶会を見ていたメイドや侍女、侍従達と報告会を開く
一、学園の送迎はクリスタ家で行い、学園前からはエドラン様がエスコートする。
一、長期休み前には成績表を見せ合い近況などの報告会をし、成績が下がったりとした場合は家庭教師を派遣する。
(病気や怪我等で学園に通えなかったときの成績は考慮する)
一、素行調査は必ずすること。
一、不貞行為はしない。
一、不貞等が見られたときは慰謝料等を話し合い、婚約を維持するか決める。
一、夜会は王家主催のみに参加することにする。夜会参加時のお互いの装飾品の準備はしなくていいが、エスコートやダンスは必ず行うこと。
一、お茶会や夜会等を欠席するときは1週間前には連絡する。
連絡無しの欠席は認めない。
一、婚約者の名前を勝手に使ってツケ払いはしないこと。発覚した場合、請求する。
一、学園卒業時には当主、次期当主含めて話し合いを開き、成績や素行調査によって子爵位をどちらかに譲渡なり売買なりを判断する。
なんかいっぱい書いてあるけど、よく分からんうちに署名捺印した。
まぁ普通に生活してはたら大丈夫だろ。
婚約してるのに契約書って必要なんだな。
帰ってから父さんに聞いたけど、俺が頑張らなあかんって言われたし。
母さんからは大丈夫でしょう、エドランは賢いからねって褒められたし、ミリアーヌ嬢はエドランを見下してるのよって言ってたな。
11
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
望むとか、望まないとか
さくりふぁいす
恋愛
「望まない婚約」「真実の愛」「白い結婚」「親の望み」……それ、いったいどういうこと?
常識に疑問を感じたとある伯爵令嬢の、メイドに向けたぼやきの物語。
それと、その伯爵令嬢の玉の輿。
婚姻契約には愛情は含まれていません。 旦那様には愛人がいるのですから十分でしょう?
すもも
恋愛
伯爵令嬢エーファの最も嫌いなものは善人……そう思っていた。
人を救う事に生き甲斐を感じていた両親が、陥った罠によって借金まみれとなった我が家。
これでは領民が冬を越せない!!
善良で善人で、人に尽くすのが好きな両親は何の迷いもなくこう言った。
『エーファ、君の結婚が決まったんだよ!! 君が嫁ぐなら、お金をくれるそうだ!! 領民のために尽くすのは領主として当然の事。 多くの命が救えるなんて最高の幸福だろう。 それに公爵家に嫁げばお前も幸福になるに違いない。 これは全員が幸福になれる機会なんだ、当然嫁いでくれるよな?』
と……。
そして、夫となる男の屋敷にいたのは……三人の愛人だった。
「股ゆる令嬢」の幸せな白い結婚
ウサギテイマーTK
恋愛
公爵令嬢のフェミニム・インテラは、保持する特異能力のために、第一王子のアージノスと婚約していた。だが王子はフェミニムの行動を誤解し、別の少女と付き合うようになり、最終的にフェミニムとの婚約を破棄する。そしてフェミニムを、子どもを作ることが出来ない男性の元へと嫁がせるのである。それが王子とその周囲の者たちの、破滅への序章となることも知らずに。
※タイトルは下品ですが、R15範囲だと思います。完結保証。
おさななじみの次期公爵に「あなたを愛するつもりはない」と言われるままにしたら挙動不審です
あなはにす
恋愛
伯爵令嬢セリアは、侯爵に嫁いだ姉にマウントをとられる日々。会えなくなった幼馴染とのあたたかい日々を心に過ごしていた。ある日、婚活のための夜会に参加し、得意のピアノを披露すると、幼馴染と再会し、次の日には公爵の幼馴染に求婚されることに。しかし、幼馴染には「あなたを愛するつもりはない」と言われ、相手の提示するルーティーンをただただこなす日々が始まり……?
「君を愛す気はない」と宣言した伯爵が妻への片思いを拗らせるまで ~妻は黄金のお菓子が大好きな商人で、夫は清貧貴族です
朱音ゆうひ
恋愛
アルキメデス商会の会長の娘レジィナは、恩ある青年貴族ウィスベルが婚約破棄される現場に居合わせた。
ウィスベルは、親が借金をつくり自殺して、後を継いだばかり。薄幸の貴公子だ。
「私がお助けしましょう!」
レジィナは颯爽と助けに入り、結果、彼と契約結婚することになった。
別サイトにも投稿してます(https://ncode.syosetu.com/n0596ip/)
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
モラハラ王子の真実を知った時
こことっと
恋愛
私……レーネが事故で両親を亡くしたのは8歳の頃。
父母と仲良しだった国王夫婦は、私を娘として迎えると約束し、そして息子マルクル王太子殿下の妻としてくださいました。
王宮に出入りする多くの方々が愛情を与えて下さいます。
王宮に出入りする多くの幸せを与えて下さいます。
いえ……幸せでした。
王太子マルクル様はこうおっしゃったのです。
「実は、何時までも幼稚で愚かな子供のままの貴方は正室に相応しくないと、側室にするべきではないかと言う話があがっているのです。 理解……できますよね?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる