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第五話
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「これとこれ、迷ってるんだけどどう思う?」
彼女に聞かれて振り返る。それぞれ商品を物色しているときのことだ。彼女はデザインが同じで、それぞれ水色と薄い緑色をしたワンピースを手に持っていた。
「緑の方が好き」
「んんー。そっか、ありがとう」
彼女はどちらかといえば水色の方が気に入っていたのかもしれないなあ。そんな風に思わせる反応だった。彼女が正直なのと、私たちが一緒に居る時間が多いのとで、それくらいはなんとなくわかる。
人に尋ねたことで気付くことってあるよねぇ。
なんとなく頭が回ってきたのを感じる。起きてから結構だった気がするけれど、今更? さっきまでの私は寝ぼけてたのかもしれない。
結局パーカーの誘惑に勝てなくて、薄いピンクのそれを購入した。トップスは色の違うシャツを2枚。ボトムスはスカートとジーンズを一枚ずつ。それからスニーカーを一足。靴下は無地のものを適当に選んだ。ていうかこれ完全に予定してない出費だけど大丈夫かな。
まあいいか。このお出かけが終わった後生きてるとは限らないんだし。
レジで会計を済ませて、流れに従いその場を離れると、彼女はすでに着替えていた。
「お、結局そっちにしたの」
「うん。こっちも可愛いでしょ」
「いい感じじゃん」
彼女はさっき買うかどうか迷っていた水色のワンピースを着て、低めのヒールがついたパンプスを履いている。試着をしてそのまま買ったらしい。
それから、さっきまでのワンピースでは気がつかなかったけれど、私とお揃いのネックレスをしていた。
「昨日の昼間から着てたから早く着替えたくて」
「そうなの? 家帰ってないの?」
「昨日のにレンタカーを借りて、夜まで運転の練習してからそのまま連絡したの」
「ふうん?」
一人で運転の練習としてドライブをする彼女を想像して、微笑ましい気持ちになる。変なところで律儀というか、ちょっと不思議な基準を持つ彼女のことだから、「初めて誰かを助手席に乗せるときは練習しなきゃ」とか考えたのかもしれない。私が初めてかどうかは知らないけど。
「ちょっと待ってね、私も靴だけ履き替える」
「荷物持つよ」
荷物を預かってもらって、買ったばかりの靴下とスニーカーを履く。
「あ、もしかして十二時過ぎてる?」
「ん? えっと……、まだだよ。あと三十分くらいある」
わざわざスマホで時間を確認して、彼女が答えてくれた。
「おお、セーフ。ありがと」
「どうしたの? 十二時過ぎたらなんかある?」
「いやー、なんか午後に新しい靴をおろすのって、演技悪いんじゃなかったっけ?」
「そうなの?」
「多分……、詳しくは知らないけど」
「へえ、なんでだろ。面白いね」
そういえばなんでだったっけ。昔に聞いて、そのまま私の習慣になってしまっているそれは、理由をはっきり知らないままでもなんとなく意識していることだった。
暇な時に覚えていたら、気が向いたら、調べてみよう。
「よし、じゃあ今からどこ行く?」
「お腹空いたからご飯食べようよ」
確かに朝から何も食べてないや。彼女の言葉で空腹に気がついた。
「いいね、行こう」
東京に来たんだもの、きっとなんでもあるでしょ。
いい感じのレストランを探そうにも、私も彼女もスマホの充電が少なくてなんだか面倒になってしまったのと、食事ができそうなお店の看板がたくさん出ているビルにはどうにも入りにくい気がしたのとで、近くにあったチェーン店っぽいカフェに入った。
なんとなく雰囲気でチェーン店だと思うけれど、地元にはないから本当にそうかはわからない。でも、キッチンの奥に見えた店員さんの気怠そうな様子とか、いい感じに置けるだけ置きましたみたいなテーブルとイスの配置とか、かなりチェーン店っぽくて、居心地がいい。偏見といえばそうかもしれない。
各々注文を済ませて番号札を受け取る。くの字に曲がったアクリル素材で、三角形に自立する、よくある番号札だった。私が四番だから多分彼女は三番なんだろう。
「コンセントある!」
彼女がコンセントにつられて一人用スペースに吸い寄せられた。私もそのスペースの隣に座る。
いつも思うのだけど、この低い番号札って、机に置くと店員さんから見えなくなってしまう気がする。大丈夫なんだろうか。ここは一人用スペースで、机の周りもパーテーションで仕切られているし、余計に。
「仕切りが邪魔だけど……、まあいっか」
「まあそんな困らないでしょ」
私の席と彼女の席を仕切るそれに、学校の自習室を思い出した。つい四日前にも利用したばかりだけど、遠い昔のことのような気がする。それが寂しいのかといえばそうでもなくて、ただ、もう一度あの場所に行ったとしたら「戻ってきてしまったのか」とか考えてしまいそうでちょっと嫌だなって、それだけ。
「二番と四番でお待ちのお客様、」
私と彼女の注文が同時に届いた。
あれ? 続けて注文したはずなのに、番号札の数字は続かないのか。
店員さんがお盆と引き換えに番号札を持ち帰っていく。どうやってあの番号が私たちの注文だってわかったんだろう。角度で気に見えてたのかな。空いているからさっき私たちの服装くらいは覚える余裕があったのかもしれない。
もしわからなかったときの保険みたいな感じなのかな。私のバイトはテーブル番号で注文を受けるから、ここのは想像でしかないけれど。
「うわ、いっぱい着信来てる」
「ほらあ、さっきも言ったじゃん」
「見てこれ」
彼女が見せてくれたスマホの画面は、上から下まで着信履歴の表示で埋まっていた。
「スクロールしていい?」
「してして」
食事中だし人のスマホだから、なんとなく小指で画面を操作する。
「うわ」
どこまで行っても着信履歴だった。たまにアプリのメッセージ通知。差出人は二人。
「ていうか、あの人にも言わずに来たの?」
「うん。あの人も、逃げたい対象の一人だからねえ」
「ふうん。まあいつも大変そうだもんね。逃げれてよかった」
あの人と関わるときの彼女はちょっとやつれて見えるから、私はこっそり、さっさと縁を切ればいいのになと思っていた。だから、とてもいいと思う。
そりゃあ、彼女がこれまでもどうにかしようと動いていたのは知っているけど。
「よかったよ~。縁を切る練習になったかも」
「何それ?」
「あ、えっとね……、」
彼女は変に口籠って、店内を見渡した。私はなるべく小さな声で、だけど彼女に聞こえるように言う。
「あー……、家?」
「……うん」
一瞬だけ空いてから、彼女は頷いた。
私は「何かあったの?」って聞こうとして、やめた。
彼女に聞かれて振り返る。それぞれ商品を物色しているときのことだ。彼女はデザインが同じで、それぞれ水色と薄い緑色をしたワンピースを手に持っていた。
「緑の方が好き」
「んんー。そっか、ありがとう」
彼女はどちらかといえば水色の方が気に入っていたのかもしれないなあ。そんな風に思わせる反応だった。彼女が正直なのと、私たちが一緒に居る時間が多いのとで、それくらいはなんとなくわかる。
人に尋ねたことで気付くことってあるよねぇ。
なんとなく頭が回ってきたのを感じる。起きてから結構だった気がするけれど、今更? さっきまでの私は寝ぼけてたのかもしれない。
結局パーカーの誘惑に勝てなくて、薄いピンクのそれを購入した。トップスは色の違うシャツを2枚。ボトムスはスカートとジーンズを一枚ずつ。それからスニーカーを一足。靴下は無地のものを適当に選んだ。ていうかこれ完全に予定してない出費だけど大丈夫かな。
まあいいか。このお出かけが終わった後生きてるとは限らないんだし。
レジで会計を済ませて、流れに従いその場を離れると、彼女はすでに着替えていた。
「お、結局そっちにしたの」
「うん。こっちも可愛いでしょ」
「いい感じじゃん」
彼女はさっき買うかどうか迷っていた水色のワンピースを着て、低めのヒールがついたパンプスを履いている。試着をしてそのまま買ったらしい。
それから、さっきまでのワンピースでは気がつかなかったけれど、私とお揃いのネックレスをしていた。
「昨日の昼間から着てたから早く着替えたくて」
「そうなの? 家帰ってないの?」
「昨日のにレンタカーを借りて、夜まで運転の練習してからそのまま連絡したの」
「ふうん?」
一人で運転の練習としてドライブをする彼女を想像して、微笑ましい気持ちになる。変なところで律儀というか、ちょっと不思議な基準を持つ彼女のことだから、「初めて誰かを助手席に乗せるときは練習しなきゃ」とか考えたのかもしれない。私が初めてかどうかは知らないけど。
「ちょっと待ってね、私も靴だけ履き替える」
「荷物持つよ」
荷物を預かってもらって、買ったばかりの靴下とスニーカーを履く。
「あ、もしかして十二時過ぎてる?」
「ん? えっと……、まだだよ。あと三十分くらいある」
わざわざスマホで時間を確認して、彼女が答えてくれた。
「おお、セーフ。ありがと」
「どうしたの? 十二時過ぎたらなんかある?」
「いやー、なんか午後に新しい靴をおろすのって、演技悪いんじゃなかったっけ?」
「そうなの?」
「多分……、詳しくは知らないけど」
「へえ、なんでだろ。面白いね」
そういえばなんでだったっけ。昔に聞いて、そのまま私の習慣になってしまっているそれは、理由をはっきり知らないままでもなんとなく意識していることだった。
暇な時に覚えていたら、気が向いたら、調べてみよう。
「よし、じゃあ今からどこ行く?」
「お腹空いたからご飯食べようよ」
確かに朝から何も食べてないや。彼女の言葉で空腹に気がついた。
「いいね、行こう」
東京に来たんだもの、きっとなんでもあるでしょ。
いい感じのレストランを探そうにも、私も彼女もスマホの充電が少なくてなんだか面倒になってしまったのと、食事ができそうなお店の看板がたくさん出ているビルにはどうにも入りにくい気がしたのとで、近くにあったチェーン店っぽいカフェに入った。
なんとなく雰囲気でチェーン店だと思うけれど、地元にはないから本当にそうかはわからない。でも、キッチンの奥に見えた店員さんの気怠そうな様子とか、いい感じに置けるだけ置きましたみたいなテーブルとイスの配置とか、かなりチェーン店っぽくて、居心地がいい。偏見といえばそうかもしれない。
各々注文を済ませて番号札を受け取る。くの字に曲がったアクリル素材で、三角形に自立する、よくある番号札だった。私が四番だから多分彼女は三番なんだろう。
「コンセントある!」
彼女がコンセントにつられて一人用スペースに吸い寄せられた。私もそのスペースの隣に座る。
いつも思うのだけど、この低い番号札って、机に置くと店員さんから見えなくなってしまう気がする。大丈夫なんだろうか。ここは一人用スペースで、机の周りもパーテーションで仕切られているし、余計に。
「仕切りが邪魔だけど……、まあいっか」
「まあそんな困らないでしょ」
私の席と彼女の席を仕切るそれに、学校の自習室を思い出した。つい四日前にも利用したばかりだけど、遠い昔のことのような気がする。それが寂しいのかといえばそうでもなくて、ただ、もう一度あの場所に行ったとしたら「戻ってきてしまったのか」とか考えてしまいそうでちょっと嫌だなって、それだけ。
「二番と四番でお待ちのお客様、」
私と彼女の注文が同時に届いた。
あれ? 続けて注文したはずなのに、番号札の数字は続かないのか。
店員さんがお盆と引き換えに番号札を持ち帰っていく。どうやってあの番号が私たちの注文だってわかったんだろう。角度で気に見えてたのかな。空いているからさっき私たちの服装くらいは覚える余裕があったのかもしれない。
もしわからなかったときの保険みたいな感じなのかな。私のバイトはテーブル番号で注文を受けるから、ここのは想像でしかないけれど。
「うわ、いっぱい着信来てる」
「ほらあ、さっきも言ったじゃん」
「見てこれ」
彼女が見せてくれたスマホの画面は、上から下まで着信履歴の表示で埋まっていた。
「スクロールしていい?」
「してして」
食事中だし人のスマホだから、なんとなく小指で画面を操作する。
「うわ」
どこまで行っても着信履歴だった。たまにアプリのメッセージ通知。差出人は二人。
「ていうか、あの人にも言わずに来たの?」
「うん。あの人も、逃げたい対象の一人だからねえ」
「ふうん。まあいつも大変そうだもんね。逃げれてよかった」
あの人と関わるときの彼女はちょっとやつれて見えるから、私はこっそり、さっさと縁を切ればいいのになと思っていた。だから、とてもいいと思う。
そりゃあ、彼女がこれまでもどうにかしようと動いていたのは知っているけど。
「よかったよ~。縁を切る練習になったかも」
「何それ?」
「あ、えっとね……、」
彼女は変に口籠って、店内を見渡した。私はなるべく小さな声で、だけど彼女に聞こえるように言う。
「あー……、家?」
「……うん」
一瞬だけ空いてから、彼女は頷いた。
私は「何かあったの?」って聞こうとして、やめた。
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