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第6話、サイド赤髪の女1
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「んっ……」
いけない……私ったらもしかして気を失ってた!? 一体どれだけの時間!? 左腕を失った痛みくらいで気を失うなんて、時間がないこんな時に!
早く、早く見つけないと! あの子が死んじゃう! 左腕の痛みが何よ! こんなものあの子の痛みに比べたら……えっ?
「……うそっ!? 左腕が……ある……!?」
さっきの戦いで失くしたはずの左腕がある!? 何で!? 一体どうして!? 気を失うまでは、左腕は確かになかったし痛みもあった! けど今は何でか分からないけど左腕があるし、痛みもない!
「これは何かしら……?」
よく見ると左腕に、白っぽい液体のようなものが付着しているわ。それを右手で拭ってみる。この液体のような物はネバネバとしているみたい。臭いは……変な臭いね。嗅いだことのない、でも不思議と嫌な臭いではないわね。
「これは回復魔法……それとも回復薬?」
私も全ての回復魔法や回復薬を知っているわけじゃないけれど、こんな白っぽいネバネバした液体状の物は見たことも聞いたこともない。でも失ったはずの左腕が再生していて、その左腕にこの謎の液体が付着していた。この液体が左腕を再生させたと考えるのが自然よね。
「これがあれば、もしかしたらあの子も……!」
この液体を私の左腕に付着させた人物をさがさなくちゃ! こんな所でグズグズしている暇はない!
この液体からは微弱だけど魔力を感じるわ。あの子程じゃないけど、私も少しくらいなら魔力探知が使える。この魔力を追っていけば目的の人物の元へたどり着けるはず!
私は路地裏を飛び出し、目的の人物を探すために町を駆け回る。その人物はこの串焼き屋で一旦立ち止まってるみたいね。それから少しこの近辺を歩いて……そして一番魔力を強く感じるのは……あそこね! そこの宿から液体と同じ魔力を感じるわ!
「ねぇ! ここに泊まってる人で、一番最後に戻ってきた人はどこの部屋!?」
「……ちょっとお客さん、いきなり何ですか。」
「いいから答えて!」
すごく失礼な事をしているのは分かってる。店に入ってすぐに怒鳴りつけるなんて。もしも私が逆の立場だったらこんな失礼な客、いや客ですらないわね。でも今は時間がないの!
「……急にそんなこと言われましてもねぇ。私もこういう商売をしている以上、信用ってのが大事」
「これでどうかしら!?」
私は店主の前に銀貨を数枚叩きつけた。この宿がどれくらいの値段かしらないけど、こんな町にある宿屋だからせいぜいが銀貨1枚程度のはず。これで言わなかったら、一発ぶん殴ってでも吐いてもらうわ!
「一番最後に部屋に戻った人は3階の角部屋です。」
「3階の角部屋ね!?」
「はい。そこにこの辺では見かけないような顔の男が泊まってます!」
私は急いで階段を駆け上り、店主が言っていた3階の角部屋へと到着した。ここね! 私はドアノブを回して扉を開け……鍵がかかってる!?
……って当たり前よね。鍵をかけないなんて間抜けいるわけない。でも今は一刻を争う時! 店主には悪いけどこの扉、壊させてもらうわ!
扉のドアノブ部分を破壊して扉を勢いよく開け放ち、周りを見回す。するとベッドの上で眠そうな顔をした、店主の言ったとおりこの辺では見かけない顔立ちの男がこちらを見ていた。あいつね! 私は叫んだ!
「私の左腕を治したのはあんたね!?」
いけない……私ったらもしかして気を失ってた!? 一体どれだけの時間!? 左腕を失った痛みくらいで気を失うなんて、時間がないこんな時に!
早く、早く見つけないと! あの子が死んじゃう! 左腕の痛みが何よ! こんなものあの子の痛みに比べたら……えっ?
「……うそっ!? 左腕が……ある……!?」
さっきの戦いで失くしたはずの左腕がある!? 何で!? 一体どうして!? 気を失うまでは、左腕は確かになかったし痛みもあった! けど今は何でか分からないけど左腕があるし、痛みもない!
「これは何かしら……?」
よく見ると左腕に、白っぽい液体のようなものが付着しているわ。それを右手で拭ってみる。この液体のような物はネバネバとしているみたい。臭いは……変な臭いね。嗅いだことのない、でも不思議と嫌な臭いではないわね。
「これは回復魔法……それとも回復薬?」
私も全ての回復魔法や回復薬を知っているわけじゃないけれど、こんな白っぽいネバネバした液体状の物は見たことも聞いたこともない。でも失ったはずの左腕が再生していて、その左腕にこの謎の液体が付着していた。この液体が左腕を再生させたと考えるのが自然よね。
「これがあれば、もしかしたらあの子も……!」
この液体を私の左腕に付着させた人物をさがさなくちゃ! こんな所でグズグズしている暇はない!
この液体からは微弱だけど魔力を感じるわ。あの子程じゃないけど、私も少しくらいなら魔力探知が使える。この魔力を追っていけば目的の人物の元へたどり着けるはず!
私は路地裏を飛び出し、目的の人物を探すために町を駆け回る。その人物はこの串焼き屋で一旦立ち止まってるみたいね。それから少しこの近辺を歩いて……そして一番魔力を強く感じるのは……あそこね! そこの宿から液体と同じ魔力を感じるわ!
「ねぇ! ここに泊まってる人で、一番最後に戻ってきた人はどこの部屋!?」
「……ちょっとお客さん、いきなり何ですか。」
「いいから答えて!」
すごく失礼な事をしているのは分かってる。店に入ってすぐに怒鳴りつけるなんて。もしも私が逆の立場だったらこんな失礼な客、いや客ですらないわね。でも今は時間がないの!
「……急にそんなこと言われましてもねぇ。私もこういう商売をしている以上、信用ってのが大事」
「これでどうかしら!?」
私は店主の前に銀貨を数枚叩きつけた。この宿がどれくらいの値段かしらないけど、こんな町にある宿屋だからせいぜいが銀貨1枚程度のはず。これで言わなかったら、一発ぶん殴ってでも吐いてもらうわ!
「一番最後に部屋に戻った人は3階の角部屋です。」
「3階の角部屋ね!?」
「はい。そこにこの辺では見かけないような顔の男が泊まってます!」
私は急いで階段を駆け上り、店主が言っていた3階の角部屋へと到着した。ここね! 私はドアノブを回して扉を開け……鍵がかかってる!?
……って当たり前よね。鍵をかけないなんて間抜けいるわけない。でも今は一刻を争う時! 店主には悪いけどこの扉、壊させてもらうわ!
扉のドアノブ部分を破壊して扉を勢いよく開け放ち、周りを見回す。するとベッドの上で眠そうな顔をした、店主の言ったとおりこの辺では見かけない顔立ちの男がこちらを見ていた。あいつね! 私は叫んだ!
「私の左腕を治したのはあんたね!?」
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